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洗礼④

2011.12.28
 まさか、まさかの展開の最終巻です。今までの展開を「脳移植なんてそんな、まさか。」と思いつつも信じて疑わなかった私としては最終巻でさわやかに騙された感を味わいました。「娘の体を乗っ取った母親の話」ではなくて「娘の体を乗っ取った母親を演じる娘の話」(ややこしいなあ、もう!)だったとは夢にも思っていなかったのであの終わり方には救われました。怪物など外界からの恐怖ではなく人間の内面から来る恐怖を描くのに楳図先生以上の人はそうそういないのではないでしょうか?まさに人間心理からくる恐怖を描いた第1級の作品と言えます。思わず1巻から読み返してしまいました。

 上原さくら…登場人物、読者を含んだほとんどの人間は彼女に秘密(脳移植。)があると信じてそれを暴こうと躍起になっていましたが実は秘密なんて始めから無くて全てはさくらの妄想だった(それはそれで危ないが。)というまさかの展開を盛り上げてくれた主人公です。(ということはガス事件、ゴキブリおかゆ事件、ムカデの自動車事故事件等々は全て母親でなくこの子の頭で計画した物ということになる。そう考えると許し難いキャラでもある。)その妄想に騙された者に囲まれた中で1人だけ正気の者がいたとしたらはたしてどちらが異質と見られるだろうか?と谷川先生も言っていますが(セリフを読み解いてみるとここでいう「正気の者」って妄想に浸かっているさくらじゃなくて谷川先生の事では?)その通り全てはまやかしだったのです。1巻から読み直してみると「今度こそは普通の女の幸せをつかむわ。」と言っていた母親のセリフをさくらは震えながらも聞いていたし(しかしあれで普通の生活といえるかは大いに疑問ですが。)幼い頃から女優業をやっていてプライベートの無かった母親の人生を探るのは案外簡単なことだったんでしょうね。(リバイバル映画が大スクリーンで再放映されているくらいだし人気があった分関連事項も見つけやすかったのでしょう。)ところで、谷川先生宅、良子さん、廃屋に生き埋めにした中島さん、殺害した記者(正確には前方不注意によるひき逃げという事故だが、展開を考えるとさくらが殺したも同然な気が…ゲフッ!)と水に流すには多大すぎる迷惑をかけているのですが、事後処理はどうなるんでしょう?

 上原松子(若草いずみ)…1週間以上飲まず食わずで生き埋めにされていたのに何故か無事だったさくらの母親です。(そもそもどうやって呼吸ができたのだろうか?)絶食の影響か少しスリムになっています。彼女の子供時代の写真に良子さんがハッとしている辺りさくらはやっぱり母親似のようですね。物語は彼女が美しさを失う事を恐れるあまりの強迫観念から架空の医者を捏造する所から始まりますが、改めて読み返すと当時のアパートの壁中に自分の写真を飾りまくっていた(しかも全部大判ポートレート…ゴフッ!)ナルシストぶりが分かり改めて引いてしまった女性です。さくらが成長した後も「信じられないだろうから持ってきてあげるわ。」と持って来たのはやっぱり大判ポートレートで(そんなに美しく取っておいたんなら飾っておけば?)よっぽど自分大好きだったんだなあ~と改めて認識しました。でもね、人間最後にものを言うのは見た目の美しさでなく心の美しさなのよ…と、言った所で見た目の美しさだけで十年以上も稼いできた人には響かないんでしょうね、きっと。

 谷川先生…今回の事件で1番迷惑を被ったご家庭。(特に奥様。)先生自身は知ったかぶりで物語をまとめていますが、和代さんの立場からすると「妄想だからしょうがないよ。」と軽~く流せるかどうかは大いに疑問だったりもします。(私なら「取りあえず気の済むまで殴らせろ!」と暴挙に出てしまいそうです…ゴフッ!)最後は奥様の方も熱で倒れてしまったし、おばあちゃんは交通事故で入院したままだし(さくらといい松子といい女性陣は入院してばっかりです。)本当にあれでいいのか、許せるか、と被害状況を考えるとやっぱり今一つ冷たさを感じてしまう旦那様です。(いや、男とはそういう生き物なのかもしれないけれど。でも嫉妬深い女としては納得しきれないものが残るのよ、先生。)

 良子さん…小学生であそこまで友情に殉じることができるのはすごいと思いました。(現実は厄介事に関わりたくないとばかりに遠のいていく人がほとんどなのですが。偉すぎます。)あの広大で不気味な屋敷で子供2人で過ごすだけでも怖い上に、母親の埋め立て場所から手が出てきたときにはパニックを起こさずさくらと共に逃げ出そうとした(ほとんどの人は怖さの余り1人で逃げるだろう。)勇気には感銘を受けました。地味系だけど(禁句。)とてもいい子ですよね、彼女。

 「蛇」…どう考えてもワシントン条約に反しているとしか思えない大蛇(日本の蛇があれだけ巨大になるとはとても思えない。絶対密輸物だろう。)と共に家に閉じ込められた少年の話です。義母に化けた大蛇はおそらく葉山かおりさんの顔を知ってその上で同じ顔に化けたのでしょうね。(車にはねられる前から父の隣の助手席に座っているなんて芸当は不可能なので。)ともあれ、これで少年が義母に不信感を持つのは確定的で(同じ顔じゃなあ…。)その後の家庭生活に不安を覚えた話ではありました。

 「幻の蝶」…森に迷い込んだ人間と幻の中で愛し合った蝶の話です。冬の只中に花の咲き乱れる森が果たして存在するかという疑問(禁句)は置いておくとして幻想的な話で気に入ってます。あのお兄ちゃんには命が助かる際に見た不思議な体験を忘れずにいてほしいです。それにしても口移し以外食事方法は許されないのでしょうか、ね?
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洗礼③

2011.12.28
 今回お母さん主役の話が多い内容です。(アンチお母さん派の私としては彼女の自分勝手な過去など別にどうでもよかったり…ゲフッ!)実在の女優のパロディである田中絹子というキャラが登場し(田中絹代さん。最優秀女優賞まで取った本物の大物女優。今年の大河ドラマ「龍馬伝」に出てる寺島しのぶさんが35年ぶりに日本人で同じ賞を取ったことで一緒に名前が報道されてました。そんな偉大な人のパロディになんてこと言いやがる、松子!)時代を感じた話でもありました。

 谷川先生…奥さんとの離婚届を持っていましたが日本の離婚制度は用紙の記入だけで成立するほどアバウトではなく戸籍謄本を添付しないと受け付けられない事になっています。彼はおそらく区役所に用紙だけ提出した後さくらを連れてとっとと帰り「谷川さん、この用紙なんですけれども必要書類が欠けていまして…あれ?谷川さん?谷川さーん!?」という展開でさくらを騙すつもりだったのでしょう。(そもそも「愛は薄汚い。」発言をしたあの谷川先生が「好きだよ。」「愛してるよ。」などという寒い発言を連発している時点でさくらは気付くべきでした。)奥様との仲も修復し(近くの病院に来たついでにしゃあしゃあと実家の彼女に会いに来ている。)さくらを精神科にかからせようとしたり、やっと真っ向からさくらと戦う気になったようです。

 上原松子(若草いずみ)…さくらの母親。田中絹子さんへの暴言については「あの人は私みたいに不細工じゃないわ!」の間違いだろと思わずツッコミを入れてしまいました。(事実その後の彼女の醜い変貌ぶりは田中さんの比ではない。)いつまでも美しくいたい気持は同じ女として分かりますがそれはそれとして性格の美しさも大切ではないのかと今一つ(一つどころか十個くらい。)共感できなかった女性です。養われているからと言って親が常に彼女に媚びへつらっていたのも性格が歪んだ要因でもあるのでしょうね。(「地下鉄に乗って」のアムールは毎日電車で通う距離を歩いて働きに出て親を養う日銭を稼いでいたし、昔なら子が親を養っているのもそう珍しいことではありません。そして当たり前のことですが金銭関係と親子関係は別の関係なんです。)手術計画については何故男の子じゃいけないのか?という当たり前の疑問が今更ながら引っかかりました。美形の男の子になってまるで違う人生を歩むのも1つの手だと思うのですけど、ね。(そんなにスカートがはきたいんですか?)

 良子さん…さくらの親友。「中身はお母さんでも体はさくらちゃんなのだから。」と彼女の為に奔走してますが中身はどうでもいいのかい!と私は逆にツッコミを入れてしまいました。記者にさくらの秘密を漏らしたくないあまりに貰った一万円札を破いていましたがそんなことをしたら返しようがなくなるという当たり前の現実はまだまだ見えていないようです。さくらの為に狂言に参加したり奥さんを騙す手はずを整えたり底抜けのいい人でもあります。そんな流されやすい性格だからいいように利用されてしまうんですよ、良子さん。

 上原さくら…人気絶頂の女優だったにしては三百万円の貯金は少なすぎやしないか?(日本ではほぼあり得ない広大な洋館をバブルの絶頂で買ってしまったのと今まで無職で金が出ていくままにさくらと9年間過ごしたのが原因で貯金を食いつぶしてしまったのだろうか?)と預金通帳の額に疑問を持ってしまいました。「大切に使う。」と言っておきながらタクシーの運転手に1万円丸ごとあげていたり(チップにしてもあげ過ぎです!)金銭感覚のきっちりしていない母子だったようです。土地税も考えると物語終了後あの母子が路頭に迷うのもそう遠い未来ではないのかもしれません…ゴフッ!

洗礼①②

2010.02.18
 友達のよしみつさんに貸した所、そのお母様までハマって読んでいた作品。(人が貸した本を「病院の待ち時間の間、ヒマだから何か読む物無い?」ってうちのお母さんが言っていたので(断りも無く)読ませて貰ってるよ!お母さんも「怖い」「グロイ」って楽しんでるよ!と、まるで自分の手柄のように利用するのはどうかと思ったけれど。そういえば悩み事の相談を書いた手紙もそんな風にしてネタにしていたね、アンタは。)解説にママドル達(ママ+アイドル)。酒井法子しかりの母親芸能人達の事。)が「芸能界という派手な世界で生きるより一般的な女の人生を生きる方が幸せ。自分はもう手遅れだけど、せめて娘はそちらの方を選んでほしい。」と嘆いている話が載っていて(ほとんど決まり文句化してるらしい。辛い世界なんですね。)リアルに痛かった話でもありました。

 若草いずみ…「若く美しく生まれ変われると思えばこそ今まで気が狂わずに済んだのよ!その為にさくらを産んだのよ!聞いてますか、先生!?」

若く美しく生まれ変わる…に、したって肉体若過ぎだろ!(さくらはまだ9歳です…ゲフッ!)とツッコミを入れてしまった元女優。出産をしおに引退してからわずか10年しか経っていないはずなのに下手をしたら60代と言われても納得してしまいそうなくらい老けてしまったのが不思議(不妊治療も進んでいないあの時代に出産できたことからしてその当時遅くとも30代前半、と考えると現在では40代前半位のはず。)でならないんですが、トラックにぶつかっても即日退院できたり、さくらを追って町を全力疾走したりできる辺り筋力的にはまだまだ若いんでしょうね。(見た目相応に体内が老いていればこうはいかない。)手術後「今の私ならさくらの担任の先生をものにするのは簡単。」(本当か?)と息巻いてましたが、本当に彼が独身でも教え子の、それも9歳の少女に本気で萌える教師はなかなかいないと思うん…ですけど…。(懲戒免職まっしぐらの道ですぞ?)

 上原さくら…「涙の洗礼受けようとも心はとうに決めています。普通に生きたいだけだから。」

ここで言う「涙」を流すのは彼女ではなく、さくらの罠のおかげで他の男に襲われそうになったり、ゴキブリ入りのお粥を食べさせられたり、息子に猫の死骸を括りつけられたり、腕を骨折した挙句に股間をアイロンで焼きつぶされそうになったり、イジメの数々を受ける先生の奥様の方だというのがポイントです…ゲフッ!母親の脳を移植された為に(臓器移植をすると、それが何の臓器であれ親子の間でも拒絶反応が起こるので死ぬまで免疫抑制剤を飲み続けなければいけないはずなんですが…薬はどうした?)見た目は子供、頭脳は(嫌な)大人という最悪なパターンを地で行っている(オマケに長年女優業で培ってきた「類稀な演技力」も充分に発揮しながら周りを騙している。)彼女であり、とうとう奥様まで実家に追い出した様には、もう同情は出来ないとも思えてしまった女でした…ゴフッ!(この先彼女にどんな「当然の報い」が下されるのかが気になるけれど既に「可哀想な子」だとは思えない。)

 良子さん…良子「さくらちゃんのお母さんって本当にさくらちゃんを大切に思っているのね。」
さくら「そうなの。私を大切にし過ぎるのよ。」

さくらの頭に傷をつけたことで母親(いずみ)に殴られて血だまりができるほど鼻血を出すほどの怪我を負わされたにも関わらず、変わらずさくらと付き合っている辺り肝の据わったお友達だなあと感じた女の子でした。普通は「さくらちゃんの事は好きだけど、あんな母親持って可哀想だとは思うけれど、これ以上の付き合いは無理だわ。」(私が厄介事の巻き添えを食うのはゴメンだわ。)と何も言わずに友人関係解消に走る所(大多数の人間は自分が痛い目を見なくても厄介事を目の当たりにしただけで遠巻きに離れていくものなのですが、この子は本当の意味で優しい子だと感じた。)なのですが、娘のさくらにすら一言も謝って貰っていないのに↑のセリフだけでアッサリと許して、その後もお見舞に行ったりしてあげている辺り、なんていい子なんだと感動してしまった友人でした。さくらが母親に捕まりそうになった時に彼女を頼って家まで訪れたのも思えば納得の善人です…。

 谷川和代…谷川先生「私が愛しているのは残念ながら、お前だ。よくも愛なんて薄汚い言葉を使わせてくれたな。」
和代「そうかしら。愛のどこが薄汚いのかしら?」
谷川先生「愛をお題目にして言う事を聞かせようとしているだけじゃないか。そんな物のどこが綺麗なんだ?」

和代が何を言いたいかというと「あの女(さくら)よりも私の方を『愛している』のなら、このクソガキを追い出して!」という手前勝手な希望であって(最もここは元々奥様が暮らしている家であり、教え子とはいえ「赤の他人」であるさくらを養う義理も義務も無い訳で、正当な主張ではあるのだが。)「お前の言う『愛』のどこが美しいんだ!?」と夫が嫌悪するのも分かりますが…それでも、その事で「お前とはもう口もききたくない!出ていけ!」と言うのは言い過ぎで(い、一応、奥様の方を愛してるんじゃなかったの…?)夫なのに、彼は自分の事を守ってくれるどころか信じてもくれない、幼い息子を抱えて自分共々殺されそうになったのには彼女が思わず限界を超えてしまったのは納得がいってしまったものでした。しかし、罠を張り巡らせて相手を陥れるには彼女はあまりにも一般人(所詮その程度)であって、数多の修羅場をくぐってきた女優さくら(若草いずみ)には到底叶わなかったん…でしょうね。

 谷川先生…和代「じゃあ、あの子の事はどう思っているの?」
谷川先生「もちろん愛している。教え子として…。」

まあ、「愛人として愛している」でなくて良かったとは言うものの、妻としては「他の『女』が夫の側にひっついて誘惑している」だけで充分に不愉快な状況であり、教え子(正妻以下)とは明言されたものの彼女達の同棲生活が上手くいかなかったのには心から頷けたものでした。元々、本当は結婚しているのに妻の存在を隠して女生徒達に無駄な期待を持たせた谷川先生が全部悪かった(とはいえ生徒達は小学生、大人の女として恋愛を始める頃には小学校時代の憧れの先生=現・ただのオッサンになんて見向きもしないだろうが。)とはいえ、普通は彼が結婚している事を知った時点で「納得して諦める」場面でしょうに、それで逆に「奪い取る」方向で行動を始めるさくら(いずみ)の思考回路が怖いと改めて思ってしまいました。「何としても平凡な女の幸せを掴んでみせるわ!」と闘志を燃やす以前に、その関係のどこが「平凡で普通」なんだ!?とツッコミを入れてしまった教え子×担任教師の恋物語(?)です…ゲフッ!

14歳①~③

2010.02.05
 「漂流教室」が滅んだ後の地球を描いた作品だとすれば、この作品は滅ぶまで、終末までのプロセスを描いた補完的な作品とも言える物語です。地球の未来を描いた…と思いきや最後はとんでもない世界設定のどんでん返しを見せており思わず脱力したのもいい思い出でした。ともあれ最終巻間近まではリアルなサイエンスフィクションとして完成度の高い作品なのでちょこちょこ感想を書いて行こうと思います。

 戸川洋子(ヨッコ)…占い師「まあ、あなた!お腹の中に赤ちゃんがいますね!」

中絶の為に女友達同士でお金をカンパする話は聞いたことがありますがたかが占いの為にお金をカンパするという話は初めて聞きました。(皆さん、どんだけ友達思いなんでしょうね?)中絶するにしろ生むにしろ金がかかるのだから占いなんて非現実的な事より、もっと有効な使い方がいくらでもあるはずではないのか?(カンパが必要な程の占い代金というのも…一体どれだけ高額なんでしょうね?)ちなみにまだこの時点では語られていませんがお腹の赤ちゃんの父親は某アイドルです。(14歳にして遊んだ結果、身籠りました。)つまり金のある相手なのだから占い代も養育費もきちんと認知させて搾り取っていくべき(「誠意を見せてくれないならDNA検査をしてそれをマスコミに流す!」「児童買春禁止法違反として訴えてやる!」と脅して貰う物は貰うべき。)だと思うのですが…。占いに逃げる前に行動すべきことが沢山ありませんかね、ヨッコさん?

 繁野良行(チキン技師)…繁野「君はもう帰ってくれないか。僕は気分が悪いんだ。」
ユコ「良行さん、開けて!人の事を使うだけ使ったら追い返すつもり!?」

仮にも彼女に対してこんな扱いでいいのか…?(いや、悪いだろ。)と秘密(チキン・ジョージ)の隠蔽以前に周りの人達への対応に対して疑問を持ってしまいました。雑巾がけするにも家に入れなければ濯ぐ為に水道を使う事もできない訳で「何故、鍵なんてかけたの?」(私に真っ当な労働をさせる気があるんですか?)と彼女まで不審に思っている程です。そこまでしてチキンに尽くしてきたのに恩を仇で返すかのように殺害されたのは読者からも非難豪々だったらしく(人気にもかなり響いたらしく)その後「あれは麻酔を注射して1次的に動けなくしただけで彼はちゃんと生きてますよ~。」と後付けで生きて登場したのにはホッとしました。(で、麻酔を注射して1次的に動けなくする意味は何だったんですか?)彼が本当に殺されていたら多分一生チキン・ジョージを好きになれることはなかっただろうと心から安心しました…。

 チキン・ジョージ博士…チキン・ジョージ「君だけは人間の見本として取っておこうと思ったんだがね。」

チキン・ルーシーが本気で「人類を滅ぼすべきよ!」と主張しているのを「それよりも、その後どの生物が地球をリードしていくのか知りたくはないかね。」と気を逸らしている辺り、彼の方は脅しつけを通して相手の気を引きたい気持ちの方が強い様子です。(本当は友達が欲しいのに嫌がらせばかりするせいで皆に嫌われているバイキンマンのようだ。)ニワトリのくせに脱皮をし(爬虫類か、お前は!?)首から下は全裸男という謎の生命体である彼。(首から下だけは人間なのにね…。)いつの間にやらイギリスのケンブリッジ大学で博士号を取り、博士なんだか、教授なんだか、ドクター(医者)何だか、カテゴリが良く分からないキャラクターになり果てている様には博士号というのはそんなに易々と取れるものだったっけ?という当たり前の疑問も湧いて出たものです。そして博士号を取った割に「これは植物の呪いだ!」ととっても非現実的な説を唱えていて、一体何の部門で博士号を取ったのかも気になりました。(心霊関係ですか?)とはいえ序盤では育ての親をぶち殺し、尾行していた子供達を地下に閉じ込め、異様な動物園の動物達を檻から出して大混乱を起こした、ただの嫌な奴です。「これが私の元の姿だ!」とニワトリ(後のルーシー。)も1匹盗んでおり早速犯罪者になっていた様に、非業の運命を背負って生まれた割にはあまり好きになれなかったキャラでした…。(窃盗だから返してきなさい、そのニワトリ!)

 チキン・ルーシー…「人類は滅びるべきだと思うわ!すぐに動物の中のどれかが進化して地球をリードするわよ、ドクター・チキン・ジョージ。」

チキン・ジョージが動物園から盗み出したニワトリのなれの果てです。(返して下さいよ。)チキン・ジョージによって「知能」を上げて貰ったものの、「性格の良さ」は上がらなかった様子で、同類(祖先)でありながら後にチキン・ジョージが彼女を忘れて人間の女と恋に落ちたのも思えば納得してしまいました…ゲフッ!言いたい事は分かるけれどキーキー喚く短絡的なヒス女では付き合っていくのは疲れるだろうなあ…と振られるのにも頷けてしまった女性です。最も知能を上げて貰わなければ彼女は肉体だけは人間の結ばれる事の叶わない男(チキン・ジョージ)に恋する事も、辛い「失恋」を経験することも無かった訳で、「唯一の女性」(最もチキン・ジョージにとってはただ一人の「仲間」という意味でしかなかったのでしょうが。)と思わせて期待を持たせた後でポイ捨てしたチキン・ジョージは結構残酷な事をしてるよな、とも思えてしまったものでした…。

 ミッキー…「人類、ばんざーい!」

チキン・ジョージ博士と「遭遇」したヨット愛好会の青年です。(某ディズニー映画のマスコットキャラクターとは全く関係無いので念の為。)彼の話によりチキン・ジョージはひょっこりひょうたん島のような流れるゴミの島に住んでいる事が判明しました。(どんな住み家ですか!?)が、それはそれとして破傷風にかかっている上に骨が内臓にに突き刺さっているという重症で、よく脱走して大統領の元まで辿りつけたなと思ったら実は本体はとうの昔に死んでいて、自分はクローンでしかなかった…とは思えば悲しい結末です。(ていうか本当に酷いことしてるよな、チキン・ジョージ…。)クローン人間(所詮は他人のコピー)でも同じ体組織を持って、自我を持ってそこに存在する以上は立派な「人間」だと考えるとウイルスと共に自滅したのは、本人の意志だったとはいえ可哀想な展開でした。幸いなのは人類を犯すウイルスが、すぐに「現場」に戻って消滅させた為に一匹もばら撒かれずに済んだ事でしょうか。当のウイルスを作り出したチキン・ジョージが健在である以上、多少の不安は残りますが、ちょっと安心したものでした。

 ヤング大統領…「日本の遺伝子工学による食品革命は世界の平均寿命を150歳にしました。」

じゃあ町には認知症のおじいちゃんおばあちゃんが溢れ返っているのでは…?(ローズ氏を見ると分かりますが寿命は延びても「老化」はしっかり進むようですし…。)と、この世界の設定に早々に危惧を抱いてしまった瞬間でした。夫婦共に若く見えますが(若作りをしているだけなのか?)年齢的には結構年をとっているらしく息子のアメリカは高齢にして思いがけなく授かった子供だそうです。(だったら体が緑色という事より障害児かどうかの方を心配するのが先の気がしますが…。)他の子と違って髪の毛だけが綺麗に緑色(他の子は全身所々にあばたのように緑色。)のおかげで見た目はかなり麗しく生まれており(作者の)差別だとも感じてしまったものでした…ゲフッ!

漂流教室

2010.02.04
 某囲碁漫画のパロディアンソロジーでこの話のネタ(院生の皆が建物ごと不毛の未来に流されてしまったよ、というとんでもない話でした。)が載っていたので長らく気にはなっていたのですがラストがバッドエンドで終わっていることもはるか昔に(最後のページだけ)立ち読みして知っていたので手を出すのは遅くなってしまった話です。)でも本屋に全巻揃っていたので思わず買ってしまいました…ゲフッ!

 高松翔…とても小学生とは思えない統率力・行動力でみんなを引っ張っていってくれているこの話の主人公です。本来子供達を支えるべき大人である先生に殺されかけたり、よりによって未来で盲腸になってしまい麻酔無しで手術するはめになってしまったり、人1人(西さん)かついで学校と富士市(富士大レジャーランド・天国)を往復したり(学校はきっと静岡県内にあったものだと信じたいです…。)苦労の絶えない…というか私だったらきっと途中のどこかで精根尽きて死んでいる状況でよくたくましく生き抜けたと、子供ながら尊敬してしまいました。最後は結局帰れなかったんだ(苦労して頑張ってきたのにあのラストですか…。)と物語が終わった後悲しくなってしまったものです。続編はやっぱり出ないんでしょうね…ゲフッ!

 西あゆみ…眠っている間は翔のお母さんとの通信機になれる不思議な少女。(どんな人間ですか?)4日間眠り続けた翔の記録を上回って眠り続けていた後(何故、足が不自由になるのか分かった気がします…ゴフッ!)最終話になってようやく目を覚ましていましたが「良かった。あっ!また目をつぶった!」とまた眠りに入ってしまった(起きて下さい!)辺り、笑う所かと思ってしまいました。ともあれ彼女の不思議なパワーのおかげで取り合えずユウちゃん1人だけは現代に帰ることができました。1巻でユウちゃんの母親が翔の家まで怒鳴り込んできた辺り、家同士もそんなに遠くないでしょうし(少なくとも学区内であることは確か。)きっとパパとママにも会えたでしょうね。これで彼女の不思議な力が消えてしまうのは残念ですが最後に一人の子供を助けることもできたんですし良かったね、と言いたいです。

 咲っぺ…「私は翔ちゃんが好きでした。だから私は帰りたくなかった。元の世界に帰ったら私達はユウちゃんのパパとママではなくなるからです…。」

皆で輪になって現代に戻ることに失敗したシーンにて置き手紙を書いて姿を消していますが、手紙の内容も結構長いし、全校生徒がいた(しかも隣の人と手をつないでいた)にも関わらずよく誰にも気付かれずに姿を消せたな(忍者ですか?)と感心してしまいました。「たとえ翔ちゃんが他の女(西さん)を好きでも、この世界にいる限りは、ユウちゃんがいる限りは、私と夫婦。」と手紙にありましたがそのユウちゃんが一人で現代に帰ってしまった今、疑似夫婦でもなくなってしまったのにあんな辛い未来の世界に残されるなんて…と悲しくなってしまいました。死んだ人の体から草の芽が出ているのを発見したり、鳥達という名の食料が戻ってきたり(食料違う!)ロケットに積んだ物資が空から降りてきたり(もっと早くに降りてきて下さいよ…。)希望も見えてきたものの登場した化け物たちが消えたわけではないのですし彼女達の苦労はこれからも続くんでしょうね。取りあえず咲っぺ頑張れ、とエールを送りたいです…ガフッ!

 大友君…「まるで夫婦気取りじゃないか!その女をこっちによこせ!そいつは俺のものだ!」

というセリフの意味合い(愛の告白以外の何物にも聞こえません。)には、まるで気づかれず挙句の果てに「やめてー!」と咲っぺ(告白したご本人)にナイフで刺されている彼が哀れに感じました。(今までの翔との確執の原因は痴話ゲンカだったのね…。最終巻にしてラブコメにしなくても…ゲフッ!)再度の告白でようやく気づいてもらえましたが咲っぺは泣き伏すだけで返事は無言。(か、悲しい…。)それでも「俺は君のことずっと好きでいるよ。」と言える彼に根性を感じました。(ガラスのエリートのようなクラス委員長が成長したじゃないですか。)どうやら学校が未来に飛ばされた原因は彼が仕掛けたダイナマイトのようですが、それはともかく小学生がどこからどうやってダイナマイトを入手したのかという基本的な疑問が残ってしまいました。ナイフを持っている翔といい、このクラスには危険な生徒が多かったようです…ゴフッ!

 高松恵美子…翔ちゃんのお母さんです。西さんを通じて会話ができるのを利用して死人の体の中にコレラに対するワクチンを埋め込んだり(死体遺棄)、ホテルの一室にドリルで穴をあけてナイフを埋め込んだり(器物破損)、犯罪行為でも躊躇なく手を染める様はまさしく盲目的な母の愛だなあ、と感じました。西さんのパワーの影響か最終巻では全世界のテレビ中継に「翔達が帰るようにと心で強く念じて下さい!」というメッセージが(野球中継などの番組が中断されてまで)流れるという奇跡が起きていました。そこまで(他人の目を気にせずに)行動してきたというのに結局翔達は帰らなかった(もう2度と帰らないことを知ってもなお待ち続ける)…という終わり方が悲しくて仕方ありませんでした。続編は本当に…出ないんですね。(悲)
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