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UNIFY

2009.08.22
 いわゆる短編集ですが連載の原点になった読み切りや作者の個性を出しきった作品の数々が描かれており連載漫画の単行本と違って作者の歴史が詰まっている…のでタイトルは「統一する」「統合する」の意味を持つ「UNIFY」にしたそうです。どちらかというとマインドアサシンに近い雰囲気で読みやすいのはそのせいか(やっぱりこの人はこういう作風の方が合ってる気がします、個人的に。)と納得もしたものでした。

 「遊天使」…平井「今日こそは付き合えよ。今まで散々すっぽかしてきたんだからその償い位するべきだぜ。」
聖良「普通気づかない?あれだけすっぽかされたら『俺、嫌われてんのかも』って。」

見返り目当てのえげつない好意に見事にカウンターパンチを喰らわせた聖良ちゃんのツッコミに拍手を送ってしまったものでした。(甘やかして貰える事を目当てにやたらと「好意」をアピールする(そしてそういう自分が可愛いと解釈して貰えているだろうと勝手に勘違いして思い上がっている)男がいるけど現実の女は情けない頼りがいの無い男のお守りをしてあげる程おめでたい作りにはなっていないんだよね…。)挙句の果てにトイレに男2人がかりで連れ込んで言う事を聞かせようとしているのには「これで自分の行動が正当だと思い込んでいる辺り本当に馬鹿だろう(それは既に犯罪者の行動だ!)と私もツッコミを入れてしまったものです。純粋に相手の事を思っている裕理との対比も合わせて色々考えてしまった話でした。

 「外道」…梧桐「人を殺すのは罪で心を殺す事は罪ではないのか。」

ダークヒーローによる勧善懲悪話…なのですが懲らしめられる真の悪人(神父)が少年達に虐待の末に性的関係を強要するドSの肛門愛好者(ソドミー。禁忌を犯して滅びたソドムとゴモラの町の名前に由来してそう呼ばれる。)というこれは少年誌に載せてしまってOKなのかとツッコミを入れたくなってしまうほどのドス黒さぶりで、梧桐の家の事情(遊び半分に犯された女性から生まれたのが梧桐で、しかも家の名誉のためにと身分の低い母親は殺された。)といい苛められている少年の内容(性的虐待はナシで肉体的暴力のみに留まった。)といいソフトに変えられたのはさすがに編集部の配慮でもあったのでしょうね。作風はガラッと変わりましたが評判は良かったらしくマインドアサシンのかずいとは180度違った主人公はこうして誕生の機会を得たようです。

 「0-Game」…トーマ「俺、親友の恋人奪って自殺させたあの事件以来人を好きになるのやめようって決めたんだ。それでホスト始めた訳。愛が無くてもお金貰えて抱き合えて…だから寂しさなんて忘れてた。」

愛が無くてもセックスは出来るし「特別な誰か」でなくても快感は得られる…けれどそれは所詮満たされない気持ちを誤魔化しているだけで、いくら体を繋げても心の中はちっとも暖かくなれない事に2人共心の底では気づいていたようです。カヤとの関係は本人が言っているように愛とか恋とは似て非なるものだけど「同じ傷を持つ仲間」としての大切な絆ではあったのでしょうね。(「お互い自分の傷が分かって慰め合えるから一緒にいたいんだよ。」)それもまた「傷の舐め合い」に過ぎずこのままの関係を続けても何もならない事を分かっている辺りが切ない話です。ジャンプらしからぬ話で、しかも梧桐の後の作品だったのに「ドタバタじゃない話だ…。」と驚かされた話でもありました。

 「Juto-ジュウトー」…ジェス「色々見て回ってるけど世の中不幸だらけだ。私なんか生まれてきたことを不幸に思う事もあるよ。」

手で触れただけでジュウトやエイミーの傷を治した辺り彼もまた特殊な存在(噂ではARKウイルスの中に人間細胞を入れて出来てしまった実験室生まれの究極生命体だとも言われている。)ではあるのですが「地獄先生ぬ~べ~」の登場人物(美奈子先生)にも出てくるようにヒーリング能力を持った人間はごく稀にいるらしい(「人間」の中にも超能力者はいる…らしい。)ので、そう考えると謎は無い…でしょうか?ジュウトはそれまでの連載作の主人公達と違って幼い発展途上キャラでだからこそ彼の成長が連載版でのテーマにもなったのでしょうが、こういう厨二病のキャラは結構好き嫌いハッキリ別れてしまう(悪く言えば嫌われる時は嫌われて受け入れて貰えない。読み切り時はそれでもその暴走をノリツッコミに昇華してくれるジェスやエイミーがいたからまだ読みやすかったのですが連載版では止められる人間が誰もいなかったからなあ…。)ので完成系キャラのジェスがいない点も合わせて読み切りでの魅力が消えてしまったんだろうなあ~(隕石が原因という壮大なテーマの割に舞台も日本と狭く縮こまってしまったしね…。)と改めて連載版(鴉マン)が残念に思えてしまったプロトタイプでした。設定もキャラクターも全てこのままで連載していたら良かったのに…と惜しく思ってしまったものです。
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UNIFY~セカンドジェネレーション~

2009.08.21
 2冊目の短編集です。今回は昔の読み切り作品も収録したそうで絵柄が古かったり話の感じが違ったり色々ですが正直2度の連載で描かれたドタバタアクション物よりはこういう静かで落ち着いた雰囲気の作品の方が似合うと感じる私としては読みやすかった1冊でした。

 「風嵐童子」…女生徒「風間は確かに性欲魔神だけど『コソコソと』痴漢するような奴じゃないよ。だって存在自体が痴漢だもん。」
男子生徒「…風間、お前、最悪だな。」

分かり辛いですが、この風間君は実は忍者で痴漢教師に対して使っていたのは幻術らしいです。…しかし主君の為に影で働くのが忍者であって自分で目的を持って動いているんじゃ「忍びの者」ではなくなってしまう(全然「忍んで」なくて己で主役を張ってしまっているじゃないか!)という事で連載の主人公としては行き詰ってしまったキャラクターとして終わったようです。女性の趣味も悪いようで思い込みが激しい挙句に暴力を振るうストーカー女の志依に何故惹かれるのか(「その偏愛が歓迎できればストーカーこそ最高の恋人」とは言うけれど…。)理由も今一つ分からず「…?」と思ってしまった主人公でもありました…ゲフッ!

 「司鬼道士 仙堂寺八紘」…司鬼「わしの妻になるはずの女は藤代太兵衛に犯され生きながらに体を刻まれ捨てられた。故に藤代の血が憎い。斬っても斬ってもまだ斬り足りぬ。」
鏡子「それならさっき殺したタクシー運転手のオジサンは関係ないじゃないですか!」

藤代の血と関係無いのに斬り殺されたタクシー運転手のオジサンが哀れだと感じた話でした…ゲフッ!(八紘の言う通り、この司鬼のオッサンは「復讐の為に動いている」のではなく「殺しを楽しんでいる」だけになり果ててしまったのだと実感した伏線です…ゴフッ!)復讐をしたいのなら婚約者を殺した男一人を拷問でもしながら殺せばそれで済む話であって200年以上も経って当人の4分の1以下に薄まった子孫に恨みをぶつけられても子孫は迷惑だよなあ~とツッコミを入れてしまったものです。不老不死になった所で人間は働かないと病んでしまう物なんだなあ(問題はそこか?)と人間を超越しながら浮浪者並の生活をしている司鬼の日常に思わず涙も流れた話でした…ガフッ!

 「ふしぎ島のキオ」…「この島には昔、神様がいっぱい住んでいたんだよ。だからこの島でふしぎな事が起こるのは当たり前の事なのさ。」

かのジブリ映画もこの位、分かりやすいといいのにね…(昔の神様や妖怪やおまじない、風習などを色々調べたのは分かるのだけれど細々し過ぎてて入れる意味も分からず理解し辛い作品が多くなったよね…。)と思わず遠い目をしながら読んでしまったものでした。不思議の世界で偽物でもお母さんの姿に出会えた感動や友達への友情、子供特有の好奇心が描かれていて(男女カップル愛ばかり押しているジブリと違って)なじみやすく面白かった話でした。子供ってこういうものですよね。(そもそも幼いうちは男女で真面目にカップルになったりせずに遊び仲間止まりになるのが普通です。)

 「Luck Stealer」…「お前みたいに何でも最初から諦めている奴には運は寄り付かねえ。話からするとお前の親父だって人生諦めてんだろ。」

一時的に運が上がった所で本人が前向きに頑張らなければ道は開けてこない、また人生は運頼みで思うように進むほど甘くない(「気がつきゃボーナスはスッカラカンのカ~ラカラ~馬で金儲けした奴は無いよ~♪」と歌にあるように運の良さで何でも上手くいけば誰も人生苦労しません。)という事なのでしょうね。運を操る力を持ちながら、それ故に妻を亡くしシビアな人生を歩んでいる彼が言うと説得力がありました。運の良さや他人の力で何とかして貰うのではなくちゃんと自分で前向きに頑張らなければ何も変わらないというのが話のテーマなのでしょうね。

明稜帝梧桐勢十郎⑩

2009.06.30
 だんだんマンネリ化してきたこともあり(禁句。それでも「鴉MAN」よりは面白かったけれど。)打ち切りを喰らったのかきりよく10巻で完結の運びとなっていました。(デスノートも13巻完結になるように調整したそうですし、ある程度以上人気を取って長く続いた連載は人気が下がって終了するに当たっても読者に受け入れやすいよう配慮をしているようです。)色々心に響くセリフもあって気に入ってはいたけれど、この作者さんにはマインドアサシンの頃の透明感ある静の作風が合っていてバトル漫画(少年漫画)とは合わない(頑張っていたのは分かるのだけれど、この人が本領を発揮できるのは違う分野な気がする。)と改めて感じてしまったものでした。(それでもやっぱり「少年漫画」でそういう作風は受け入れがたいのだろうか…?)

 ストーカー…梧桐「人の夢を邪魔する事のどこが応援だ。貴様は自分の欲望を御幸に押し付けているだけだろう。」

「悪いのは自分の心を踏みにじった相手の方だ!」と御幸が思うとおりに振舞ってくれなかった事だけを指して(自分がしてきた数々の加害行為で相手の心を踏みにじってきたことも忘れて)被害者顔をしているストーカー君。自分の事は何も言わずに相手の欠点だけを一方的に語って悪者に仕立て上げる(そして一方的な情報しか知らない「相手」と会う心配の無い人間から「酷い人間だね~。」と同情して貰う。)人間(よしみつさん)は私も1人知っているのでリアルだなあ~と感じたものです。犯罪行為(ストーキング)に発展させるかしないかは別として相手の気持ちを考えずに自分1人の主観だけから今までしてきた迷惑行為を忘れて被害者になり切ろうとする(そして自分の身勝手を通そうとする)人間はどこにでもいるものですが、いつまでも「相手」が黙って大人しくしてくれていると思ったら大間違い、逆襲を果たされて痛い目を見ることになった彼に爽快感を感じたものでした。

 二条南王海…二条「ここで行われている争いは設置された5台のカメラで全て録画されている。今から行われることは君の『暴力事件実録証拠』となるんだ。」
梧桐「そのビデオのテープは全部オレのポケットに入っている。やっぱりテープが無いと『録画』は出来んだろうなあ~。」

いくら撃っても弾がこもっていなければ一発も当たらない…そんな話でした。今までのコミックスを読んでいれば梧桐が自分で行動(暴行)しながらも勝てるように色々な方法を使ってきた結構ずる賢い男(力技での解決は多かったものの決して肉体的な「力」のみで上に立ってきた訳ではない。)だという事に気づきそうなものなのですが、甘く見ていただけに策略での勝負でも完全に負けてしまっていました。自分が雇って梧桐の命令に見せかけて生徒達を襲わせていた不良の存在も明るみにされ、四天王への脅迫もバレて全ては自分がしてきた行動の為に自滅してしまった立候補者。狡い手段を使って相手を罠に嵌めながら思い通りに人を操作しようとしても頭の良い人間には通用しないよ(出る所に出れば人間性の卑劣なアンタは負けて当然だよ。)と私もツッコミを入れてしまいました。

 子供達(BAD BOYS)…「大人はいつでも俺達の味方だし、どんなことしたって罪にはならないんだ。」

庇護して貰えるべき「子供」の立場を利用すれば悪い事をしても「イタズラ」として許され、泣いて後悔する態度さえ取れば全てを帳消しにして貰える(それは「自分が責められる事」を嫌がって泣いているだけ(その場限りの涙)であり行動やあり方を振り返って改める「反省」はしていない。)…度が過ぎているかいないか(傷害事件にまで発展させたかどうか)の違いだけでよしみつさんと考え方が全く同じじゃないかと「子供の特権」を悪く利用している姿に「…。」と思ってしまったものでした。(法的措置が必要な悪事には手を染めない代わりに子供の「進む道を方向修正して貰える特権」(周りの人達からの忠告)にも目を瞑って都合の良い部分しか見ようとしない辺りは話の子供達よりも救いようがありませんが。)全員警察に出頭させて罪を償わせた終わり方と同様ケジメをつけさせなければこういう人間は「結局は許して貰える」事実しか見ずに同じことを繰り返すだけ(と美容師さんに心ない態度を取ってネットに晒されたにも関わらず「記事を消して貰った」事を良い事に私相手に同じことを繰り返しているよしみつさんに「全く学習してないんだ…。」と愕然としたものでした。これでは揉み消してくれた事を逆手に取られて利用された美容師さんも哀れです。)だと私も現実世界で知ったので同じことを繰り返させない為にもケジメを見せてくれるまでは許してはいけないんだと改めて思ったものでした。

 青木速太…「僕を一生懸命立ち直らせてくれた人も僕の周りに今いる人達も皆、痛みを知っている人なんだよ。」

速太君の成長に始まり成長ぶりに終わる、そんな終わり方です。辛い事があると自分ばかりが酷い目に合っていて他の皆は恵まれているかのような差別意識に捕らわれがちですが生きている以上、誰だってある程度以上の辛い経験はしてきているはずなんです。(そこから学習して成長するか、自分に浸って狭い世界の中で甘え続けようとするかは本人次第ですが。)親からの虐待で引き籠りもできずに(むしろ家庭こそが地獄で)強くなるしかなかった梧桐さんや、虐待が昂じてオカマになってしまった(強くなったは良い物の一般的大多数の「普通」には育てなかった)御幸など「自分より最悪」な例は実はこの世界に沢山ある訳で、周りの皆より辛い時期があった(「平均」以下の時期あった)からって自棄を起こさずに「強い」意志の力を持つまでに成長した彼に拍手を送ったものでした。

MIND ASSASSIN①

2009.05.20
 匿名こと、よしみつさんから「短編だから途中の巻からでも充分に楽しめるよ!」と1~3巻をすっ飛ばして4巻5巻をプレゼントされた本です。誕生日プレゼントと言えば聞こえは良いですが、要は彼女が読んだ後の中古品であり、部屋の床に直接本が山積みになっていると自己申告していた事から考えても(だから何度、他人の家でもてなされようが「ボクの部屋は散らかってるから呼べないんだ~。」と掃除しようともしない、対等に返さないことを正当化していた。それで他人の家では「御飯が足りないんだけど?」と要求するのだから図々しい人間の図々しさには限度が無いんだなと振り返ってみて改めて呆れる。)「邪魔になった本の処理」でしかなかった事は伺え、ありがたみは感じなかったものでした。とはいえ作者自身に罪は無く、話の方は普通に面白かったので、この場で感想を語っていこうと思います。

 悲しみを継ぎし者…山下夜志保「先生、ありがとう…鉄也…愛してる…。」

カバンの中にヨーヨーは無い(しょっちゅう抗争を繰り広げている、「武器」を常備している真正のスケ番ではない。)けれど、ノーヘルメットでバイク2人乗りをしたり、学校をサボったり、男と遊んだり、立派な不良娘ではあった夜志保さん。(凄い名前だな。)オマケに彼氏が署に押収された麻薬を刑事に命令されて持ち出し売っていた為に「彼氏から全てを聞いているだろう。」と勘違いされて当の刑事に殺された様には世も末な設定だな!(本来正義を関する立場はずの刑事がそれかい!)と思わずツッコミを入れたものでした。おかげで奥森先生も久しぶりに「記憶を消す」だけでなく「廃人にする」事を実行した(「もう2度とこの能力で『人殺し』はしたくなかった…。(けど、これはさすがに人間としての許容範囲を超えてるだろ!)」by奥森先生。)様には心から頷いてしまった第一話目です。そして、これがはずみになったのか今まで何年も人殺し(廃人化)はしなかったそうなのに、この先たびたびそこまでする展開が増えたのには厄日だったのか?とさえ思ってしまった物語の始まりでした…。

 病める者…かずい「下を向いて歯をくいしばって知らないと答え続けたこの子の気持ちが…お前には分からないのか。」

となりの保父さんは確かに虐待していたけれど、それでも仕事を理由に体中の痣を見ようともせず病院に置いて行った無関心な母親(服に隠れたお腹だけでなく顔もひっぱたいていたし普通は気づくだろう。)と違って「自分の側にいてくれた人」ではあったんでしょうね。隣の家が保父さん(昔保育園の園長)だったのを良い事に毎日この子と遊んでくれる(つまり毎日、子供の世話を押し付けている。)と体良くタダで使っていた様と合わせて母親のダメっぷりにツッコミを入れてしまったものでした。「便利なお隣さん」がいなくなった事で母親も娘と一緒に家に帰ったり、ようやく娘と過ごす時間を作るようになった(というより尻拭いしてくれる人がいなくなった為に自分で割を食うしかなくなった。)ようですが、それはそれとして娘の体に数多く残された傷跡に関してはどう思っているのか、色々気になった話でした…。

 乱暴者…室井貴子先生「生徒にとってみれば…私はただの女だったんです。呼び出して私の話を分かってもらおうとしただけなのに…私、最後まで教師になれませんでした…。」

だから中学生相手でも「男と部屋で2人きり」になってしまってはいけないんだな(将来これからの「生徒」の彼の立場を考えて、警察に訴える事もしなかったらしいが、被害届けを出した所で「自分で男を部屋に招き入れた」以上、「強姦罪」は成立しないのが現実である。)と生徒の下衆の程(授業中でも「むしろコッチの方を教えてよ。」とエロ雑誌を開いて要求する位に。)を目にしていながら、おめおめと「状況」を作ってしまった彼女の甘さに歯噛みしてしまいました。(それだけ生徒を(1人で勝手に思い上げて)信じていた、とは取れるかもしれないけれど…。)おかげで年季が終わった訳でもないのに自主退職した(あまりの展開に新年度まで持たなかった。)彼女ですが、写真では田舎で再度教師として再出発しており、一応「教師」になる夢は果たしたようです。が、たとえ田舎であろうと、よく教諭としての就職口が有ったな(臨時教師でさえ、なかなかなれない倍率のはずなんですけど?)と出来過ぎた展開にツッコミも入れてしまった話でした…。

 闇深き者~愛する者…高村先生「夜中の無言電話ものぞきも下着泥棒も私の愛し方なんです。私は色々な愛し方を研究してまして、最後に自殺まで追い込むのが幸せなんですよ。あなたは信じないと思うけど彼女が好きなんだ…。」

その偏愛が歓迎されればストーカーこそ最高の恋人という破綻したロジックを聞いた事は有るけれど、実際には「両想い」であっても、たとえ愛でも、そんな「愛され方」は御免だ(犯人を知らなかった頃の彼女は純粋にノイローゼになっているし、犯人を知った後は自殺をしかけ、文字通り「死ぬほど」苦しんでいる。)というのがマトモな人間の共通の反応である様子です。愛を理由に実行犯として犯罪に手を染めていく受付の石川さん(そうすれば彼は自分を相手にしてくれる、と考えての行動だったが、そこまでしても彼の本命にはなれなかったというのが現実だった。)と合わせて、女を不幸にする達人である高村先生(顔だけは良いものだから…。)にツッコミを入れてしまったものでした。あるいは北見先生(高村父に頼まれた後見人)にいびられて性格が歪んだのかもしれませんが、それなら北見先生本人に復讐すれば良い話で、「自分より弱い相手」(絶対に逆らえないであろう相手)を選んで弱い者イジメを楽しんでいるこの人は立派に壊れてるな、と感じた話です…。

 幸福者…「昔よく聞かれたっけ、『何でライター使わないの』って。昔憧れた俳優が映画の中でやってたの真似してたんだ。お前の前で一生懸命カッコつけてたんだぜ。可愛いだろ。」

そして「思い出の音」から目が覚めたは良いが、手にしていた「ソープクラブ桃色珊瑚」のマッチにケンカは必至だったろうな(「タバコやめたの?と思ったら女遊びかよ!」「誤解だ!」by夫婦)と幸せな終わり方に反してツッコミを入れてしまったものでした。とはいえ酒の席でうっかり同僚を殴っちゃった為に会社をクビ→毎日賭け事に出掛ける酒乱夫(DV有り)となったダメ男が、酒も煙草も一切やらず土木作業で真面目に働く貯金有りの理想的な夫に変わったというのは、まさしく愛ですが漫画でしかあり得ない展開(普通は殴る蹴るまでできる元々「見下げていた存在」が廃人になろうが、「役に立たなくなった」事だけを鬱陶しがるだけで尽くそうとはしないだろう。愛が有るのなら普段から大切にしていたはずで、申し訳ないがこんな「賭け」に出るまでもなく結果は見えている。)ではあるだろうなと理想的な終わり方に反して、現実論から溜め息も出てしまった話ではありました…。

 過去の者…小島「俺、あの時、相棒とつるんで適当な女を探してたんだよね。そしたら初々しい女の子が男の子と手をつないで歩いてるじゃないか。どう見ても親にナイショでHしてきたって感じだったろ。だから狙ったんだ。そういう奴は密告する可能性が少ないからな。」

なるほど、親や警察に被害を訴えた所で「そもそも何でそんな時間にアンタは外を出歩いていたんだ?」という当然のツッコミが入る(御本人にも疚しい事がある)為に何も言えずに全ては闇に葬られたのか…と納得しました。しかし表面上は「何も無い」で済んでも「他の男の手垢がついた彼女」から彼氏は改めて去っていき(目の前で傷つけられる彼女をを尻目に逃げた男のふがいなさは、この際、関係無いらしい。)レイプをきっかけに彼女が無くした物は多かったと思われます。(「俺がどんなに償ってもその記憶は消えることは無いでしょう。俺は苦しめばいいんですが彼女の心の傷は消えないんです。」by現・彼氏)レイプ被害者だと訴えるのは簡単だけれど「それを知った彼氏は自分から去っていく」という経験談から敢えて脅迫に応じた事を思うと、彼女の傷の深さが改めて伺えたものでした。問題はレイプよりも「それを知られた時に周り中が味方になってくれない」現実なのかもしれません…。

明稜帝梧桐勢十郎⑥~⑨

2009.04.11
 読み切り「外道」のキャラクター達を日本の学園物に移行して学校のキーワードでもあるいじめ、部活、恋愛、教師、学校の外の生活、ケンカなどを話しに絡めて作っていったのがこの話なんだそうです。いじめの描写や男に貢がせる女の姿など現実にもありそうでリアリティを感じたものですがキャラクターが一般のカテゴリーから逸脱してる人間が多い(そしてそういうキャラの方が存在感があって目立ちやすい)だけにだんだん「現実にもありそうな学園物」からは離れて行った感はありますが「なるほど、そういう理屈か。」とうなづくセリフも多く充分楽しめた作品でした。

 八樹宗長…「俺も自分の為に強くなりたくなったんです。」

辻斬り事件を起こして以来、剣道部には土下座して謝って、闇討ち(強さ確認)もせずに自主トレのみで自分を鍛えている辺り、この人も成長したなあ~と感じたものですが青木君が強盗に人質に取られた時には「出来るだけ犯人に協力する姿勢を見せて安心した隙に後ろから取り押さえて凶器を奪うと何もできなくなる。」と闇討ちの極意を語っており(そして「緊張して自分の目線の視界に集中しているから足元を狙うと効果的。」だとポイントもばっちり伝授している。)「せっかくだから俺もやらせて。」と暴行に一緒に参加している辺り黒い一面は健在だと思わず笑ってしまったものでした。でも「強い人間」に怯えて誰彼構わず襲いかかることをしなくなった辺り、成長はしましたよね、この人。

 恵比須理平…生徒A「うちの生徒回は権力があるから入りたいのは山々だけど俺も生きて高校卒業したいし…。」

それでも権力(内申点)の為だけに会計に立候補した宇佐見くんと違い「そんな猫被りが出来るほど僕は器用じゃない。ただ学校や生徒達に必要とされて暮らしていく事に憧れていた。」から(自身に降りかかる災難や恐怖も顧みずに)立候補した恵比須くんの気持ちは本物だったと言えるでしょうね。問題は気持ちこそ一人前なものの発明品を作ってばかりで生徒回の仕事をしている姿がほとんど見られない点にあったりするのですが…ゲフッ!

 御幸鋭児…梧桐「泣かれようが誓詞があろうが男と結婚などできるか。」

カナダやベルギーやアメリカ辺りでは同性婚も認められているのですが日本では無理な話ですよね。(NGLRこと名古屋ゲイ&レズレボリューションでは籍こそ入れられないものの結婚式だけは挙げられるそうですが。)この人が女だったら伊織は完全に人気負けしてたな(この人が登場した後に人気投票をやったらヒロインとして認定されそうなのは彼の方な気がする…。)という確信を持ってしまったキャラクターでもあります。彼もまた父親に殴る蹴るの虐待を受けていたのですが、カポエイラとかテコンドーを習得して逆襲して以来、何もされなくなったそうで、家族を殴る人って自分が痛くないから気楽に殴っているけれど自分が痛い目に遭うと分かると辞めるという通説(拳で語る事に信念を持っている訳ではなく自己愛が強いだけ。息子を強くしようとダメ父なりの思いがあった訳ではなく、ただ自分の事しか考えていなかったのだという真実も分かり「裏切られた」と思ったのでしょうね。)は本当なんだなとリアリティを感じた(現実にも空手等を習って反撃した結果、翌日から大人しくなったという事例は多い。)エピソードでした。

 半屋工…「後悔してたんだ。本当はこんな俺みたいなの見本にして、ついて来てくれた奴は初めてで嬉しかったくせによ。」

だからその後輩を騙して殺した不良グループ相手に1人でケンカ売って何十人も潰したり(梧桐との決闘以来つるむ仲間さえいなくなってしまったのか煙草吸う時も1人でいるシーンばかりになった彼でした…ゲフッ!姉の結婚祝いの為に似合いもしないバイト(禁句)をしたり本当は人情に厚い漢なのでしょうね。愚流(グール)との抗争ではガソリンまで浴びせられてしまった彼ですがガソリンは揮発性の液体なので火を付けたが最後、爆発して付けた幕真まで被害に遭うぞ(ガソリンは「燃え上がる」のではなく「爆発する」のです。使うのなら灯油がお勧め←オイ!)とグダグダ言いながらも最後まで火を付けられなかった幕真(結局脅しでしかなかった。)に納得もし、「いつの間に気がついて…。」とビビる前にとっとと離して逃げちゃいなよともツッコミを入れてしまったものでした…ゴフッ!

 梧桐勢十郎…クロ助「(父親の所に行かずに)ずっと逃げ回るつもり?いくらお父さんを嫌っていても君は間違いなく血を受け継いだ子供なんだよ。」

親子関係とは血縁関係でなくどう育てたかによって決まるものなので血を受け継いだ以前の問題で父子の絆を全く育ててこなかったこの2人はもはや「親子」とは言えないでしょうね。(内容的に。)伊織が言っている通り「1番大切なのは『自分』から逃げないこと」でブラジルにいる父親の元に行くのではなく学園に残る道を選んだ(生徒会長として学園の平和と秩序を守る方を取った。)梧桐は正しい判断をしたと納得したものでした。(「梧桐がいないのが1番平和じゃねーか。」by半屋、と生徒達の意見は違っているようですが…ゲフッ!)

 クロ助…「みんな真の継承者の座を狙っている。迎えに来たのは仕方なくで俺は勢十郎が来ない方が嬉しいんだ。」

だったら「行かない」って言っているのを無理矢理連れて行こうとしないで「ハイそうですか。」と1人でサッサとブラジルに帰ればいいじゃないかとツッコミを入れてしまったものです。お迎え(パシリ)に使わされている辺り彼は弟子の中では大した事の無いレベルである事が分かりますが、だからこそ「俺や他の弟子にここで潰されるのはちょっと勿体ない。」と見逃して貰えていた勢十郎。結果として父親の元には2人とも戻らなかった訳ですがその辺りはちゃんと知らせているのか(そもそもブラジルから弟子経由で手渡しで手紙を寄越している辺り父親及び弟子達は郵便の仕方を知っているのか?)不安が残り色々不穏な物も感じてしまった話でした。

 真木賢二…「人間なら器用不器用色々あります。そういう生徒も含めてしっかり道を示してあげるのが教師の役目ではないですか。」

実はヤンキーやっていて高校卒業後3年目にしてすぐに結婚した半屋君のお姉さん(現在3年生のクリフが1年の時の3年生女明稜帝だった。という事は半屋とは4歳差。)の旦那さんはこの人(しかも扱い辛い弟半屋君とも同居している。)だそうで穏やかな性格にも得心したものでした。(お姉さんは半屋君同様バリバリのヤンキー的な「強い性格」だそうで同じような活発系の男だったら衝突してばかりですぐに別れていただろうと思われるので。)それにしても義理の兄が担任だなんて気まずかっただろうなあ~(結婚が決まったのは最近のようですが、それにしたって「姉の彼氏が担任」だったことに変わりなかった訳で…。)と半屋君の天邪鬼ぶりに納得もしてしまったものでした…。
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