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王家の紋章⑥

2011.03.13
 作品中でも紹介されていたアブシンベル神殿(砂岩をくり貫いた大小二つの神殿。)のラムセス2世の巨大座像がある岩窟神殿です。4体ある巨大な石像は左から若い順に年代別にしたラムセス2世の像で(4体とも自分って…。)2体目は地震の時に壊れてしまったそうです。また、この神殿は最愛の妻ネフェルタリと地方神ハトホルに捧げた神殿でもあるらしく(だからヌビア地方という砂漠の中でも北風が強く厳しい自然の中の上、スーダンとの国境がすぐ側にあるという最悪な場所にあるんだとか。)奉納碑文には「永遠に彼女の為に朝日が昇る。」という愛情あふれた一言が書かれているそうです。自分の像あり妻のの像ありのラムセス2世とその妻の為のとてつもない記念碑として今日も残っています。

 タヒり王女…メンフィス王の父ネフェルマアト王の後妻。彼女の故郷ヌビアはラムセス2世の最愛の妻ネフェルタリの故郷だとも言われています。(だからあの表紙の写真だったのかな~と深読みもしてみたり。)さて、作品中キャロルがエジプト王(メンフィス)と結婚することでエジプトの王位継承権を得ると書かれていましたが、そんなことエジプトの王位継承制度ではありえません。それならこのタヒり王女のように王をたぶらかして結婚した後とっとと暗殺して好きな男と再婚して王にすればいい話で王家の血筋なんてあっという間に絶えてしまうからです。個人的には彼女が腰入れする際(メンフィスの嫌がらせで)従者の方々は砂と泥にまみれたボロボロの姿になっていたのに同じように砂、泥を浴びたはずの彼女だけが何故か綺麗なままで無事に着いているのが不思議でした…ゲフッ!(禁句。)自分の娘程の年の女を妻に迎え入れて恋愛が成立するのも難しいでしょうと老いてなおお盛んな父王にもツッコミを入れてしまったり…ゴフッ!

 メンフィス王…いまさら言うのもなんですがエジプトの王になるには王位継承権を持っている王の長女(いない場合は先王の妃。)との結婚が不可欠なので彼のように未婚で王になれることなどあり得ません。これは古王国時代からのエジプトの慣例でこの物語の舞台でもある新王国時代には確固たる王家のしきたりとして制度化していたので基本的前提が大いに間違っています、この話。(禁句。)今回は何十人もの武器を持った戦士達相手に素手で戦い、相手の攻撃からすべて急所を外し、傷の手当もせずにアルゴン王と一騎打ちをしている(その後崩れたラマッス(人面獣身有翼の像)の像の欠片を全部かわしてキャロルを連れて逃げることにも成功。)様にやっぱりこの人は体育会系なんだなあと認識を新たにしました。これなら立派にSASUKEを最終ステージまでクリアできるというか、もう人間業とは思えません…ゴフッ!

 女王アイシス…「女王」と呼ばれていますが、エジプトではそもそも女が王になることはできません。かのクレオパトラが女王呼ばわりされていたのはプトレマイオス13世、アントニーとの結婚で彼らを王にした上で尻に敷いていた結果、政治の実権を握れたからであっていくら王位継承権を持った王の長女(なので本来ならメンフィスよりも彼女の方が立場は強いはず…なんですけどね。)でも結婚しないうちは所詮ただの王女でしかないのです。(最もアイシスが皇后にふさわしい政治的才覚があるかは個人的に大いに疑問ですが…ガフッ!)それはそれとして、改めて常夏の暑~い国であるエジプトに、クーラーなんかもないこの時代に、あのように太陽光を集める黒い服ばかり着て彼女は熱くないんでしょうか?とまたも服装に疑問を持ってしまった私でありました…ゲッフン!

 ラガシュ王…バビロニアではシリシュ(龍)を信仰していたということを初めて知りました。という訳でアイシスを妃に迎えてエジプトの王位をも得ようとする彼の考えは王位継承制度的にみると正解に当たります。(王位継承権を持った王女と結婚した男が次の王になるのであって、男自身がエジプト王家の血縁である必要はない。かのアンケセナーメンもそれでヒッタイトの王子を次の王に迎えようとして、王子達を暗殺されて失敗していました…ゲフッ!)キャロルではなくてアイシスを選ぶ辺り女(の外見だけ)を見る目はあるじゃないかと見直したものの解説によるとこの後彼までもキャロルに求愛する男の一員になり果ててしまうそうなので…正直アイシス様のその後が心配です。体だけ弄ばれた挙句にまたキャロルに恋しい男を奪われるという展開は悲しすぎるので辞めて欲しいものですが…どうなっちゃうんでしょうね?

 イズミル王子…だからどうやって流砂から助かったんですか、貴方は!?という肝心な部分が謎のままの運の強い電波な王子です。(キャロルを妻に…と夢見る前に彼女に嫌われている現実と、そうなるまでにしてしまった自分の言動を今一度見直してほしいものですが…ゲフッ!)個人的にはいっそあのまま砂に埋もれて欲しかったのですが、何故だか助かってしまっていました。それよりも完全に無駄死になってしまったぽい哀れな従者・ルカの方に余程同情してしまうのですが、さすがに彼の方は助からなかったんでしょうね…。(あれだけ思いっきりダイブしてればね…。)どんな手段で助かったのかは不明ですがどうせなら部下も全員引き連れて助けて欲しかったです。この人がキャロルを追い求めれば追い求めるほどそれに付き合わされる部下の皆さんはいい迷惑だよねと改めて感じてしまった私でもありました。女一人を大軍引きいて追いかける前に政治活動(現実)にでもちゃんと身を入れてくださいよ、王子。
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王家の紋章⑤

2011.03.12
 表紙はスネフェル王の息子ラーヘテプ王子とその妻ネフェルトの座像です。大神官でもあり将軍でもあったラーヘテプ王子を無視して奥様のネフェルトのバストアップのみ映していますが(ラーヘテプ王子に失礼でしょ、撮った人!)おかげで水晶と黒曜石でリアルに作ったという「目」がよく見えます。発見された時、現地のエジプト作業員は「この像は生きている!」と誤解して逃げだしたという逸話があるそうです。

 キャロル・リード…ハットゥシャ(20世紀のトルコ高原)という山の上で、ただでさえ涼しい(そしてもちろん冬には雪が降る程冷える。)というのに冷水につけられてさぞ辛かったでしょうね…。結果、熱が出て(脱出の希望を悟られないためにも)イズミル王子にもたれていましたが、たったそれだけのことを「心から自分の妃になってくれる決心をした。」と過大解釈されて(というより王子が一人で勝手に盛り上がっているだけに見える。)余計に恨まれる羽目になっているのも皮肉な展開でした。(あ、哀れな…。)日干し煉瓦は水につかると泥土になることやジギタリスの花は噛み砕くと劇薬になる(そんな花を部屋に置くなよ!)ことなど歴史だけでなく雑学にも詳しいのには舌を巻いてしまいました。と、ところでジギタリスの解毒薬みたいなものってこの時代にあったんでしたっけ…ゲフッ!

 メンフィス王…アルゴン王に酒漬けにされたり、髪を触られたり(その後地下室に鎖でつながれたりもする。)部下のサソリ男ズアトにも「畜生、俺のメンフィス様に…!」(いつ、お前の物になったというんだ!?)と言われていたり…何か今回、展開が怪しくありませんか?(セクハラ責めに見えて仕方ないのは私だけでしょうか…ゲフッ!)そして髪で思い出したのですがエジプトって確か髪は短く切って(ハゲにして?)カツラをかぶる習慣だったと思うのですが…彼といいアイシス姉様といい何故、彼らはロン毛なのでしょうか?そういえば正式に即位した王様にも関わらずメネス頭巾も付け髭(どちらもファラオの装飾)もメンフィス様はお付けにならないのね、と改めて服装の異常に気付いてしまったり…。うん、この話はあくまでもフィクションなんだなあということを改めて思い出しました。ツッコミを入れてはいけない部分なのでしょうね…ゴフッ!

 イズミル王子…ヒッタイト王「のうイズミル、ナイルの娘をわしにくれぬか?」
イズミル「父上、隣に母上がおられるのですが…。」
目の前に妻と子供がいるのに堂々と他の女を口説く(しかもその許可を息子に求める。)王様にビックリしました。キャロルが逃げた後「心から私の妃になると見せかけてよくも裏切って逃げだしたな!」と王子は被害者顔をして怒っていましたが誘拐・監禁の挙句に水責めにしたり首を絞めたりしてしまっては(むしろ被害者はキャロルの方に見えるのですが。)もう恋愛に発展する可能性なんて万に一つもないということくらい分かりそうなものだと思うのですが…ゲフッ!どうやらこの王子様(も、お付きの人々も)人として基本的な常識的思考というのが欠けていらっしゃるご様子です。相手に好かれたいならまず思いやりの心を持って接しましょうよ、王子様。(今更思いやりを持って接した所で決して伝わらない状態にまで嫌われているとも見受けられますが…ゴフッ!)逃げ切られた後も「決して諦めはせぬ!」と心機一転して思いこがれていますが…人生諦めも肝心だと、思いますよ?…ガフッ!

 シャル…アルゴン王に見捨てられてしまった哀れな弟です。どうやら性格が野人の兄貴とは違って思いきり文化系な弱々しい性格の子(似てない兄弟だなあ…。)みたいですが、そんな何をされても唯々諾々と従ってしまうような弱い人間だからこそ(後継ぎ争いのライバルになることもなく)兄貴に殺されずに済んではいたんでしょうね。メンフィス王に引き渡され殺されかけた後も「兄上、神様の娘を騙して妻にするのはまずいんじゃ…。」と反対意見を言えるのは凄い(普通は臆病心からイエスマンになりそうなところだがそうした所で殺す時は殺す兄貴だと分かっていて人生投げているのでしょうか?…ゲフッ!)と思いました。ともあれ優しすぎて支配者には向かない弟ではあるんでしょうね…ゴフッ!

 アルゴン王…女好きのくせにメンフィス王を見て「ふるいつきたくなるような美少年だ。」とか「美少年が悶える様は何ともいえぬなぁ。」などなど同人的に誤解を招きそうなセリフの数々には思わず両刀使いか!?と疑ってしまいました。(ミヌーエ将軍が足を切ってまで眠らずにメンフィス王を守っていなかったら一体どんな展開になっていたことやら…ゲフッ!)いかにも野人という感じの男なのにキャロルに手を出そうとした時にはちゃんと着替えて出て来た辺り(まさかお色直しか?)は意外に紳士なのかもしれません。最終的にヤルこと(敢えてカタカナ変換。)はイズミル王子と同じだとすると鞭打ちの刑も水責めも首絞めもしない辺り扱いの内容だけはこっちの男の方がマシだろうか?ともツッコミを入れてしまいました…ゲフッ!

王家の紋章④

2011.03.11
 「アトンの娘」を読んだ私には一目で表紙の写真がツタンカーメン王とアンケセナーメン王妃だと分かりました。ツタンカーメン王の墓に一緒に納められていた「黄金の玉座」です。右腕を椅子の背もたれにかけてくつろいでいる所に王女が香油を塗ってくれているという2人の親密さがよく表れている絵です。バックに12条の光を出しているアトン神が描かれていることから父・アクナトン王達が起こしたアマルナ革命時代の遺品であることが分かりますが、革命失敗後アマルナの遺品はすべて破壊されたにも関わらず、王も王妃もアメン神に移行して改名までしていたにも関わらず、この玉座が無事に墓に納められていたのは何故なのか今でも謎に包まれているそうです。
 さて、解説を読めば分かりますがOVA版王家の紋章のメンフィス役は「シティーハンター」の冴羽リョウをやった神谷明さんだったそうです。エジプトもトルコ(ヒッタイト)もお好きな神谷さんにとってはこの仕事は願ってもない話(「もう、どうにでもして!」と細川先生の前に身を投げ出す寸前の危険な自分もいらっしゃったんだとか…ゲフッ!)だったそうですが「メンフィス様の神々しく放たれている光輪の1本たりとて折ったら承知しないからね!」「汚したらただじゃ済まないわよ!」「モッコリ男はお捨てなさい!」等々ファンからのプレッシャーも凄かったんだそうです。結局大成功のうちに完成したのですが改めて人気のほどを伺わせる恐ろしいエピソードだと感じてしまいました。

 キャロル・リード…自家用のヘリコプターがある辺り物凄い富豪ぶりが伺えます。(ジミーとの結婚は逆玉だったのか…大富豪の娘に釣り合わない貧乏人にライアン兄ちゃんが反対するわけだ。)ツタンカーメン王の発掘支援者のカーナボン卿が死んだ(なるほどキャロルの父ちゃんがアイシスに呪い殺されるわけだ。)ことは私も知っていましたがその瞬間カイロ中の電灯が消えたことや飼っていた犬がイギリスで遠吠えして死んだこと、ミイラや遺品に直接触れた学者や役人が20人以上怪死した事は知らなかったのでよく調べているなあ、と感心してしまいました。キャロルはどうやら未来に戻るたびに記憶喪失になるらしく、おかげ古代の秘密は守られているのですが1巻の頃と比べてあんなにロン毛になる程長い間行方不明になっていたにも関わらずその間のことを何も覚えてませんじゃ家族は心配するでしょうね。再び古代に戻ってしまった今(また行方不明に…。)心配しっぱなしの家族が哀れに思えてきました。

 メンフィス王…文庫版2巻といいイライラすると風呂に入りたくなる性分のようです。(余計に頭に血が昇りませんかね?)キャロルのいる現代の情報では彼のミイラは盗まれてから何カ月も経つにも関わらず未だに発見されないままだそうです。(警察の怠慢を感じます。)本編について…いくらキャロルの生存を信じたいからってジャマリのウソ臭い話(本当に嘘だしね。)を信じすぎ!とツッコミを入れてしまいました。そんな彼を誘惑する為だけにアッシリア宮廷1の美女(ジャマリ)が近づいているというのに肝心のメンフィス王はキャロルのことばっかりで無関心です。(きっと美しいアイシス様と共に育ったので妖艶な美女は見飽きているのでしょう。)やっとキャロルが帰って来るもすぐさまヒッタイトに連れられてしまったせいで婚儀はまたまた延期…お二人がちゃんと式を終えられるのはいつになるんでしょうね?…ゲフッ!

 アイシス女王…「私はメンフィスの身が心配で下エジプトから駆け付けてきたのです。」そのご都合に付き合わされて移動しなければならない部下達は大変でしょうね。今回彼女の部下アリ達が砂漠でキャロルを襲っていますがライオン事件の時は下エジプトにいて、今回はメンフィスの側にいて…とアリバイはバッチリのようです。ともあれジャマリを通してメンフィス王との不仲(ひいては上下エジプトの不調和。)がアッシリア側にも伝わってしまうようでこの先の展開が心配な私です。(ヒッタイト側には既にイズミル王子を通じて2人の不仲が知られているし。挙句にそのヒッタイトとアッシリアは今回同盟を結んでしまったのである…。)内輪もめはあくまでご家庭内だけでやって民の前にその姿を見せないでよお二人さん、とツッコミを入れてしまいました…ゲフッ!

 イズミル王子…「しそんじたらナイルの娘に当たる。」というウィリアム・テルのリンゴ状態で弓を放つ辺りやっぱりこの人相手を気遣うという気持ちに欠けてるなあと認識を新たにしてしまいました。(結果、当たらなかったから良かったものの、命中してたら死んでますよ、王子?)「流れ星は無かった…。」(「マッチ売りの少女」でも触れられていますが、人が死んだら星が迎えに来てその時の星が流れ星だという迷信があります。)とカプター神官共々キャロル生存を信じて安心していますが、迷信が本当だとしても未来人のキャロルの場合、星が流れるのは20世紀の空では?とツッコミを入れてしまいました。どうやら前回エジプトに負けて燃やされた都は海岸近くにある城に過ぎなかったらしく国家及び首都は顕在のようです。ヨルダンの死海まで到着し古代エルサレムを眺めたのにはなかなか感慨深かったですが感動している場合じゃないでしょう、キャロルとツッコミも忘れない私でした…ゲフッ!

 ジャマリ…アルゴン王の元・寵姫。アッシリア宮殿1の美女だそうですがアルゴン王もメンフィス王ももう既に彼女に見向きもせずにキャロルのことを追いかけている辺りは悲しい展開です…ゲフッ!キャロルへの腹いせの為だけにメンフィス王を誘惑しようとしていましたが、会ってみてビックリ、若く美しいメンフィス王をすっかり気に入ってしまったようです。この手の女性は今までのパターンだったらとっくの昔にアイシスに殺されているはず(例・ミタムン王女。一国の王女でさえ殺してしまうのだから身分もない踊り子なんて1ページで処分してしまいそうなものですが…。)なのですが何故か今もご顕在でいらっしゃいます。(どうしたんですか、アイシス様?)ともあれどっちの王様も虜にできていない辺り彼女が王様の妃になる望みは薄そうですね…ゴフッ!

王家の紋章③

2011.03.10
 ざっとネットで検索したんですがとうとうこの頭部彫像は誰のものなのか分かりませんでした。(「エジプト」「頭部彫像」だけで検索をかけたのもまずかったのかもしれませんが…ゲフッ!ネフェルティティ様の片目の彫像や、異様な外見のアクナトン王の像など有名どころの像はあったのですがこれは分かりませんでした。)だから、せっかく歴史的ムードで盛り上げているんですから、エジプトの誰のどういう像なのかということも一緒に載せて下さいよ、秋葉文庫さん…ゲフッ!

 キャロル・リード…アメリカ人のいい所のお譲さんにしてクリスチャン…という事実から見るとどうやら彼女はWASP(ワスプ。ホワイト・アングロ・サクソン・プロテスタントの略。)のようです。メンフィスの説得するのに失敗し腕を折られる羽目(さすが胸の高さの石を楽々飛び越えられる体育会系の王様である。)になったり、溺れ死にさせられそうになったりした辺りでは違う環境で育ってきた者同士は結婚した後いつか命がけで相手を変えなければいけない時期が来るという友人(既婚者)の言葉を思い出しました。うちの親も夫婦げんかで骨折沙汰になったことはあるのでそれも合わせて凄くリアルな話だなあ、と思った覚えがあります。(綺麗事でいかないのが結婚という現実なんです。)怪我の経過も良好のようですしミイラ作業の解体などで医学的には進んでいた国で良かった(じゃあヒッタイト人のルカに手当てを任せるべきではなかったのでは…ゴフッ!)と改めて思いました。

 メンフィス王…普通兄妹で恋愛するのは一般的にはありえないという常識を説いた所で実の姉から熱愛されてしまっている彼には信じてもらえないでしょうね…ゲフッ!キャロルに放たれた刺客が断じて姉上の差し金ではないと信じている辺りはそんな姉でも自分にとってはただ一人の味方だった事(彼がコブラにかまれた時「次の王様は…。」等々の画策に参加せず純粋に心配していたエジプト人はアイシスだけでした。)弟としての愛着はあった(男としてではない。)ので、あんな恋情だけで生きているような姉さんでもいざ敵対するとなると寂しいんでしょうね。それでも愛は芽生えてこない辺りは悲しい現実(いや本能から来る当然の拒絶だと思いますが。)と言えるでしょうか?ちなみに彼が婚儀の最後で行っている雄ライオン狩りについて、実は雄ライオンは普段は寝そべっているばかり(狩りはもっぱらメスが行う。)で他のオスが来た時にしか戦わないのであんまり強くないそうです。倒してもだから強い男とは言い切れないかも…ゴフッ!(儀式にできる辺りはある程度の勝算が確実だからのことでしょうし…ガフッ!)

 イズミル王子…ヒッタイト人特有の長い髪は戦の時に首を守るため…とあったものの髪の毛で守りきれるものか?と疑問を持っていたので中から鉄剣が出てきた時には、隠すためかとようやく納得しました。(映画「ブレイブ・ハート」のウィリアム・ウォレスのようだ。)彼の為に部下のルカは黙ってメンフィス王に殺されてくれようとしたり、危険を冒して助けに来てくれたのに冷たく追い返している王子にやっぱりこの人微妙だなあ(部下から慕われる文化系特有の優しさが無い…。)と好感度は平行線のままでした。ルカにしたってこのまま寝返ってキャロルの部下になってしまった方が幸せなのではないかとも思ってしまったり…ゲフッ!最後にはライオン狩りに間に合っていましたがあの状況で見つかったら今度はメンフィス王に捕まりますよともツッコミを入れてしまったり…ゲフッ!

 アイシス女王…「今から下エジプトに帰りますがメンフィスが止めてくれれば留まります。」そんなことに付き合わされる国民はいい迷惑です。好きな男の為だけに生きていく様は女として純情と言えるのかもしれませんが(にしたって相手は実の弟なんですが…ゲフッ!)勝手な女王の都合の為にだけに翻弄される部下や民はたまらないだろうなあと読んでてげんなりしてしまいました。イズミル王子捕縛の件にしたって死体を送りつける気でいたり、敵国(ヒッタイト)の兵を借りて上エジプトに侵攻する計画を立てたり(あまつさえ聡明な王子の横でその話をしている。内乱が起こる予定の国にヒッタイトが攻め入ったらエジプトが滅びますよ?)女王としてはつくづく愚かな女ぶりにやはりこの人は王妃の器ではないと再確認してしまいました…ゲフッ!

 アリ…アイシス様付きの女官。ライオンを使ったキャロル殺害計画にはそんなことしないで自分で刺した方が(ターゲットにメンフィス王が混ざることもなく)確実だったのでは…とツッコミを入れてしまいました。(あんな至近距離に至るまでライオンが気付かれないくらいですから人ならもっと気付かれずに近くまで行けることでしょう。)おかげで儀式は大騒動です。横にイズミル王子がいようがルカが鮮やか過ぎる手並でライオンを牽制していようが誰も注目していません。(オイ!)ライオンを使う時点でこんな騒動になる可能性もあることは読めるでしょうに、それが出来ない辺りは上司と同じく頭の悪い部類に入るんでしょうね。この責任はどう取るつもりなんですか、アリ様?

王家の紋章②

2011.03.04
連載ももう20年以上続いているそうです。(本当にガラスの仮面並みです。)文庫版第2巻の表紙はおそらくギザの3大ピラミッドのうちの一つ(クフ王のピラミッド?)とスフィンクスなんでしょうね。…と、推測しかできないのが残念です。せっかく海外フォトバンクとも協力して雰囲気だしてるんですからどこの何の写真か書いておいてくれてもいいじゃないですか、と思うのですが…ゲフッ!

 キャロル・リード…3か月ぶりのタイムスリップです。「私のせいで古代戦争が!」と悩んでいましたが、いやいや事の発端はヒッタイトのミタムン王女が殺されたことによる復讐であり(ていうかミタムン王女が殺されることがなければ兄貴のイズミル王子がエジプトに来ることも、突発的に思いついた嫌がらせでキャロルを誘拐することも無かったんです。)全部アイシスのせいですよ?とツッコミを入れてしまいました。(むしろキャロルが現代にいたままでも何かしらいちゃもんをつけて戦争になっていたことでしょう。)汚水の濾過、鉄剣の作り方、棒と布を使っての格子折りや水袋を使ってのアクアラング代用は現代人ならではのアイデアだと感心してしまいましたが、そうやって当時の人間が決して思いつかない知恵を出すたびに自分の立場が神格化されてどんどん悪くなっていってしまうのは皮肉な結果です。砂漠での重労働に就かされたり、鞭打ちの刑にあったり酷い目にばかりあっているのにはヒロインなのにこんな扱いでいいのか!?と思わず悲しくなってしまいました…ゲフッ!

 メンフィス王…「なに、私の側に来たくないだと…。」この後2度に渡って同じセリフをキャロルが話している所を聞いてしまったり(嫌われとりますな~。)姉上が「キャロルが死ぬのも時間の問題じゃな。」という問題発言を口にしている所に居合わせてしまったり(…キャロルの看病は?)つくづくタイミング悪い子だなあとツッコミを入れてしまいました。砂漠での苦役を申しつけるも翌日には「砂漠は熱いだろうなあ、倒れてないかなあ。」と滅茶苦茶心配している(じゃあ始めから苦役なんか命じるなよ。)辺りは彼なりの愛なんでしょうね。自分の胸の高さまである石を飛び越えてプロポーズする様には、なんて身体能力の高さだろうとビックリしてしまいました。(戦争で優勢になるわけです。)ともあれ両想いになれて良かったね、と祝福していました。おめでとう、メンフィス様!

 アイシス女王…キャロルを連れに来たついでに父親の墓のパピルスを売った男をミイラ処理して殺しています。(必ず殺人を犯してから帰るなんて…恐ろしい女だ。)どうやら今回のタイムスリップは彼女(王家の呪い)の仕業ではないようです。(アスワンの湖に突き落とした後、見失ってしまったので放置して古代に帰ってきました。)さて今回他の女(キャロル)の為に戦に行くメンフィスにそれでも勝ってほしいと神々に祈りを捧げるという印象的なシーンがありますが、そもそもあなたが幼稚な嫉妬心からミタムン王女を殺さなければ戦争にはならなかったのよ(キャロルを古代に連れてきたことと同じく今回も自業自得の結果なのである。)とツッコミは絶えませんでした。(召使や奴隷ならともかく一国の王女を自分の都合で殺してしまうのは国際問題に発展して当然である。仮にも下エジプトを治める女王がそれくらいの事も予測しないなんて…。)女王としてはあまりに恋愛問題しか見ていない様にキャロルを妃に迎えようとするメンフィス王の意図は実は物凄く正しいのではないかとも思えてしまいました。もうちょっと政治問題にも関心を持って下さいよ、女王陛下。

 イズミル王子…本来、部下の一人にでも妹(ミタムン王女)の様子を探らせるのが普通な所、商人に身をやつしてまで王子自ら敵国に潜り込む辺りは物凄く妹思いのお兄ちゃんなんでしょうね。(「卑劣な男」呼ばわりには「くだらない女の嫉妬で妹を殺して挙句に隠蔽しようとしたお前らに言われたくねえ!」と言いたい所なのでしょうね。)嫌がらせでさらって以来すっかりお気に入りになってしまったキャロル(その割に扱いは酷い。)に対して「そなたを愛しいと思うこの私を欺き通して…。」とまるで恋人に裏切られたかのような被害者顔をしていますが鞭打ちの刑に処したり、監禁したり、ナイフ投げつけたり冷静に考えれば嫌われるのは当然の結末に思えてならないのですが…ゴフッ!(むしろ被害者はキャロルの方だろう。)文化系の割にあまりいい人じゃありませんよねこの人…ガフッ!

 セチ…奴隷村の一つゴセン村にてタイムスリップしてきたキャロルをセフォラ母さん共々匿ってくれた優しい奴隷男。車輪の下敷きになって殺されそうになったセフォラ母さんをキャロルが命をかけて助けたのに、結局病気で死んでしまったのかとセチの死共々物凄く悲しくなりました。(せっかく助けたのに…!)「今度生まれてくるときはキャロルの側に…。」という最後のセリフよりジミー(現代でのキャロルの恋人)はきっと彼の生まれ変わりだと妄想したのは私だけではないはず…ゲフッ!彼の死もあって余計にイズミル王子が憎かったりします…ガフッ!
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