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ツァラトゥストラかく語りき

2011.12.31
 やっと行事・イベント関連が終わったので私事の友人のことについて(5月以降の記事参照。)色々書き足しておこうと思います。もう何年も前になりますが(大学に通っていた頃だったから8年前位。)友人がゲームのゼミに受かって「自分の考えた企画でゲームを作る」事が最終課題として与えられたことがありました。友達は「書店の万引犯を銃(ロボ)で撃って(当たった犯人は「ごめんなさい」と魂になって消える。)ポイントを稼ぐことでエンデイングが変わるゲーム」の案を出したのですが、いかんせん思いつき100%で言った企画だったのですぐに煮詰まってしまったそうです。悩む様子があまりに可哀想だったので私も以下の案を助言しました。

 エンディング①…撃ったポイントが高く高得点の場合
万引き撃退ロボ(仮名)は高く評価され会社経営にまで発展することに。同じタイプのロボが社員として働いている会社内。秘書(やっぱりロボ)がコーヒーを持って社長室をノックして開ける。
秘書「社長、ご苦労様です。」
社長「うむ。」
社長はもちろんかつて書店で働いていた第1号の撃退ロボである。(ネクタイ等で他の社員ロボとは区別。)

主人公はどうした、という当たり前のツッコミに関して(書店の店長よりロボの方に興味があったんですよね、私…。)このエンディングにはロボに下克上を果たされ、撃ったポイントが高い(狙撃能力が高い)だけに殺られてしまったという密やかな裏設定が込められています。なので主人公は他の万引き犯同様天国に昇っています。他人にしたことはいつか自分に返ってくるという格言を表してみました。(いや、マジでね。)いや、設定聞いた時にたかが万引きで撃ち殺すなんて酷過ぎ、と思ってしまって…。友人本人がよく人の物を盗む人(後で返してるとはいえ「友達」の好意につけこんで万引きのスリルだけ味わっているずるいやり口に思えたので。)だったので設定自体に共感できなかったんですよね。

 エンディング②…撃ったポイントが低く低ポイントの場合
主人公とロボは書店をクビになり別れ別れになることに。主人公は家庭に入り(…ヒモですか?)小さくささやかな幸せを手に入れていた。その様子を窓越しに寂しく見つめる撃退ロボ。やがて背を向け哀愁をただよわせながら去っていく。

やはり私はロボの方が好きで反対方向のバッドエンドもロボ視点でした。グッドエンドとは正反対に主人公が幸せになっています。(バッドエンドなので敢えて立場を逆転させてみた。)それが「万引き犯撃ち殺し」というゲームの基本設定を完全否定した物に仕上がった辺り、いかに自分がこの設定を嫌いなのか実感…ゲフッ!

 その案を友人がちゃんと練って展開したのかそのまま盗用したのかは謎ですがともあれゲーム企画はなんとか終わらせることができたそうでホッとしていました。全てが終わってから初めて関係者の方々が完成に向けて苦労してくれていたことに対しても気づいたそうで「苦労している事を気づかせないようにするのが私達の仕事。」という関係者の方々の言葉に物凄く感動していました。

 …それはそれとして関係者でもない全くの他人の立場から無料奉仕で、浪人中とはいえ色々やることも多かった中で案を出した私に対しては何も思う所が無いのかな、この人…と自分の事しか見えていない友人の態度に「…?」とも思ってしまった私でもありました。いや、見返りを求めているわけではないのですが、完全スルーされたことで…なんというか、こう、手心というか感謝する気持ちがゼロというのに、人を何だと思っているのかな、と…ゲフッ!

 ちなみに会社の方から就職の話もあったそうですが場所が遠いこと(関西方面…だったかな?)と給料が安いこと(「おそらく20万は切っているし、それで独り暮らしはちょっと…。」だそうですが任期1年目の新人に対してそれ以上の高額を払う訳ないじゃないですか…。)を理由に断っていました。友人が自分で決めることなので反対はしませんでしたがだったら何の為に私は手伝ったんだろう…(君は就職の為に頑張っていたのではなかったの?)とそこでも違和感が残ってしまった私でした…ゴフッ!



 さて本の内容について、ドイツの哲学者ニーチェが書いた終わらない物語です。24歳で大学教授という異例の抜擢を受けただけあって頭いいなあ、と思いながら読んでました。また、これは禁句ですが「神は人間の妄想であり作品である」という序文のバックの絵として描かれていたイエス・キリストの「最後の晩餐」や「ヴィーナス誕生」などの絵が微妙に下手くそで笑ってしまった話でもあります…ゲフッ!

 ツァラトゥストラ…最初に自信たっぷりな傲慢さでアレックスを苛めていた辺りこの子が実子の方だと思っていたので捨て子の真相にはビックリしました。(で、彼の親は誰なんでしょうか?)心中してしまう養父達を思い「私は何度でもやり直しいつか必ず違う結末を迎えてみせる!」と熱意に燃えていますが今の記憶をなくして赤ちゃんからやり直すという条件から考えるに結末の変化は凄く難しいことだと思うのですが…ゲフッ!(過去の失敗を「学習」しようがないじゃないですか。)そのやり直しの為に爺さんになるまで(実はロン毛と髭を切れば青年ツァラと変わらない外見が出てきたりして…ゴフッ!)嵐の丘の上で待ち続けなければならないのもなんだか切なくて泣けてきます。この無限ループから逃れるには彼一人の力だけじゃ無理があるような気がするのですが…この後も変化はないんでしょうね。

 ザロメ…刺されて埋められても生き返り、砂になって消えることもできて、結局何者だったんでしょう、彼女は?何はともあれそういうはしたない恰好は外見相応の年齢に卒業してほしいなあ(スタイルがいいのは認めますが、おばちゃん顔の貴女がそれを着るのはどうかと…ゲフッ!)と切に願ってしまいました。(30過ぎても子供がいてもああいう格好で頑張っちゃってる女性ってたまにいます。服装は個人の自由なので何も言いませんが見るたびに度肝を抜かれてしまう私達です…ゴフッ!)何もかも忘れて同じ失敗を繰り返してしまっているツァラ(赤ちゃんからじゃねえ…。)と違ってこの人は色々知っているので、彼女が上手くツッコミを入れてくれれば物語は変えることができるのに、ともどかしい思いも抱いてしまうキャラです。ともあれツァラやアレックスなど登場人物のほとんどが長袖を着ている季節にその格好は辞めて欲しいと思ってしまいました…ガフッ!(季節は秋のようですよ、ザロメさん?)

 アレックス…そう言われてみれば確かに父親に似てる(対してツァラは父にも母にも似ていない。)と捨て子の「真相」が分かった時には意外ながらも納得してしまいました。立場が逆転したと確信した時の笑みが印象的な彼です。(そして「可哀想なツァラ」と上から目線で同情している。自分がされて1番嫌なことをやって復讐しています。)ツァラは弱虫と言ってますがこの子の弱さは優しさゆえの弱さも含んでいるので個人的には嫌いにはなれないキャラです。(むしろツァラのように言いたいことを好きに言ってる奴は社会でやっていけないでしょう。人に嫌われるから。)牧師の身で殺人鬼になってしまったのは皮肉としてもそうしないと生きていけなかったほど辛かったのはなんとなく分かる気がしました。何度も繰り返しながら決してやり直せていない話の展開は悲劇としか言いようがないですよね…。

 父(牧師)…どうやら法衣以外の服を持っていないらしくアレックスに自分の法衣をお下がりで与えた後はずっとTシャツとトランクス姿で過ごしていました。(それは買おうよ。)ツァラを家族として見ていた母と違ってこの人の頭には捨て子を育ててあげているという意識、都合が悪くなると切り捨てようという男特有の考え方(あるレベルを超えるといきなり無視しだしたり男って結構手の平返すのが早いんです。)がありますよね。それでなくても下半身丸出しにして見世物になろうとしたり、神様への考え方を否定したりしてきてしまったツァラ(男はプライド高いので自分が否定されることに結構敏感です。禁句というのがあるんです。)はとうとう逆鱗に触れてしまったのでしょうね。こうと決めたら男は切り捨てるのは早いですし性格にリアリティがあるなぁと思ってしまいました。色んな考え方を受け入れられるほど柔軟になるのはやっぱり年いってからのようです。(最も余計意固地になってしまっている爺さんも世間にはいっぱいいますが…。)

 母…薬が切れた時の禁断症状や、値段(アレックスがあれだけ稼いでる、というか強盗殺人を犯しているにも関わらずあっという間に金がなくなる程、物凄く高額らしい。)から考えるにあの薬というのは阿片らしいです。(元々阿片は痛み止めにも使われていましたし、がんに対する有効な治療法は現代でも発見されてないので痛みというか罵詈雑言を止める為に使っていたのでしょう。)「捨て子なんて状況どうだっていいわよ!」とツァラのことは家族として認めているんですが母としての本能からとっさに気にかけてしまうのは息子のアレックスの方になってしまうのはいたしかたない…でしょうか?(皆に「明日輝く」の今日子のレベルを求める方が無理でしょうしね。)「お金は必要ですけど私達だって人間です。家族を悪く言われてまで物乞いのように恵んでくださいとは言えません。」というセリフにはなるほど「同情」をテーマにしてるなあ、と納得してしまったり。お金だけでも情だけでも生きていけないということを如実に描いていますよね、この作品。
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クリスマス・キャロル

2011.12.30
 その後も企画書がうまく進んでいないのを見かねて新しいネタ(物語)にこだわるんじゃなくてセミナーでOKもらった万引き撲滅ソフト(仮名)ネタを膨らませて考えると言うのはどうか?(セミナーで作った物は実際に販売されたわけではないし、ツッコミを入れられたら「それを考えたのは私です。」と堂々と胸を張れるし。)と以下の設定と共にメールと送ったことがありました。

 主人公…本屋の雇われ店長。氾濫する万引き犯対策に銃刀法改正を機についにAIを投入した!(投入するなよ!)
 彼女…会社のOL。それでなくても自分の都合の2の次の扱いをしてきた挙句に仕事にAIを投入することでますますなおざりになってきた主人公に呆れ自然消滅のフラグが立ち始めている。
 バイト…AI投入にクビの危機を感じ秘かにAIをいじめている。
 クラブのママ…主人公行きつけの飲み屋のママ。暴力団ともつながりのあるとんでもない人。
 女子高生…店の常連客。万引き犯の一人。
 インストラクター…主人公行きつけのスポーツクラブの先生。レッスンは体育会系並みに厳しい。
と登場人物を増やしキャラクターとの関わりによりエンデイングが20種類に変化する。

送った時は「内容見たときブワッと来ました。ブワッと。(何が?)最近自分が踏み出せなくてダメダメだな…と思っていたので物凄く励みになりました。以前の企画を膨らませること…自分ではどうなんだろうと思っていたので背を押してもらって心がふわっと致しました 」と感激しているメールが届いたので私も調子に乗ってしまい、その後も以下のようなエンディング案を送ったのですが

 ①「美人局」条件・ママと知り合い。好感度が低いにも関わらず届いたラブレターに従ってホテルの1室に行った。
ママ「店長さん、私ずっとあなたのことが…。」
 選択肢1・「じ、実は僕も…。」
 選択肢2・「じ、じゃあ契約書にサイン…。」
(1を選んだ場合)
突然乱入してきたヤクザ「おうおう兄ちゃん、人の女に手を出してタダで済むと思ってねえよな!?」
店長「え?な、何これ?どういうこと!?」
ママ「ごめんなさいね、店長。そういうことなの。」
店長「そ、そういうことって、ちょっと待…ギャアァァ!」
 その後、店長の姿を見た者は誰もいないという…。

 ②「契約」条件・↑で選択肢②を選んでいる。
店長「じ、じゃあ契約書にサイン…。」
突然乱入してきたヤクザ「何?銃火器売買の独占契約書!?」
店長「ええ、AIに投入する銃火器を充実させる為です。」
ママ「ち、ちょっとアンタ達…。」
ヤクザ「44マグナムにこれは安すぎだろ。」
店長「その代わりトカレフはここまで出しますよ。」
ヤクザ「ほう…。こちらの言い値より出すと言うのか。」
店長「ええ。相手があってこそのビジネスですから。」
ママ「ねえ、アンタ達。」
2人「うっさい!ビジネスの話に口挟むな!」
 こうして本屋は世界初の対テロシステムを取り入れた店となり猛烈に売り上げを伸ばした、が、数年後に暴力団と共に捕まったという…。

 ③「5股」条件・全ての女キャラの好感度が100以上
OL「ねえ店長、最近随分色んな女の子と仲がいいみたいだけど一体どういうこと!?」
店長(既にホスト崩れしている)「仕方ないじゃないか。君一人を大切にしたら他の子がかわいそうだろ。」
OL「あなた、ずっと私と付き合っていくって約束したじゃない!」
店長「もちろん約束したよ。しかし約束を守るという約束はしていない。」
OL「酷い!私の事を愛してるって言ったのは嘘だったの!?」
店長「そんな訳ないだろ。僕は今でも君の体だけを愛しているよ。」
OL「最低だなお前!」(撲殺エンド

案を送ったのに何の返信もなく何日も無視されそこまでドン引きされるほど酷い案だったのかと思い、友人にどの辺を改善すべきかメールしてみた所「えと、ネタにはドン引きしてません!携帯を新機種にしたらこれが打 ち づ ら い!」とメールを返され、つまり返信は面倒臭いから無視するけれどネタは利用してあげるからどんどん送ってという態度に愕然としてしまいました。ちょうどその時は彼女の誕生月でそれを祝う意味も込めてブログに記事を多めに更新したのですが、そこで前述の「ブログに日記は書いてみたりはせんでしょうか?」(見てあげているんだからありがたく思ってもっと更新しろ。)と要求されたこともありこの人はどこまで見返りを求めるつもりなんだとどちらもフリーズしてしまったものでした。ネタ的には今でもいくらでも思い浮かぶのですが、もう食い物にされるのはうんざりなので続きを書くことはないでしょうね…。



 やはりクリスマスといえばこれでしょう、ということでディズニービデオでも有名なディケンズのクリスマス話です。この話からディズニーにどケチなアヒルのスクルージ叔父さんというキャラが誕生しました。(新しい飛行機が出来たとき運転したがったお抱え運転手との会話「お前ね、いくら運転したいって言ってもこれが一体いくらすると思ってるんだ?」「僕、今月のお給料要りません。」「ようし!いいだろう、運転するがいい!」のやりとりが未だに忘れられません。強烈なキャラでした。)ディズニービデオの他、劇画番で映画化もされており人気のほどがうかがえる作品です。

 エベ二ーザ・スクルージ…劇画番にて、去っていくベルを見送る過去の自分に「バカ!早く追いかけろ!あんないい子は2度と現れないぞ!」と怒鳴っている辺り彼がその後いかに女にモテない人生を歩んできてしまったのかが伺えます…ゲフッ!ケチで薄情でイヤミな男と周りでは散々の評価をされていますが、マーレイが死んでから7年たった今でも「2人で立ち上げた会社だから。」と会社名(スクルージ&マーレイ商会)からマーレイの名前を削ってないこと、結局社員のクラチットに給料の前借りも休日もOK出してくれたこと…等々、生まれ変わる前も不器用なだけでそんなに悪い人には思えないのですけどね。(おそらく彼が嫌われている要因は「死にたいやつには死なせておけばいい。」などなど言わなくていい余計なひと言の数々せいでしょうね。)生まれ変わった今、あんな寂しい死に様は迎えない事だろうと希望を持って読んでました。

 ジェイコブ・マーレイ…7年前に死んだスクルージの共同経営者。「体には幾重にも鎖が巻きついていた。」という小説の表現より鎖で服が見えないほどにぐるぐる巻きになっている姿(巻き付きすぎだろ!)を想像していたのでなんだ大した量じゃないじゃないかとツッコミを入れてしまいました。(じゃなくて想像のビジュアル方が異常だったんだよ…。)「今更善行を施そうにも死んだ自分には語りかける言葉さえ許されない。」のにスクルージと会話できたのはまさしくクリスマスの奇跡なんでしょうね。友人を救えて良かったね(善行を施せたじゃないですか。)と読んだ後に慰めの言葉をかけてしまいました。良かったね、マーレイ。

 ベル…スクルージの元妻。劇画番では結婚指輪と金貨数枚を天秤に乗せ「ほらね、あなたにとっては私との愛よりも金の方が重い存在なのよ。」と自嘲気味に別れを決意するという印象的な演出がなされていました。(実際に金貨数枚よりも重い重さの指輪があるならちょっと見てみたい気もしますが…ゴフッ!)せっかく一緒にいるのに会話もなく、自分といるより仕事の方に情熱を見出して振り返ってくれないという現実に虚しさを感じてしまったんでしょうね。(「もう嫌!二人きりなのに何でずっとDS!?」という知り合いの痴話喧嘩を思い出しました。そういう状況なのでしょう。)とはいえスクルージは鈍感で自分から気づけないだけの男なので、ちゃんと話せば相手の方に振り返ってくれる(給料の前借りも突然の休日にもOKくれたわけですし。)とは思うのですが。2人が上手くいかなかったのは頑張って意思表示してこなかったベルの方にも問題はありそうですよね。

罪と罰

2011.12.29
 以前友人のゲーム企画書(万引き撲滅AIの話。)を手伝ったことがありました。セミナーが終わり自宅近くで就職したいが為にその会社の就職話を蹴っていた彼女でしたが、その後案の定というか世の中はそうそう甘いものではなく実家付近の会社に企画書を出してもなしのつぶてでなかなか採用(内定)とまでは行かなかったそうです。悩む様子が可哀想になって「村に王様がやってきた時に村人の一人になってエンディングを目指す」という別の案にまた協力したことがありました。前回と違い全く方向性が定まっていないシチュエーションに「…。」と思いながらも以下の案を出してみました。

王様の馬車に走ってついて行き小姓となって出世を目指す。(その際、靴屋のガラスを破って運動靴を手に入れるとスピードは上がるがテンポ良く走れずに馬車に置いて行かれてしまったら村人からリンチを受けるというバッドエンドが待っている。)

食品店で働き、地位が上がったらベルーガ(キャビアの中の最高級品)を取り扱えるようにもし王様が来た事で王本人に品質の保証を貰い貴族達への出荷も可能に→金持ち街道を目指す。(貴族御用達の名店の店長というグッドエンド。)

友達も目を輝かせて「どのような『人生』を選ぶかはあなた次第なのです。」みたいなあおり文句まで付けていましたが(それよりも自分でも少しは「案」を考えなさい。)メモを取っているにも関わらず「もう1回言って!」と2度も3度も同じ案を言わせ(つまり要点だけをメモして自分でまとめるつもりは無く丸写しをしている。)終いには携帯の録音(録画)機能まで取り出して「これで大丈夫だから、もう1回言って!」と要求する辺りこの人はどこまで他人に依存するつもりなんだろう?とドン引きし(他の案まで考えたらそれを「伝える」ことだけでも何時間かかるのさ?)と協力する気が失せてしまいました。せっぱつまっている割には言われた案を1度で覚える気が無い辺り真面目に聞いているのかも微妙でこの人は人に対する誠意が根本的に欠けているな、と改めて思ってしまいました…。



 ロシア文学の国民的作家ドエトエフスキーの作品です。タイトルだけは超有名ですが内容は今まで読んだことは無かったのでこういう物語だったのかと初めて親しめました。(てっきり哲学書だと勘違いしてたので…。手を出したことはありませんでした。)斧を頭にさして顔じゅうから血を流している被害者の描写が怖くて印象的だった話です。また物語の舞台ロシアはかのエカテリーナ2世が治めた国でもある(しかも場所はまさに彼女が降り立った帝国時代のロシアの首都サンクトペテルブルク。ピョートル大帝(ラテン語でペテロ)が聖人ペテロにちなんで名付けた「聖ペテロの街」です。ソ連時代はレニングラードと呼ばれ現在もモスクワに次ぐロシア第二の都市といわれるあの街ですよ!)ので変な所で喜んでもしまったり…ゲフッ!

 ラスコリニコフ(ロージャ)…「選ばれた人間だけが住む新世界を作るんだ。」

「デスノート」の主人公を連想するセリフだと思ってしまいました。自己賛美の選良主義的考え方といい似てるなあ、と思ってしまいましたが罪の意識に悩み続けたり、手を掛けたのは一応恨みある人間だったり(月くんのように実験台として見知らぬ人を選んだ訳ではない。)本人なりの(自分の中限定の物でも)理由があった分だけこいつはまだ人間だと思ってしまいました。金の為だけに見知らぬ人の屋敷に入って相手をめった刺しにしたという事件(あまりにひどい殺され方に警察は怨恨殺人だと思ったそうです。)もあったので一撃で終わらせたのもまだ人として理性が残っている証拠だとも異常殺人が増え続けている現代日本に生きている私は思ってしまったり…ゲフッ!(私がもし何らかの理由で殺人に手を染めたとしても彼のように「勢いに任せて」やることはできても顔を何度も刺したり、すだれ状に切りつけたりは絶対に不可能だと思うので…殺される側になってしまったとしてもまだ一撃で死んだ方がマシ(しかも頭じゃなくて顔じゃ死ねないし。)だと思うので…。)
 とはいえ百歩譲ってアリョーニャ(金貸しの婆さん)を恨む理由はあったとしても(それでも殺していい理由にはならないとは思いますが!)リザベータには何の落ち度もなく二人を殺したこの主人公にはどうしても「好き」にはなれませんでした(「人間」として理解できる部分はあったとしても。)最後に自分の身の程をようやく認めることもできたので(月くんは最後まで無理でした。)同時に足元の幸せも見つけることもできたのでこれから彼も大いにやり直してほしいです。余談ですが彼のバナナの皮をむいて頭から被ったかのような髪型がうっとおしくてたまらなかったので囚人の規則で切ってくれてほっとしました。あの髪形、微妙ですよねぇ…ゲフッ!

 妹・ドーニャ…「私は自分の為に結婚するのよ。それが兄さんの為にもなるならもっと嬉しい、それだけの事よ。」

その「自分の為」というのは昔の男スビドリガイロフから逃げる為というのも理由として入ってるんでしょうね。(少なくとも私は間違いなく二人は不倫していたと確信している。)婚約者のルージンがわざわざ挨拶に行ったのに「それ以上喋ったら階段から突き落とすぞ。」と実に失礼な態度で追い返した兄といい、スビドリガイロフとの事を黙って結婚しようとしていた妹(しかもその「過去の恋人」は彼女会いたさにこっちに来ている。「疑い」を抱くなという方が無理でしょう。イラつくのも致し方ないことでしょう。)といい性格の悪さは遺伝なんでしょうか?(挙句に些細な口論で「ゲス野郎」とまで言う。カッコ良かったけど良識ある婦女子の言う言葉じゃないですよ、それ。)1度別れたら取り付く島もない冷たさを見せるのは素晴らしいですが、じゃあ最初から手を出さないで相手に期待を持たせない方が良かったんじゃないか(基本的に男を見る目が無さすぎです。「事」に及ぶ前に相手の人格をしっかり見極めていればこんなことには…ならなかったんじゃないでしょうか?)と手際の悪さに「被害」を受けているはずの女性にしては微妙なキャラでした。3千リーブル(別に妊娠したわけでもないのに「慰謝料」としては破格すぎやしませんか?そんな額を正当な取り分だと受け取れる考え方もどうかと思いました。)もあれば家族一緒に暮らせると喜んでますが、それだって元を正せばスビドリガイロフのお金でしょ!?(君の金じゃないよ!)と現金主義ぶりが好きになれませんでした。そうやって結局金を受け取ったりしてるからまた誤解されるんですよ、貴女は。

 スビドリガイロフ…ドーニャに思いを寄せるエロジジイ。(でもジジイにしては結構ダンディなおじさまでハゲ・デブ・チビの三重苦揃ったその辺のオッサンよりはいい男のような…ゲフッ!)「君のいない人生など無意味だ。」(君の手で殺されるんなら幸福だ。)とまで思いつめている辺り、ドーニャの中ではもう完全に終わっている恋だとしてもかつて一線を越えた仲ではあったんだろうなあ(でなければ仮にも妻がいるのに殺人を犯してまで溺れる理由が分からない。片思い(プラトニック)でそこまでするほど溺れられるとも思えない。)と二人の仲を邪推してしまいました。彼女に振られて全てを諦めて自殺している(その辺の男だったらここで彼女を犯すか殺すかしてそう。そこら辺だけはいい人で良かったね、ドーニャ。)辺りは逆にストーカーであるはずの彼の方に同情してしまったり…ゲフッ!(3千リーブルもの金を貢いで貢ぎ損…ゴフッ!)罪な女ですよね、ドーニャは…ガフッ!

 ソーニャ…父親の飲み代の為に娼婦にまでなった娘。「なんて姿だ…。」と死ぬ間際の父親に幻滅されていましたが彼女がそうなった一因はお前だろ!飲み代だろ!とむしろ幻滅する権利はないとツッコミを入れてしまいました。両親が相次いで死に、弟、妹達の生活まで押しつけられてとそんな酷い人生を歩んでいるのに、他の娼婦はとても相手にしないような田舎者・鼻つまみ者を対等にお客として扱ったり、友人リザベータを殺した犯人さえ許したり、その犯人の支えになる為にシベリアまでついてきて苦しい生活に耐えたり…女神でしょうか、彼女は?(私だったらこんな状況に落とされてそれでも神のみ心を信じることは…できません、きっと。)確かに側にいてくれるだけで救われる人というか、こんな人と知り合えた辺りラスコリニコフサイドでいえばやはり神はいたのではないか(こんな女性と巡り合わせてくれたなんてありがたいですよ!)とも思える女性です。

 ポルフィーリ判事…ラスコリニコフを「デスノート」の月くんとすればさだめしこの半裸で盥の水に足を突っ込んでいた変人はLという所でしょうか?(お客さんを招いておいてあの格好って…確かに切れ者というか個性的な方だ。)しかしLのように犯人に裁きを受けさせようとしていたのとは別に彼はラスコリニコフの病んだ人生をも救いたいと考えていた(「お前が勝ったというなら罪の意識で震え続けているお前の苦しむ姿はなんなんだ!?」というセリフに優しさを感じてしまいました。もっともこれはラスコリニコフのように「罪の意識」を持てる人間にのみ有効なセリフでもし相手が月くんだったら効果ないだろうなあ、と思ってもしまいましたが…ゲフッ!)辺りお固いだけじゃなくて人として立派な方でもあります。事件が終わった後も「君はきっと立ち直れるさ。」と気にかけている辺りいい人だなあとを感じました。主人公を追い詰める人間にしてはいい漢ですよね、彼は。

レ・ミゼラブル

2011.12.13
 フランス最大の詩人にしてロマン派を代表する作家ユゴーのベストセラー「悲惨な人々」です。(という直訳はあんまりにもあんまりなので無難に「ああ、無常」「ジャン・バルジャン物語」と改題されていたり「レ・ミゼラブル」とそのまんまカタカナ変換されている場合が多いですが。)昨今ミュージカル映画として映画化もされた作品なので読む感慨もひとしおだったものでした。惜しむらくは登場人物の一人エポニーヌの存在も省略せずに、ジャベールが自殺した所で尻切れトンボで終わらせずに、(カラマーゾフの兄弟並のページ数で)長編でじっくり描いて欲しかったなという所ですが…毎月2冊刊行という締切の厳しさではそれも難しかったんでしょうかね…。(まあこのシリーズの存在自体が名作との「橋渡し」であって作品を最後まで描くことではないらしいから…ね。)

 ジャン・バルジャン(マドレーヌ市長)…「罪人の烙印は罪を償っても一生消えないらしい…。」

「嫌われ松子の一生」でも刑務所を出された主人公が「あなたは罪を償いました。」と言われていましたが、ここでポイントなのは「罪を償った」だけで「罪が帳消しになった」とは誰も言っていない点です。江戸時代の日本にも罪人の2の腕に入れ墨を刻む風習がありましたが要するにそれは刑期を終えて出て来てもやってしまった事は「消せない事実」であり、だからこそ貴方はそれを踏まえて悔い改めてマイナスからのスタートを頑張りなさい、やってしまったことの重みを背負いながら後の人生を生きていきなさい(「これからの人生をどう生きるかが重要なのです。正直な人間になるのですよ。」byミリエル司教)という意味で「他の一般人と同じ扱い」(マイナス点を帳消しにしたゼロからのスタート)を期待する方が間違っているとは言えるんですよね、厳しいこと言ってしまうと…。パン一つを盗んだ為に(というより脱獄を繰り返したせいで)19年もの長きに渡って牢に繋がれた彼。人助けをしたおかげで次の町では「旅券?いいよ、恩人にそんな細かいこと言わないよ!」とあっさり受け入れて貰え富を築けましたが男の子相手に窃盗の「再犯」を犯してしまった為に、いつ警察に捕まるかと内心安心できない日々は続いていたようです。唯一心の慰めになった家族のコゼット(「私には…君しかいないんだ…。」byジャン)も結婚して別居してしまうし考えてみると一番悲惨な人生を歩んでいるのはこの人なのではと思えてならない主人公です…ゲフッ!

 ファンティーヌ…「私をクビにしたアンタが全部悪いのよ!工場をクビになったからこんな生活になったのよ!」

誰のせいかというと法外な養育費を要求するテナルディエ夫妻のせいであり元を正せばそんな人間に娘を預けた自業自得であり、娘がいるのだって結婚もしていないのに男と遊んだ因果応報(本気で恋していたのに捨てられた事とは別に捨てられるまで男の金で美味しい物を食べたり贅沢はしていた)であって、そもそも全部自分の招いた結果、それを無視して市長(他人)のせいにするのは間違っているでしょうと何度読んでも思うのですが、それでもこの人はこの人なりにギリギリの生活で辛かったのかな…と初めて多少は共感できたファンティーヌでした。(それでも彼女を弄んだ訳でもない市長に唾を吐くのはいただけないが。)最後に手厚い看護を受けることもできて、娘も大金持ち(マドレーヌ市長)に養子として引き取って貰え、若くして亡くなった儚い最後とは別に当時の時代背景を考えると幸せな女性だな(若い頃は男の金で贅沢をして、他人の金で治療を受けられ、子供も路頭に迷わず引き取って貰える。こんな恵まれた扱いを受けた娼婦なんて他に知らない。)と読んで再度思ってしまったものです。(周りにいる他の娼婦達は誰も子供を引き取ってなんて貰ってませんよ…ゴフッ!)文句は沢山言っているけれど恵まれた部類にはいる女性だよなとツッコミを入れてしまいました…ガフッ!

 コゼット(ユーフラジー)…コゼット「私、尼僧になんてなりたくないわ。お買物だってしたいし、おしゃれもしたいわ。」
ジャン・バルジャン「贅沢する事前提ですかい…(苦笑)。」

その金は誰が出すと思っているんだ…と「純粋」にワガママを言っている彼女を微妙に思ってしまったものでした…ゲフッ!(「純粋な子供」である事実は認めますが…。)子供時代は養父にいじめられ栄養失調になりながらも何とか生きてきた、苦労してきた時代があったのは確かですがジャン・バルジャンに助けられて以降は何の苦労もしておらず当時、路上に溢れていた浮浪児や娼婦達に比べるとはるかに恵まれた人生を送っている(マリユスと結婚した後、貧乏生活を送ったけれども、それでも母親のように身を売る程の苦労はしていない)事は知れ、国王さえ入れない安全な修道院を出た為にジャン・バルジャンがまた逮捕の危険にさらされた事実を考えても世話の焼ける子供だなあ~(アンタのワガママのせいでジャンがどんだけ苦労する羽目になっているんだか…。)と共感はしきれなかった女性でした。最も涙ながらに「(好きな人と結婚して離れることになっても)私ずっと『親子』に戻れるのを待っているからね!」と切々と訴える辺り「もうパパって呼ばないのにも慣れちゃったわよ。」とのたまった「アロエッテの歌」版コゼットよりは琴線に触れる終わり方をしてくれたかな、とは思いますが…ゴフッ!

 マリユス・ポンメルシー…ガブローシュ「オイラがあの人の住所調べてくるよ。そんでマリユスがハンカチを届けてあげなよ。」
マリユス「ええっ!?これは彼女の連れの爺さん(ジャン・バルジャン)のハンカチであってお前は根本から何か勘違いを…って、あ!オイ!行くな!」

以上、原作(ハンカチの真の持ち主)に忠実に再現してみました。本当だったら「愛しい彼女の居場所を探し出してくれたら僕は君に何でもしてあげるよ。」「それをアンタに恋しているあたしに頼むワケ…?」というエポニーヌの切ない場面はこうして弟のガブローシュに取って代わられエポニーヌの存在自体が抹消されマリユス×コゼットの一目惚れバカップルのお手軽な恋愛譚になり果てたのが個人的に非常に残念に感じてしまったものです。(昔、周りからの愛情を一身に受けて苦労の無かったエポニーヌと、愛されずに辛い扱いを受けていたコゼット、2人の立場が現在「逆転」したことも話のテーマの一つだったと思うのですが…。)ページ数という尺の問題も有ったのでしょうが…その後ジャベールがいなくなってくれたのにマリユスがジャン・バルジャンを犯罪者と決めつけて遠ざけたおかげでジャンの心労はそれからも続いた後日譚を考えてもあんまり共感はできなかったキャラクターでした。

破戒

2010.11.16
 島崎藤村の傑作。破壊ではなくて破戒です。言葉的には聖職者がその属する宗教の戒律を破ることという意味ですがこの話では漢字の通り単純に親の願いである戒めを破るという悲しくも勇ましい思想という解釈をされています。文明への鋭い評論と穢多・非人という日本の身分制度からくる悲劇をえぐった胸に迫る作品です。
 ちなみに舞台は信州。(現在の長野県、昔の信濃国。)丑松が蓮華寺で「あっ…この味噌汁おいしい。」と言っているシーンではさすが信州味噌だと勝手に納得してしまいました。(長野の名物と言えば信州味噌と信州そば。浅間山とかで高原野菜も栽培しているのできっと具の野菜もおいしい…はず。)風間先生が「酒がやめられない。」と言っている場面ではそういえば日本酒やワインの醸造でも有名な所だったよなぁ、長野って…と別の意味でも納得してしまったり…ゲフッ!

 瀬川丑松…こうして彼はアメリカのテキサスへ旅立っていくこととなったのでした。(本当。ていうか国まで追われてしまったのか…ゲフッ!)話中でも印象的なシーンとなっている「教壇に跪いて生徒に詫びている」場面ではこれはむしろ差別的表現ではないかと話題にもなったそうですが作品の趣旨は決して差別の助長ではなく漫画版でも原典通りに仕上がっていました。卑怯者になりきれなかったが為に苦しみ戦う道を選んだ悲しき青年です。話はここで終わっていますが個人的にはその後が気になったりもします…。

 風間志保(お志保さん)…父親の風間先生が妻子に捨てられた(逃げられた)こともあって蓮華寺から家に帰ることができていました。丑松とは事情は違えど生まれ育ちによる苦しい境遇と戦っている人間として互いに魅かれるものがあったようです。彼女の凛とした姿勢に丑松の親友の土屋先生も「俺は今まで穢多への差別と一緒に丑松まで傷つけていたんだ…!」と人種差別を考えさせるきっかけも作っておりカッコイイ女性だなあ、と私も好感が持てました。最後丑松からは「待っていて下さい。」とまるで将来迎えに来るようなことを言っていますが…いつの間にそこまで進展したんですか、貴女達は?とちょっとビックリしてしまったり…新しいスタートに向けて恋愛どころじゃないような気もするのですが…ゲフッ!

 勝野先生…穢多を差別する嫌な先生。ですが蝶ネクタイという微妙なファッションセンスや(せめてテニス中は外しましょうよ…。)お志保さん登場時にかぶり物として登場するハートマークや(失恋時にはちゃんと割れている。)テニスで打ったボールが星になっていたり(瀬川先生もビックリです。)との小技に何度となく笑わせては貰いました。嫉妬や怒りに燃えた醜い表情が印象的でそりゃ女にも振られるでしょと納得もしてしまったり…ゲフッ!人としては最低ですが「役者」としては最高ではないか(彼を振った時のお志保さんの凛とした姿勢、差別に激昂した丑松の悲しみなど他のキャラの引き立て役として、とてもいい味を出している。)とそれなりに評価はしてしまったり…。(あくまでもそれなりレベルで。)いいキャラですよね、悪役として。
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