検索フォーム
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード

スポンサーサイト

--.--.--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

金のがちょう

2011.06.05
 昨日、轢き逃げ事件でまた会社員Aさんが捕まっていました。その前の本名がバリバリに出た「自称医師」さんとは違い報道情報公開の違いぶりによっぽど「自称医師」さんは態度が悪かったんだろうなあ~と憶測してしまいました。
 「自称医師」さんの方は本当のお医者さんで、しかも病院長とのことですが…考えてみてください。普通の人間でも人を轢いてしまった時には通報する義務があるのに仮にも医者が「病人や怪我人の可能性」を見捨ててスルーしてしまうっておかしくないですか?(だからこそ警察は「他のどんな職業であってもまさか医者ではあるまい。」と信じられなかったんですよ、きっと。)「隣に座っていた孫が騒いでいたので異感触には気づいていたがまさか人だとは思わず(それは既に現実逃避です。確認してから行って下さい。)そのまま行ってしまった。」そうですが人一人死んでいて「気がつかなかったから悪気はないの。」で遺族は納得してくれると思いますか?(その発言自体、遺族の人達に無神経なのでは…?)言い訳するにもちょっと配慮が足りな過ぎじゃないかと唖然としてしまいました。
 結局簡易裁判に落ちて実刑はくらわない方向で落ち着いていましたがもし私が遺族だったら民事裁判に持ち込んでせめて誠意(という名の金)を見せてもらいます。医師免許剥奪よりはマシでしょう(「実刑」をくらった医者の医師免許は剥奪される。)たとえ事故でも人一人殺した責任はしっかり見せるべきです。という訳でまだまだ長引きそうなこの事件、今後一体どういう展開を見せてくれるか興味津々です。ていうか皆さん、事故を起こしてしまった時は逃げずにその場で警察に電話しましょう。そこで実名まで出てしまうか警察にも「運が悪かったね。」と情報が最小限に留まるかが別れます。悪いことはしてはいけないという話です。

 それとは別に違う意味での「悪いこと」がいっぱい詰まっている話を更新です。(どこがどう関連してるっていうのさ、今度は!?)本当は怖いグリム童話で眠り姫の話を描いていた人の本です。現在は金併梅という話を連載しており話のまとめぶりの見事さ、ヒロインの持つ黒い魅力(黒いんです。でも人間らしくて引き込まれるんです。)に大ハマりして追いかけている最中です。(最も内容が大人向けなので友達に貸すのは見合わせている。)この本の話にもその片鱗が見えてやっぱりあの話を描いている人の本だなあ~と納得してしまった私でした。

 金のがちょう…ドラえもん映画シリーズでも題材として取り上げられていた(最も10作を超えた辺りから大長編シリーズは微妙だと思うけれども。不二子F藤尾先生もお亡くなりになってしまったし。)「お姫様を笑わせたらお婿さんにしてあげる」話です。原典でもお姫様を笑わせたはいいものの身分も無い村のバカ息子を婿にするのが気にくわずあれこれ難題を出して破談にしようとしていました。(だったら初めからそんな御触れ出すなよ。)
 そんな「あれこれと難題を出した」点をメインにした男女逆転ストーリーでした。話の中では唯一女体とか裸とか濡れ場とかが出てこなかった話でエロス要素を入れない話でも雑誌掲載式のグリム童話として成り立ったんだ、とかなりビックリしてしまいました。(初めて読みましたよ、グリム童話文庫シリーズでエロくない話を…。)話としては普通のシンデレラストーリーとして読みやすい話でした。最も最後にがちょうを飼う意味がよく分からない話でもありましたが…。

 カエルの王様…王様「姫よ、お前はそのような約束をしたのじゃな。」
姫「確かに約束はしたけれど約束を守るという約束はしていないわ!」

そう言って主張すれば良かったのに…ともあれそんな「約束」の為に娘の貞操を売り渡した王様がクズだと思ってしまいました。(今まで誰も「約束」を守ってくれなかった辺り、それまでの娘達の父親は全員親として真っ当な人間だったのでしょう。)それまでは「来ないで!醜いあなたを愛することなんてできないわ!」と泣きながら拒んでいたのに素顔(美形)が分かったとたん(隣国の王子様への憧れはどこへやら)180度態度が変わったお姫様の変わりように所詮男は顔なんですかとげんなりした部分もあったり…ゲフッ!(そういえば始めから面食いの気があったお姫様だったよね…。)カエルは原典でも壁に叩きつけられて内臓が破裂して死んだりロクな目にあっていない(それに気づいたお姫様は「どうしよう、お父様に叱られる!」と自分の身しか心配していない。そんな姫と結婚するのは本当にOKだったんですか?)のでそれに比べるとまだ性格のいい姫で良かったねと拍手してしまいました。人間は顔より中身だよねということをちゃんと…言っているかなあ、この話は?(むしろ男は顔説を思いっきり肯定してるようにも…ゴフッ!)

 クリスマス・キャロル…3人の精霊はどこ行った!?というクリスマスを題材(きっかけ)にしただけの全然別の話になり果てています。不器用な母親の分かり辛い愛情を描いた話で、娘のメアリの親の高慢顔をズタズタにしてやる(裏を返せば親の大事なものをぶち壊した人間として、親の中で存在を大きくしたいという愛情の裏返しでもあるのですが。)という暗い想いに引き込まれて一気に読み終えました。母親のアガサはおそらく「娘と同じ名前だから。」という理由で彼女を雇ったのでしょうが、それが本当に娘当人だったというのはまさしく奇跡でしょうね。(娘に与えた人形が超都合よく出てきた時には恐怖に駆られたが、後から冷静に考えれば第3者が取り出したのだろう→何故メアリは同じ人形を持っていたのか?という事実に気づいたことでしょう。)幻覚を通して自分の人生を振り返った後、他人からの恨みに一時は怯えたもののこれが自分が望んで招いた人生だと納得(覚悟)したようです。最後まで娘にまで媚を売らずに死んでいった様はいっそ潔いと感動してしまいました。(ぶっちゃけ自分から子供捨てて蒸発したくせに孤独な老後を迎えたとたん苦労した母親顔して子供の同情を買おうとする勝手な母親は多い。本当に可哀想なのは親の勝手な都合で振り回された子供当人でしょうに。)最後は口先だけのごまかしじゃなくて相手にどれだけのことを残せたかという誠意が物を言うんですよね。

 タニシ女房…中国の民話です。元の話は身寄りのない男を哀れに思ったタニシが女に変身してこっそり身の回りの世話をしていた所、男に殻を隠されて「もう元には戻れないだろう。俺の女房になってくれ。」とそれまで世話した恩はどこへやら人間として生きるように脅迫されたという物です。最初は我慢して従っていたタニシも子供が大きくなり「タニシ女房の子供。」と苛められるようになると「私もう耐えられません!殻を返して下さい!」と夫に強く迫り、タニシに戻ったそのとたんに消えてしまったという「天女の羽衣」のような話でした。
 話について「情があるなら与えてもらうのは当然」(むしろ「ドン引きなんかしてないのに何故与えてくれないの?」と情の名の元に他人が自分に無償奉仕するのは当たり前だと考えている。)いう自分にとって都合のいい所だけ持っていこうとするおいしい所取りの考え方は、義母の仕打ちはあんまりにしても側にいたらムカつく女だろうなあと思ってしまいました。義母とのやりとりを見れば分かるとおり、こういう鈍い人って1度人間関係が崩れるとそれまでの恨み(ギブアンドテイクが成り立ってない一方的奉仕関係。)がブワッと出てきてこじれる所までこじれるんですよね…。桂々が彼女に嫌気がさして逃げて行ったように、義母が彼女を叩き出したように、そういう人間は最後には誰も手を差し伸べません。本当の人との絆が欲しいのなら後半の美雨のようにちゃんと苦労もしなきゃダメという話です。

 コッペリア…18世紀のポーランド(それも18世紀中頃。18世紀後半には歴史にナポレオンが登場しているのでその頃にはポーランドは分割され切って地上から消滅している。)南部を舞台にしたバレエ名作です。窓辺に佇む美女・コッペリアを気にするフランツにやきもきした婚約者のスワニルダはある日コッペリウス老人の屋敷に忍び込みコッペリアに「ちょっと話があるんだけど?」と牽制をかけようとします。(…それ以外に「話」なんてあるまい。)しかしコッペリアは実は人形でした。コッペリウス老人の人間の魂を人形に移す研究の為の罠だったのです。(どんだけピノキオな研究ですか?)時同じくして見事に罠にかかり捕まってしまったフランツ。(バカか、お前は!?)それを見ていたスワニルダはとっさにコッペリアに化け部屋を滅茶苦茶にした後唖然とする爺さんを残してどさくさに紛れてフランツと逃げだしました。そして2人はめでたく結婚式を挙げるのでした。
 以上が原典のあらすじです。そんな男と結婚して本当にいいんですか?という感想を竹崎先生も持ったのか、話の中のスワニルダ(ニワヒルダ)はフランツとの結婚に対して滅茶苦茶悩んでいます。普段から恋愛小説(最も彼女の妄想から考えるに官能小説に思えてならないが…ゲフッ!)をふんだんに読んでいるだけあって恋愛にいらん夢(誇大妄想)を抱いているようです。しかし少女漫画に登場するような男性キャラは実際には存在しないのが現実です。一目惚れと言えば情熱的に聞こえがちですが所詮相手の外見だけにのぼせ上がっているふしだらな思いです。コッペリウス爺さん(老いてますます盛んな最低ジジイ。)の言うとおり恋愛にいらん夢を見るからバカを見る羽目になるんです。実際の男というのは汚い生き物なんですよ、ニワヒルダ。

 夜叉ヶ池…美濃(岐阜県南部濃州)の昔話です。民話では揖斐川に沈められ竜神に捧げられたのは安八太夫の娘である夜叉姫でした。(だから夜叉ヶ池なわけね。)この話のように「雨を降らせたので娘を嫁に貰いたい。」という「代償に奥さんを下さい。」という民話はとてもよく聞きますが…神様達は皆そんなにも(簡単に神通力使っちゃうほど。)嫁不足に悩んでいたのでしょうか?太夫は嫁に出した後も娘を訪ねて何度も池を訪れある日「どうか一目姿を見せて欲しい。」と頼んだところ大蛇が表れ「これが今の私の姿です。よく見て下さい。」と言って消えていったそうです。
そんな訳でお小夜の悲しい運命も太助の生涯独り身を通した清らかな生き様も全てはフィクションです。お小夜が龍神に捧げられたのは彼女の母親を忘れられない龍神の希望(そんなにまで嫁が欲しかったのか、龍神よ!)だったそうですがそんなに好きなら母親を襲ってくれ全く関係ない娘の被害に悲しみを感じてしまう私です。18年前一緒に逃げた父親の方は一体どうしてしまったのか(少なくとも村に来た時は母親一人で行き倒れていた。まさかあんなにドラマチックに愛の逃避行をしていたのに子供が出来たとたん重荷になって捨てられたのだろうか?)色々ツッコミ所は多い話ですが、、ともあれお小夜がどんな姿(半人半蛇)になっても変わらぬ太助の愛情に感動した話です。救いようのない結末ですが2人の絆が美しいなあとそこだけは感動してしまいました。
スポンサーサイト

青髭を愛した女

2010.12.15
 文庫が刊行されたのは2013年の1月ですが話が雑誌に掲載されたのはかな~り前の事(ギリギリだが1990年代に発表された話もある。)で物凄い「待望の文庫化」だったんだなあ(全部見逃していた私としては嬉しい文庫化ではあったのですが←オイ!)としみじみ感じた1冊でした。現在連載中の「金瓶梅」の番外編書き下ろしも合わせて楽しめたものです。

 青髭を愛した女…アルマ「ここに嫁ぐ女は皆旦那様の財産目当て。ちっとも旦那様の事を愛してなんかいない。だけど一度でも旦那様に抱かれた女を私は許す事は出来ないわ。」

という訳で「青髭を愛した女」は召使いのアルマだけだったというオチが待っていました。(正妻の皆さんは全員彼の財産しか眼中になかったという体たらくでした…ゲフッ!)彼女がいるおかげで青髭は今日も妻に逃げられ、いつまで経っても跡取りに恵まれない反面アルマのおかげで妻とその愛人に遺産目当てで殺される事も無く命が助かっている事も確かで良いんだか悪いんだか微妙に思えてしまった真相でした。次々と妻達をぶち殺して床下に死体を隠しているアルマにどう見ても冷凍庫に見えない場所に生で死体を放置して夏場はその部屋は臭わないのか今までよくバレずに済んでいたな等々色々ツッコミを入れてしまった話でもありました…ゴフッ!

 眠り姫…かつて「漫画残酷グリム童話③」(不特定多数カテゴリ)にて語ったので今回は割愛。相変わらず乱れた城だ(修道院育ちのお妃さまにはキツかっただろうなあ…ゲフッ!)とツッコミを入れたものでした。

 シンデレラ~勝者の階段~…シンデレラ「豆をより分ける作業という嫌がらせ程度で済ませるあなたは優しい人よ。私があなただったら舞踏会に行かせないよう相手の足を切るわ。」

積極的にシンデレラをいじめてなかったヘケイト義姉さんは本当の善人かというとそうではなく腹の中ではいじめっ子達同様彼女を憎んでいた(優しさは保身の裏返し。いじめっ子という悪人の立場になるだけの意気地が無かったからいじめなかっただけで心の中では母・姉と同じことを考えていた。)それが分かっていたからこそ彼女の醜い本音を引きずり出してやろうとシンデレラはあんなにも義姉を追い詰めていったんでしょうね。(だからと言って恋人を寝取ったり自ら足を切り落とさせたりさせるのはやり過ぎだが。)それだけに最後にそのヘケイト義姉さんが立場を捨ててプライドを選んだ様(城(シンデレラ)の召使いになれば目を潰されて国外追放になる事も無かったのに「恩を受けるなんて真っ平よ!」と自分で突っぱねた。)には「見直した」と評価を下したのだろうと感じました。ヘケイト義姉さんがシンデレラのように華やかに生きる事が合わないのと同様にシンデレラもまたヘケイトのように子供達に慕われ慎ましく暮らすような生き方は決して出来ないむしろ真っ先に女子供に嫌われるタイプ)訳で、お互いに疎ましく思っていた相手だったけれども無関心ではいられないだけの存在感もまた感じていた(「嫌いな相手」ではあったけれども他の「どうでもいい人間」達とは違ってムカつくだけ心動かされる相手ではあった。)特別な間柄ではあったのでしょうね。互いに自分に合った生き方を納得して貫いていく2人に成長を感じたものでした。

 金の斧銀の斧…拷問係「ララ、お前は本当に運の良い娘だ。王子様がご結婚なされたお祝いに特別に恩赦が出された。出て行け!」
ララ「無実の罪で片腕も片足も片目も失った私は…本当に運が良かったのだろうか?」

自分はただ幸せになりたくて目の前にあった好機を掴んだだけだと彼女は言いますが問題はそのチャンスを掴むために好きでもない男相手でも色仕掛けという肉体を使っての手段を講じている様だったと思います…ゲフッ!魔女の疑いで拷問に処されたララではありましたが(魔女と疑われても仕方無い位貞操観念ゼロの行動を取ってきたララではありましたが…ゴフッ!)問答無用で火あぶりにされた母親に比べれば命があるだけマシ(火あぶりにも死んだ後に死体を焼かれるのと生きたまま焼き殺されるのとやり方があり、母親が受けたのは火傷・呼吸困難を伴う断然辛い処刑法である後者だった。)ですし、王子様を奪われたとはいえ、その王子様の愛(恩赦。少なくとも他の女と結婚することになっても忘れずに彼女の為に取り計らってくれる程には愛してくれていたのだろう。)のおかげで死ぬまで拷問される事も無く助かった訳ですし自分は2回も他の男と結婚したのに誰も娶らずに待ち続けてくれた超都合の良い男(オスカー)はいるし何をどう考えても「運が良い」方だろうとしみじみ思ってしまいました。「幸せになりたい」思考以前に玉の輿目当てですぐに貞操を捨てるその行動が間違っているだろうとツッコミを入れてしまったものです…ガフッ!

 通り雨…西門「この雨音で妻達の事は忘れました。」
雪獅子「この浮気者!許せない!」

どうやら雪獅子は長く生き過ぎて化け猫化しているのか変化や幻視の術が使えるご様子です…ゲフッ!自分の仇である瓶子を褒めるわ、主人の金蓮を差し置いて他の女(自分)に手を出そうとするわの旦那様の相変わらずなダメ男ぶりに同じ女としてキレている様には思わず含み笑いが出てしまったものでした。旦那様もこれで少しは懲りれば良いんですけどね…。(でもきっとまた同じことを繰り返すんでしょうね、この男は。女好きって良いとか悪いとかの問題ではなくて、もう「病気」だから…ゲフッ!)

四谷怪談

2010.04.22
 タイトルにある四谷怪談とは別に話はほとんど洋モノばかりでその中にエジプト最後の女王クレオパトラについての読み切りもあり個人的には今まで読んだ彼女絡みの小説・習った史実も思い出しながら楽しめた話でした。クレオパトラに関してはかの里中満智子先生も美しく漫画化しており比べながら読むのも楽しかったものです。歴史物は「登場人物の行動」は同じでも解釈した作者の描き方の違いによって人物像が全然変わってくるのが面白い所です。せっかくなので再度改めて人物ごとに語っていく事にしました。

 四谷怪談…伊右衛門「体を壊したお前を充分に養生させてやる金も無い。抱えてくれる主君も無くこんなあばら家で浪人暮らし。…すまない、お岩。」
岩「そんなこと、分かっているなら体を壊した女相手にセックスして体力消耗させるのは辞めて貰えませんか?」

原典では御用金を持ち逃げした挙句に結婚を反対したお岩の父親を殺害し、お岩と結婚した後は博打三昧、挙句に名家の娘のお梅と不倫し、産後の肥立ちが悪いお岩に毒薬を盛って捨てた最低のクズのような男「極悪非道の伊右衛門…この恨み、はらさでおくものか…!」byお岩)だったのですがこの話ではわずかな猜疑心からお岩を信じきれなかった(そのせいで悲劇が起こっている)優柔不断で優しい男であり最後はお岩と添い遂げたという理想的な有様に変貌していました。だったら始めから揺らがずお岩一筋に信じれば良かったものをおかげで巻き込まれて死ぬ羽目になったお梅一派はいい迷惑で始末に負えない夫婦だともツッコミを入れたものです…ゲフッ!

 じゃじゃ馬ならし…ぺトルーチォー「妻がワガママで気が強かったらこっちはその上をいけばいいんだ。」
キャサリン「あの人は何でもハイハイと言う事を聞いていれば機嫌が良いのよ。頼み方さえ間違わなければどんなことでも聞いてくれるし単純で簡単な男だわ。」

普通だったらいくらイケメンでもこんなモラ男が夫ではノイローゼになってしまうでしょうに上手く割り切って相手をしているキャサリンは確かに賢くてしたたかだと感心したものでした。とはいえ賭け事で儲けた金を全て妻に渡したり(おかげで物凄い帽子を買っています)「あの人は私に夢中」(それほどまで自分は愛されている)という自負に嘘は無い(ぺトルーチォーは自分が王様の立場にいようとはしながらも彼女を豪華に着飾らせ最高の物を望むままに与える程には愛している)のでしょうね。全てを見通して従順な妻という体裁を整えているキャサリンに拍手を送った話でした。

<クレオパトラ>
 ジュリアス・シーザー…「シザリオンはローマ皇帝のわしとエジプト女王の息子だ。ゆくゆくは世界皇帝の座につくだろう。」

…と言っただけで別に彼を後継者に指名した訳ではなかったというオチがありました。(わざわざ甥っ子のオクタビアヌスを指名した辺り実子ではないという確証・実感があったのでしょうね…ゲフッ!)おかげでシーザーの死後、当てにしていたローマの権力はクレオパトラの元には入らず仕方が無いのでアントニウスを懐柔するという打開策に走った彼女。(既に死んだ愛人とはいえシーザーの立場は…?)「玉座に就く為に利用できる者は利用するだけでそこに愛は無い」と話の中で語っている通り2人の間にあったのはお互い「打算」だけだったのだろうなあと改めて実感した大人の関係でした…ゴフッ!

 クレオパトラ7世フィロパトル…「玉座を守る為にはたとえ身内でも情けは無用よ。」

一千万セルティウスもの真珠の耳飾りを酢に溶かして飲んだエピソードはあまりにも有名なエジプト最後の女王です。政略の為とはいえプトレマイオス14世(クレオパトラの夫。政治的対立から彼女に抹殺された。)やアルシノエ(弟側につき共に反乱を起こしたクレオパトラの妹。ローマ凱旋の時には市中引き回しで晒し物にされている。)への血を分けた弟妹に対する処遇はあまりにも残酷彼女絡みの小説や映画に描かれているような「愛情深い女性」には今一つ思えなかった「シーザー様、その女はローマを食い物にするエジプトの犬です!」by重臣。)ものでしたがまさしく私が感じたイメージ通りのクレオパトラだと悪女風に描かれている彼女に思わず共感したものでした。綺麗事だけで玉座を手にできる訳もありませんし(実際シーザーやアントニウスとの関係は綺麗事とは程遠い「不倫」でしたし)現実はきっとこんな感じだったのだろうと思います…ゲフッ!

 マルクス・アントニウス…「夢のようだ。何より俺の隣にあなたがいる。」

話では(オクタビアヌスの姉オクタヴィアと結婚して子供を2人も作った事などまるっと省略されて)ひたすらクレオパトラへの愛に生きたのにクレオパトラの方は彼の権力を利用するだけでアントニウスの限界を見るやもはや用済みとばかりに殺された哀れな生き様(史実ではクレオパトラの死の報告を嘆いて自決したとなっていますがどの道「クレオパトラが原因で死ぬ羽目になった」事に変わりは無いでしょうね。)が描かれていました。クレオパトラとの間に成した子供達も歴史の中で消され血筋は全く絶えてしまったそうですし2股かけていたとはいえ(一応ちゃんと離婚はしましたし)真実彼女を愛していたのに報われなかった彼もまたクレオパトラの犠牲者であり被害者であったのかもしれません…。(最も1番迷惑を被った被害者は権力者を食い物にされたローマ国民の皆さんだったでしょうが…ゲフッ!)

 醜いあひるの子…アクシア「どう?私、痩せて綺麗になったでしょ?」
領主「この村の娘達はどうかしている。細くて軽い娘が美しいという領主の言葉に惑わされて皆されこうべのようだ。ちっとも美しくなんかない。」

領主といい、フードの男といい、その骸骨のような娘相手に事を成し遂げられるのが凄いと変な所で感心してしまったものでした。(ヤルだけヤッてハイそれまでよと捨てられたアクシアは不満でしょうが)原典では成長するにつれて白鳥という美しい姿になったアヒルの子でしたが話ではダイエットの為に美しくなるどころか逆に見られたものじゃない姿になっていく娘達に(何事にも限度という物があるんですってぱ…。)ドン引きしてした話です。領主様も領主様で太った娘にも「こりごり」になった後は何を基準に美しいと言うつもりなのかともあれ彼の気まぐれに振り回される娘達は良い迷惑だろうなと同情した話でした…ゲフッ!

 ジキルとハイド…アリス「私はヘンリー・ジキルといる時はこの上なく貞淑な妻を演じ、そしてもう一人の人格のハイドといる時はこの上なく淫らな女になった。」

口先(だけ)ではいけないと自戒しつつも夫のヘンリーと肉体は同じだし夜の生活は大満足させてくれるし物理的・DNA的には裏切ってはいないとハイドとの関係を続けていた彼女でしたが、それでもさすがに恋人を失くした青年との3Pは(そこにハイドが加わっていて浮気公認だったとはいえ)許容範囲外だったらしくもう一人の夫のヘンリーを(人格的には)裏切り続けていた自責の念と合わせて自害なさってしまわれました。理想の人格ジキルが次第にハイドに浸食され、ついにはハイドの姿のまま破滅(自殺)の道を辿った(by原典)のと「同じ結末」とはいえ後味の悪い終わり方です。夫のヘンリーともう一人の人格のハイドが互いに存在を知っていて合意の上で楽しんでいた(そこまで性格が似て気が合うのに何故人格が統合されないのか逆に不思議ですが)事も合わせて残念な終わり方でした。外面だけは良い彼らのせいで犠牲者は今後も後を絶たないようですが妻達がいつも1人で自滅してくれるとも限りませんし「あなたを殺して私も死ぬわ!」という展開になる事を期待しながら話を終える事にします…ゲフッ!
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。