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あさきゆめみし①

2011.06.02
 偶然ですがこのFC2のPR(100円で2億円当たるという馬券のCM。実際に世の中にそんな上手い話があったら怖い。)に作者の大和和紀さんの漫画が使われていてビックリしました。「あさきゆめみし」以外の大和先生の絵を見たのは初めてでカラーが違うな~と感じてしまいました。
 おそらく最も原典に近いであろう紫式部の「源氏物語」の漫画化作品です。作中に男達が集まって女談義をするシーンがありますが、そこで(紫式部と同じ身分の)中流こそが素晴らしいとしている辺り作者の自己賛美ぶりが分かります。(自分は17も年上の夫とさえ上手くいかなかったくせにね。)物語としては素晴らしい作品ですが作者の性格は最悪だなと初めて習った時に感じてしまったのを思い出してしまいました…ゲフッ!

 桐壺の更衣…源氏の君の母親。身分が低すぎて帝を独り占めするのには不十分な立場ということで正妻の弘徽殿の女御以下高貴な女性達から恨まれ、渡り廊下にウンチをまかれたり(結構下品な嫌がらせを…撒いた人は誰だ?)毒薬を勧められたり数々のいじめにあうことになってしまいました。(なのに桐壺帝の屋敷に移されたりと破格の待遇を受けたことでよけい苛め心に油が注がれてしまいました…ゲフッ!)源氏の君を生む時に悪霊と「自分の命と引き換え」に産むことを約束してた辺り難産でその場で死ぬ(葵の上なんかはその場で死んでいた。)と思っていたのに子供が3歳くらい(ペラペラしゃべれる年頃)まで生きていたのも意外でした。儚い死に様でしたが、予想していたよりも長く生きられて、帝の永遠の女性にもなれて、立場的にいえば十分恵まれた人生とは言えたのではないでしょうか?個人的には彼女よりも彼女が残した源氏の君がこれから巻き起こす数多の女性の悲劇の数々の方が気にかかってしまったり…ゴフッ!

 藤壺の女御…源氏の君の永遠の女性。桐壺帝の妃ですが寵愛を独り占めしつつも、身分が高いので苛められることが無くても、所詮「桐壺の更衣の身代り」でしかないことを本人も分かっており(実は源氏の君にとっての紫の上と同じ立場。)人として女性として満たされることは無かったようです。それでも義理の息子と関係してしまうのはルール違反だと思うのですが…ゲフッ!(せめて避妊しなよ、お二人さん!)女性としては哀れな立場といえるのかもしれませんが、同じく「身代わり」として育てられた紫の上の不幸はその上を行っている(しかも彼女の不幸の一因でもある。)のであんまり同情はできないような…ゴフッ!(むしろ他の男と不倫できて、子宝にも恵まれている辺り藤壺はまだ恵まれている。)本心から彼女を見ていないとはいえピエロにされた桐壺帝(しかも相手は実の息子ですよ…!)だって可哀想ですし微妙な恋だなあ(少なくとも応援はできない。不倫とは往々にしてそういうものかもしれないが。)と思ってしまいました…ガフッ!

 六条御息所…源氏の正妻・葵の上に子供が出来たことで(それまで妻と不仲という彼の言葉を信じていただけに)大ショックを受けてますがこれは不倫相手に奥様の悪口を言ってしまうという基本的なルール違反をしてしまった源氏の君が悪いと言えるでしょうね。(そこまで奥様が不満なら自分が取って替われる、勝てると期待してしまうのです。)美しくたしなみ深く才気があるが妻とするには気疲れする重苦しい女性(「奥様の方にも顔を出すんでしょ?」(自分の所に来るかしら?)等々常々行動を試されてばかりで安らげない。恋人という「別個の人間」として付き合うのならともかく「妻」として毎日のように顔を合わせるのは苦痛になるのでしょう。)と源氏に思われている通り自分から尽くそうとはしないのに嫉妬深さは物語中一番の女性です。(この人よりはまだツンデレの葵の上との方が上手くやれそう…あぐらかいて尽くされことだけ待ってはいないから。)自分がこんなに(生き霊となる程)思っているのに、とはいえ相手は奥様持ち、自分だって未亡人とはいえ子供がいるんだしもうちょっと落ち着けないものですかね、お母さん?嫉妬に狂うのはともかく薔薇(「そうび」と読むのは初めて知った。)を食べてもおいしくないよ!とツッコミの絶えない女性でした。

 夕顔…頭の中将の元恋人。(彼女の娘が玉鬘。)執拗な六条御息所に疲れた源氏は彼女の相手の気持ちを「何も要求しない所」に惹かれたようです。(それって相手の事がどうでもいいってことでもあるんですけどね…ゲフッ!)おそらく彼女は今でも頭の中将を愛していながら正妻の制裁(シャレじゃないです。)が怖くてこの先会うことを諦めており、人生を捨てたが故、自分の体はどうでもいいので源氏に求められるままに関係したんでしょうね。源氏にしたって本命はあくまで藤壺の宮であり恋に溺れてるとはいえ浮気相手に過ぎない(つまりお互いに「本気の相手」ではない。)のでそこを踏まえると六条御息所にとり殺されてしまったのは哀れといえるでしょうね。(どうでもいい相手の為に殺されてしまったわけですし。)こうして彼女が若くして亡くなってしまったが為に後に娘の玉鬘の悲劇(源氏との同棲)が始まります。人生がどうでもよくてもヤッていいこと(カタカナ変換)と悪いことがあるという話です。

 末摘花…後ろ姿は美人な人。(限定形。)源氏の君の恋人の中ではもっとも醜い女性にして唯一他のキャラと確実に混同せずにハッキリ見分けられるキャラです。(禁句。)浮気男・源氏の(唯一の)いい所は1度関係した女性にはきっちり生活の援助をしてあげる所で(だから姫の肩には侍女・下僕達の食費・衣料費・火桶代がかかっていた。)ヤッてさえしまえばこっちの物という命婦の計算は実は理にかなっていました。(頭の中将辺りだと飽きたが最後、ほっぽらかすので。)見た感じは「妖変源氏物語」の花散里に似てますが中身は世間知らずのアホ女のようで(源氏のどうしようもない内面を見越してそれでも憎みきれないからと悟っているわけではなく初恋に浮かれた少女独特の考え方でひたすら「いい面」しか見ようとせずにのぼせ上がっている。)源氏の君を微妙に感じる私としてはあまり好きにはなれなかったり…ゲフッ!見た目だけはコミカルで好きなんですけどね。

 源の典侍…色ボケばあちゃん。とはいえこういう元気なおばあちゃんは結構好きだったりします。(たとえ熱烈勘違い女でもベタベタしてなくてオープンな所が可愛いなあと思ってしまったり…。)源氏の君に言わせれば殿上人らしい駆け引きにも長けた風流人でこれであと30年若くて色好みでなければ最高の女性なのに…だそうです。(源氏の君は末摘花を例外として教養のない女人には興味無いそうです。)籐の立ったおばあちゃんとはいえ結果としては源氏の君と頭の中将を2人とも(一応は)ものにして夫の修理の大夫にも認められていて一時でも美味しい思いを出来て良かったねと思ってしまいました。シャレにならない暗い恋ばかりの話なので、このおばあちゃんカップルの明るさには内容的に救われてしまったり…ゲフッ!

 葵の上…ツンツンした性格が裏目に出てしまい正妻でありながら寵愛を逃してしまった人。おそらく源氏の君がせめて親王レベルまでに位の高い人だったら尊敬(納得)もしたんでしょうが幼い頃から「将来の皇后様」として育てられてしまっただけにたかが「臣下の妻」にまでレベルを下げられてしまったのには我慢ならなかったようです。挙句にその冷たさが災いして源氏の君の足が遠のき六条、夕顔その他に浮気し始めると「高貴な私を差し置いてこれは私への侮辱だわ!」と余計意地になってしまっていました。(結果、旦那の足はさらに遠のくという悪循環に陥り、むしろこの状況下でよくピンポイントに妊娠できたもんだと思ってしまいました。)元々源氏は(一応)真面目な性格ではある(真面目すぎていつまでも藤壺のことを忘れようとしないという最悪の欠点がある。)のでこの人がしっかり心を掴んでいればここまで浮気癖は開花しなかったのではないか(おかげで正妻を怒らせても「違う所」で息抜きをすればいいこと放っておけば衝突しないですむことを学んでしまっているような…ゲフッ!)と思うと微妙な女性です。愛しているのなら素直に相手に頼ることでしたね、葵さん。
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妖変源氏物語①②

2011.04.01
 原発がああいうことになってしきりに代替エネルギー(原子力発電以外の発電法)が唱えられるようになりました。学者の皆様は「原発が無くなっても風力、地熱、太陽光発電があるから大丈夫だ。」と言っていますが、事はそんなに簡単にいかないということを御存じなのでしょうか?
 まず電気料金について1キロワットの電気を作るのに原始力は5円(原料を使い回せるから安く済む。)火力・水力・風力が20円、地熱・太陽光が40円かかります。つまり原子力→エコなエネルギーに変更すると単純計算して電気料金が8倍に跳ね上がります。エコ系発電が16%を占めるドイツでは企業が次々海外に逃げているそうです。(料金高いから。)
 それでも必要な電気量が来るならまだマシです。現在作っている電気は火力と原子力が2本柱として伸びており(水力発電所はもう作れる所に全部作ってしまったので70年代位から平行線になった。)風力や地熱発電についてはグラフにするとツバメも真っ青のギリギリの低空飛行状態(ゼロに近い所に平行線がツーッと…。)で休耕田という休耕田に発電所を作っても8%にしかならないそうです。…それで2本柱のうちの1本を担えると思えますか?この話の時代レベルまで電気を使わない生活に切り替えられたら全然問題ない(ということで無理に関連付けて更新してみたり…ゲフッ!)でしょうが…できますか?皆さん?(私は無理です。)
 放射線物質は確かに危険。でも今回の問題は原子力発電ではなく東電の対応にあった(そもそも発電所自体は地震直後もきれいに残っており吹っ飛んで骨組みだけ残して瓦礫の山になった原因は水素爆発のせいです。)ように感じるので東電以外のしっかり対応できる組織(または国)に任せながら原子力発電を続けていくしか今の日本の生活を維持することはできない…と思います。
 
さて話について「源氏物語」の中で最も甲斐甲斐しく夫に従っていた紫の上ですが本当にそうだったのでしょうか?彼女もまた同じ女として、女らしい怖さやいやらしさも持ち合わせていたのではないでしょうか?…という所からこのような嫉妬深い(でもこれは源氏の君に原因があると思うの…。)紫の上が出来上がったんだそうです。と、いうわけでこれは紫式部の源氏物語の漫画化作品では決してないそうです。(作者談。)十二単(12枚)を着ているはずなのによくもあんなに簡単にすっぽんぽんになれるもんだと思ってしまうほど女体とか裸とか出てきてしまう話(でも大ゴマがふんだんに使われていて漫画的に読みやすくはあったです。)ですが同じ「源氏物語」関連の話ということで作者は寺館和子先生ですが敢えて大和和紀先生カテゴリに入れておきました。(大和先生の作品も他を読む予定は無いしな…。)

 若紫の巻…紫の上が「藤壺って誰よそれ!」と嫉妬に燃えているシーンでは今まで(心中複雑だったとしても)どこまでも源氏の君に「都合のいい女」として解釈されていたのと違って新鮮さを感じてしまいました。二人の年の差といい、なんだか「天上の虹」の持統天皇の苦しみとダブって見えてやな感じです…ゲフッ!(讃良ちゃん→紫の上、大海人→源氏の君という構図が見えます…ゴフッ!)作者さんとしてはここまででこの話はおしまいのつもりだった(そりゃないですよ、寺館先生!)そうですが無事に続いてくれてほっとしました。そんな訳で紫の上の苦しみはまだまだ続きます…ゴフッ!

 藤壺の巻…「若紫」の前の藤壺との初恋がメインになっていますが、タイトルも「藤壺」となっていますが、正直、義理とはいえ息子と合意でヤッている女(1度きりなら…ではなくてその1度も拒み通しなさいよ…。)なんかより上手くいかない恋愛のはけ口にされてしまった葵の上の方に余程同情してしまいました。(見て見ぬふりをしないで下さい、おばあちゃん。)むしろあの二人がこの後、心を通わせられたことが不思議でなりません。(おかげで葵は他の愛人に祟り殺される羽目にはなるし、いい迷惑である。)それでも飽き足りずに若紫を毒牙にかけよう計画には反吐が出そうになってしまいました。娘程の年頃の妻(藤壺)を娶った父親(桐壺帝)といい源氏の君の女癖の悪さは遺伝のようです…ゲフッ!

 六条御息所の巻…1話目での紫の上の生霊が確認できる話です。「どきなさい!私が殺るわ!」と怒気も露わに突き飛ばしたシーンでは思わず「この女、男らしい…。」と感動もしてしまいました。(するな。)「私は7つも年上だわ。」と気にするのは分かりますが、そうやって卑下するのは相手に「そんなことないよ。」と否定してもらいたいから(実はあからさまに相手を試している行為。)であって気を使う方の男としては「この女いつまで人の気持ちを弄んでるんだ。」と嫌気がさすのも早いでしょうね。(毎晩会っている恋人なら尚更。確かに「疲れる」タイプといえるでしょう。)娘がいるにも関わらず恋してしまえばブレーキの効かない「女」になり下がってしまうのか、生霊にまで成り果ててしまった様にはお母さん、落ち着いて!と哀れを感じながらもツッコミもしっかり入れてしまいました…。

 朧月夜の巻…お互いに事の深刻さを考えていない2人の不倫の恋の話です。こんな女を許した挙句に寵愛している朱雀帝(兄貴)もどうかと思いました。(原典では「僕がもし女だったらやっぱり源氏の君を好きになると思うもの。」という問題発言までぶちかましている。マズイだろ、それは!)お互い本気でなかった(特に源氏の君の方は「障害の多い恋」という状況に藤壺を重ねているだけ。)のならしてはいけないことってあるんです。次の話の扉絵で「一体私の何が悪かったのか?」と自分に酔っている様にはいい加減にしろ!(原因が朧月夜だろうが藤壺だろうが全部貴方がまいた種でしょうが!)とツッコミも入れてしまいました。源氏がどうなっても本当に構いませんが、それに巻き込まれる紫の上が哀れに思える私でした…ゲフッ!

 明石の君の巻…須磨で愛人を作った話。(自分から田舎に引っ込んで謹慎している中、何やってるんですか?)どこでも愛人を作るのはこのろくでなしの特性として明石の君の目の前で「これでこの地とも終いだ。」と大喜びする節操の無さはどうかと思いました。(基本的に無神経ですよね、源氏の君って…。)寺館先生版紫の上からはまたも生霊が飛んでいます。それで弘徽殿女御の元に行っている場面では呪う相手を間違えてるだろ(源氏の君を祟って下さい。)とツッコミも入れてしまいました。挙句に子供が出来てしまったのは明石の君にとっても紫の上にとっても最悪のタイミングだったと言えるでしょうね。今まで以上に源氏の君が嫌いになってしまった話でもありました…ゲフッ!

 梅壺の巻…タイトルは梅壺(六条御息所の娘)となっているのに彼女が源氏の君の後ろ盾で冷泉帝に嫁ぐというメインストーリーはほとんど省略され明石の君の姫君が紫の上の元に行くまでの経緯ばかりが描かれています。夫と他の女との愛の結晶なんて存在するだけで大事なのにそれを(皇后にする為という自分の都合だけで貴女が育ててくれなんてどこまで勝手な男なんだ(だったら自分で育てろや!)と源氏の無神経ぶりにげんなりしてしまいました。(あのおおらかな花散里でさえいい顔してないじゃないですか…。)源氏に気に入られる為だけに引き取ることを決意している紫の上ですがメラメラ燃える執念の元にちい姫が苛められやしないか物凄く心配になりました。寺館先生版紫の上は一体どんな風に復讐をしていくつもりなんでしょうね…ゲフッ!

 余談…当時の女性の髪形は長~いロン毛だと決まっていたのは分かりますが(髪形で違いを出せないということ。…トーン使ったりするのは邪道だったのでしょうか?)それにしたって登場人物達の違いがまるで見分けられないのは私だけではないはずです…ゲフッ!最も話自体は面白いのでこの物語はセリフ(文章)で読んで流れを追って行った方が得策のようです。…ゲッフン!(3、4巻に入ると後ろで髪をくくっていたりようやく見分けがつきやすくなってくるんですけどね。)

源氏ものがたり

2009.04.16
 正確には美桜せりな先生の漫画化作品なのですが同じ源氏物語関連という事で強引にカテゴリに入れてしまいました。(大和和紀先生の作品も源氏物語以外興味無いしな…。←オイ!)時代は平安なのに「H」だの「アピってる」だの「レベル」だの現代ギャル語が豊富に取り入れられていて言葉遣いに思わず噴飯ものの新感覚「源氏物語」であるこの作品(なんだかダメ大河ドラマ「江」を思い出しました…。)ですが絵的には一番読みやすい(登場人物の多い源氏物語特有の「誰が誰だか分からない」問題点が一番少ない作品。)話であり、とにもかくにも古典名作(しかも長編)をきっちり読んで漫画化したその努力は評価に値するとここに記事を残す事にします。

 桐壷の更衣…桐壷帝「言ったら笑うか?お前は俺の初恋だった…!」

既に立派に妻子がいるのに立場を忘れてそんなバカな事を言い出した日には笑われるだろう(むしろ笑う所だろう)とツッコミを入れてしまった、そんな帝の熱烈な恋でした…ゲフッ!しかも相手が身分の低い更衣だったこともあり「何であんな格下の女風情に私達が袖にされなきゃいけないのよ!」とよけいにイジメ心には火がついた模様です。(反面、後に後宮に入った桐壷のそっくりさん、藤壺はそれより高い女御の身分だったために「お見それしました。」とイジメに遭う事は無かった。)閉じ込められて風邪をひいたり、廊下にウンチを撒かれたり(やったの誰だよ?)まさしく古典的な嫌がらせの数々に次第に衰弱していった桐壷の更衣。そんな体で子供まで産んだせいで余計に死期が早まった様子です。…うん、悲劇に酔っている所悪いけれども原因は全部帝にあったんじゃないかと悟らざるを得ない最初の恋話でした…ゴフッ!

 葵の上…「心は別の所にあるのに、たまに通う妻の所に子供が出来るなんて凄い繁殖力を持っているのね、光の君は。」

全くだ!と一番爆笑してしまったセリフでした…ゲフッ!苦しい言い訳にも見事な嫌味で応酬する彼女(「い、いやあ、仕事が忙しくて中々来る時間が取れなくてさ…!」「それはそれは。お忙しい中わざわざ『お務め』に来て頂いてありがとうございます。」「……。(辛い)」)はきっとすごく頭が良いのでしょうが男の側からは「小賢しくてツンケンするだけの女」としか見られなかったようで夫婦仲は全然しっくりいかなかった二人でした。(それで子供が出来たんだから凄いもんだ。)子供が出来てからは足げしく通うようになったり源氏の君も少しは変わったようですが彼女の死亡で「もう二度と本気で誰も愛さない」と本格的にご乱行に走るようになってしまった彼。末摘花に花散里、朧月夜に空蝉、紫の上と被害者はこの後どんどん拡大していきます…ゲフッ!

 紫の上…「いろんな言葉を飲み込んできたわ。嫉妬もワガママも全部。そうして我慢して我慢して結局光の君の正妻に選ばれたのは大好きな人の子供が産めない私じゃなくて会ったばかりの女三宮だった。」

幼女強姦(にしか見えない関係)に始まり、その後も浮気遍歴の多さに隠し子騒動と数々の源氏の君のご乱行に耐えてきた紫の上(「どうせまた明日になったら苦しい言い訳しながら帰ってきて『一番好きなのは紫の上だよ』なんて言いながら押し倒してくるんだわ。」「そこでまた骨抜きにされて結局うやむやにされちゃうんですよね…。」)でしたが、正妻ランクの立場まで追われるという憂き目にそれもとうとう限界を迎えてしまった様子です。何だかんだ言いながらも他の女達は子供を産んだ明石の君でさえ地方の田舎娘であり全員「自分より格下の女」だった事に安堵していた(そして身分高貴な正妻・葵の上は既に死亡していた)源氏の君の言動はどうあれ(そもそもあの男の言動ははなから信用が置けない)「身分的に一番の女」は確かに自分であるという事実関係だけが彼女の最後のよすがだったでしょうにここにおいてそれすら失ってしまったというのだから心労は察して余りあります。出家も自主断食も俗世において「死ぬ」事には変わりなく、これは自殺だったのだな(そこまで追い詰められていたのか)と改めて感じ入ってしまった最期でした…。

 女三宮…「柏木は…悪い人じゃないのよね…。」

省略されてはいるけれど柏木はきっちり妻帯者であり、しかし奥さん(女二宮)で満足できないから女三宮の元へしげしげと通って子供まで作った不倫+強姦魔+ストーカーの3点セットが成立している立派な「悪い人」なのですが作中では、あまりにも少女達の共感を得られない設定だろうという配慮かサラッと省いてあります。源氏の君に仲がバレた後にはチクチクと嫌味を言われるのにとうとう心労のあまりに死亡してしまう彼。女三宮も柏木を愛していたというより、小侍従と共犯の彼にただ流されていただけで迷惑以外の何物にも思っていなかったフシがあり(強姦魔じゃ仕方ないわな…ゲフッ!)皆から(最愛の恋人にさえ)嫌われまくっていた最期を哀れに感じてか、この話では両想い風に解釈されていました。良かったね、柏木さん、この話では「勝手に死ねよ。犯罪者のアンタと犯された私とどっちが本当に辛い思いをしているのかお互いの葬儀の煙を見比べてみたいわ」というあられもない返歌(立派なトドメ)を送りつけられなくて済んで…ゴフッ!

 落窪物語…義母「落窪は落窪らしく落ち窪んだこの部屋で地味に生きてりゃいいんだよ、分かった!?」

同じ平安時代(10世紀末)に書かれた作者不明の物語ですが、ほとんど「シンデレラ」の話をそのまま日本に置き換えただけのような話です。(継母と義理の姉妹にいじめられる女の子・落窪が理想的な男の目に止まって一変する。相手役の藤原道頼は王子様じゃなくて右近少将ですが、それでも打算的な女子が憧れる「エリートとの玉の輿結婚」という内訳は変わらない。)「手なし娘」も西洋版・日本版と時代背景が違うだけの全く同じ話が伝わっていますし作者不明なのではなくもしかしたら海外から伝わった話が伝言ゲームを経て日本風にアレンジされ、そのまま記録として残されただけかもしれないとも考えてしまったものでした。という訳で最後は復讐を果たされて住む家を亡くしてしまう継母。(シンデレラのように娘ともども鳩に目玉を抉り出されなくて良かったね。)哀れに思った落窪が手を差し伸べて救ってあげる(って、そもそも家を奪ったのはアンタの恋人の道頼なんですけど!)事で家族は和解して終わるのですが、これで一生継母達は落窪に足を向けて寝られなくなった訳で真実満足しているのかは微妙だろうなあと色々考えてしまいました…ゲフッ!
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