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EDGE~黄昏の爆弾魔~

2009.04.05
 5巻(完結巻)を読んだ後に偶然たまたま再びこの1冊目を古本屋で手に取る事が出来たので(元々このシリーズの1冊目は元友人に(ブログを始めるかなり前に)借りて返した本であり私の物ではなかった。)ようやく入手できた嬉しさのままに記事を更新しておこうと思います。主人公の父親とのトラウマ、相棒・宗一郎との恋愛模様といい最終巻ではかなり暗い展開だったので1冊目を読んで、こんなにもコメディパートが多い話だったのか(「私もプロです。最新情報を契約相手でなく夕飯中のテレビの臨時ニュースで知った時の屈辱感を、その筋肉でできた脳で想像してみてご覧なさい。」など笑い所の「質」はともあれ「量」は明らかに多い。)と逆に驚かされもした最初の話でした…。

 大滝錬摩…錬摩「招待状とはこの出頭命令の事ですか?私にはこれは脅迫状に見えましたけれど。」
桜井「心に疚しい事のある人間になら、それが死刑執行書にも見えるでしょうよ。」

という訳で3年前に起こした殺人事件(「藤崎」を撃ち殺した犯人・桂木を大胆にも警察の留置所内で肉塊に変えた彼女の所業。だが「動機がある」というだけで目撃者も凶器も発見できなかった神業的な完全犯罪に警察側は到底、立件まで持って行けずに「自殺」として片をつけた。しかし錬摩に対しては「コネで黙っていてあげているだけだから起訴・拘留されたくなければ働け。」と脅しの材料に使っている。)をネタに脅迫され、渋々出張る事になった本作品の主人公。しかも仕事を始めてみたらマスコミに騒がれるし「子供」の宗一郎は不機嫌になるしで踏んだり蹴ったりの扱いを受けています。が、こんなのはまだまだ徐の口、父親とのトラウマを掘り返され、男はダメなのに求愛者は現れ…と彼女の本当の苦労はこれからの話です…ゲフッ!

 宗一郎…由留木「被害者のご家族(あなた)にインタビューを申し込みたいのですが、犯人に対して一言。」
錬摩「この場にいたら絞め殺してやる。」

電車の中では大騒ぎして周りの乗客にまで怒鳴られたり25歳の大人の図体でワガママ言い放題の「5歳児」の姿(本物の5歳児でも躾の行き届いた子はもうちょっと言う事を聞くんだけどね…ゲフッ!)に錬摩の苦労の程が伺えました。(ちょっと前はコレ+おむつ替えと食事介助まであった、より大変な生活だった。)しかし彼のおかげで錬摩は「一生、盲人として手も上手く使えずに、犯罪者として責められながら生きていくよりは今ここで殺された方が黄昏の爆弾魔にとっては幸せなのでは…?」とあわや「手を下し」そうになったのを思い留まる事が出来た訳ですし、彼の持ち前の超能力のおかげで爆弾も数多く発見できた(それ以前に犯人からの犯行予告書を錬摩へのラブレターと勘違いして隠蔽しなければ事件は未然に防げたというツッコミは却下。)事ですし、役には立っているキャラクターではあるんでしょうね。(この「子供」を守るという母性本能が働かなければ錬摩はラストで犯人を殺していた。)ずっとこのままなら良かったのに彼のこれからの「成長」が却って波紋を投げかけてくるのはこれからの話です…。

 藤崎…「お前、今の俺のこと『宗一郎』って呼んでるのか。」

3年後はとうとう名前で呼び合う仲(すなわち恋人)にまで進展したのか…と1人勘違いして喜んでいる所、悪いですが君はもうすぐ頭を撃たれて「死亡」し全ての記憶を失って新しい人格が今の体を動かしている為に呼び分けているだけ(3年前にいた「藤崎」は今はもうどこにもいない。)だという残酷な真実は…言わない方が良かったのか、むしろ本当の事を言って過去に戻るのを止めた(過去に戻る事自体は止められなくても、これから注意するように話した)方が良かったのか、いきなりのタイムパラドックスで全てを知っていながら充分な応対が出来なかった錬摩を痛々しく感じてしまったものです。藤崎も藤崎で、どうせなら全話通して一度ずつ登場してくれれば良かったのに(無茶言うな。)と詮無い事を考えてもしまった、そんな展開でした…。

 黄昏の爆弾魔(ラグナロク・ボマー)…錬摩「どうして絵を描くだけで満足できなかったんですか?実際にビルを爆破しなければあなたの叫びは声にならなかったんですか?」
桜井「これが30点もあれば『黄昏の爆弾魔の画集』として出版できたし話題性だけでかなり売れたでしょうに。」
犯人「ああ、絵が描きたいな。絵が描ければ他は何もいらない。紙と鉛筆、この目と手さえあれば、他には何も…他には何もいらなかった…。」

幼い頃から周りの人間を召使いか何かと思っている母親(そんな性格だからアンタは旦那に逃げられたんだよ。)に虐待され、大人になった今は認知症が入った彼女の介護に追われ、周りの人間はその大変さを理解してくれるどころか「仕事ができなくても定時で帰れる人は良いわね。」とイヤミばかりを言われる…自分ばかり理不尽な目に遭っているのにストレスを感じるのは分かります。けれど当の母親も再度発作を起こして(一時は持ち直したものの何も言えない植物状態を経てたった一ヶ月で)亡くなってくれましたし、発作を起こさなくても上手く動けないのだからマトモに応対せずに逃げれば良い話(口(文句)は達者でも体は不自由なのだから走って逃げれば息子が勝てる。これから仕事に行く忙しい朝にいちいち「応対」してあげる必要は無い。)でしたし、どうしてあと少しが待てなかったんだこの人は…!(爆破事件など起こさなくてももう少し「待て」ば皆と同じ残業し放題、好きな絵描き放題、旅行にだって行けちゃう悠々自適な生活が送れたでしょうに。)とツッコミを入れてしまったものです。最後は母親も仕事も絵を描く為の目と腕も全てを失ってしまった犯人。(そしてこれからの刑事裁判でおそらくは貯金も失う。)全ては自業自得とはいえ痛い結末だなと、そこだけは同情してしまったものでした…。

 余談…連続殺人犯の犯罪心理分析を行う時に使われる最も基本的な類型である
秩序型→犯行が計画的で犯罪現場を自分の生活圏とは離れた所に故意に散らしたり凶器を持ち帰ったり死体を隠したりといった犯行の隠蔽工作が見られる。一般的に知能が高く社会生活に適応して普通に生活している。厳し過ぎる親の躾で抑圧されており家族と同居してても家族に異常性を見破られない。
無秩序型→行きずりで犯行現場は犯人の生活圏から離れない。凶器をその場で調達し犯行現場に残していくので物証や状況証拠が豊富に残っている。知能が低く社会生活に不適応で、熟練を要しない労働についているか、無職。親の躾が行き届かなかったか首尾一貫していなかった為に基本的な常識に欠ける所がある。
との説明に後者ってまさしく、同じパターンで中傷コメントや無言電話を繰り返す匿名を名乗る元友人の事じゃないか、と思わず納得してしまったものでした。
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EDGE②~3月の誘拐者~

2009.04.04
 前作は「山手線一周・東京名所てんこもり」(を爆破した)でお送りしたので今作は「ロードムービー風東京横断の旅」にしよう、とした所、ロードムービーは今まで見た数少ない映画の中でも途中で一度も寝なかった映画は無い程に眠い代物で結果としてサブタイトルの3月どころか本になったのは6月という事になってしまったそうです。(最も井の頭公園から浅草橋まで24キロの道のりを2日かけて歩き通したせいもあるでしょうが…。)元友人に1巻を借りて、以来ずっと続きが気になっていたのに放置されてしまい(元友人はアンドロイドが恋愛と殺人を犯す「セレーネ・セイレーン」の近未来的なイメージで1巻を買っただけで飽きたらしい。好きだと言っているゲームすらエンデイングまでクリアしたものは少ないし、この人って何に対しても根性が無くて続かないんだよな…。)古本屋で見かけて我慢できなくなって買ってしまった話です。

 大滝錬摩…内藤「前の宗一郎もお前が絶対に聞くなと言っていた話を『聞いて』しまった。知って『そんなお前が愛おしい』と漏らした事があった。」
錬摩「ウソだ。本気でそんな事を言ったとしたら、あいつの理性を疑いますね。」
内藤「理性がぶっ壊れちまうから、恋、なんだろ。」

犯人と自分の父親のイメージが重なったこともあり「父親に母親を殺され、逃亡の為に他にも沢山の人間を殺した。(挙句の果てに連れ回していた10歳の自分を何度もレイプしていた。)」という錬摩の壮絶な過去が明らかになったのですが…正直、5巻まで長々と繰り返す内容ではなかっただろう(トラウマになるのも分かるけど、あらすじのほとんどもここで説明が終わっているし、こんな暗い話を大長編にして引っ張らなくても…。)とも思ってしまったエピソードでした。↑の内藤の言葉は同じようにどうしようもないクズ親父だったけれど「愛していた」(理性は完全にぶち壊れていた)錬摩だったら分かりそうなものですが、届かなかった言葉に思わず溜め息が出てしまったものでした…。

 藤崎宗一郎…宗一郎「れん、お仕事行きなよ!」
松並「…実は子供が一人、行方不明になっているんだ。」
錬摩「迷子探しに犯罪心理捜査士を呼ぶなんてゴキブリを潰すのに破砕球を使うようなものですよ!非効率も甚だしい!」

せっかくのディズニーランド行きを我慢して、困っている人(松並)を助けてやれという「子供」から成長した思いやりを嬉しく思って仕事に出かけてみたら明らかに猟奇殺人と異なるくだらない迷子探しだった(少なくとも飛騨稲生から5時間かけて休日出勤してまで出張る内容ではない)という結果に、さすがの錬摩もキレた様子です…。錬摩が犯人に感化されて(そしてパパラッチの由留木さんからの挑発もあって)父親の事を思い出した事もあってとうとう錬磨の過去を知ってしまった彼ですが…本当に言葉以上のことは「聞か」なかったんでしょうね?と不安になってしまった回でもありました。(いや、それよりも前に既に「聞い」て知ってしまった可能性さえあるような…ゴフッ!)内藤先生も錬摩の父親が行った殺人については知っていても錬磨と父親がどんな関係だったかまでは知ってるのかは疑問が残り(もちろん性的虐待を受けた内容は10歳の子供である宗一郎には伏せた。が、彼ならその気になれば「読む」事は可能だろう。)2人をあっさり信じている錬磨がとっても純粋に思えてしまった(これで2人共何もかも知ってたら…錬磨哀れ。)今日この頃でした。

 犯人…犯人「汚い物は汚いまんまなんだな。海に還れば綺麗になるものでも生まれ変わるものでもない。俺は一生、人の命を奪いたいって欲望を抱えて抑え込んで生きて行くんだな…。」
錬摩「踏みとどまった自分を誇っていい。また転がり落ちそうになったら、この日の朝を思い出せ。」

狂った誘拐魔(キッドナップ・マッディ)、キャンディ・マンという仇名は沢山つけられているのに、話の中でとても大切な役割を担っているのに名前さえ与えられていない哀れな東大生。(一人称は「彼」で片づけられ、ハルカからも「お兄ちゃん」呼ばわりで一度も名前が出てこない。いいのか、そんなんで…ガフッ!)今までも「普通」の中に入れていないのを気に病んでいたのに「東大生」(特別に違う)というカテゴリに押し込められるようになって暴走した結果がこの幼女誘拐(殺害未遂)事件だったようです。その後苦労して創作人形作家になった(自分の抱える欲を抑えつけるのではなく別な形で発散できるようにした)りマイナスからのスタートから頑張ってきたのに、差別か?と疑ってしまいました。(しかし、この記事を書き始めるまで名前が無い事に全く気づいてなかった私も同罪です…ゲフッ!)元々手先はものすごく器用なので(クジラ、エンゼルフィッシュ、カモメ、ヨット…を、あのガムの包み紙で折っていた。)人形作りは性に合ってたんでしょうね。(作品名「雪の女王」はやはり「ゆきちゃん」から取ったのだろうか?)寂しい1人暮らしとはいえ立派な社会人となってくれて嬉しい限りでした。(でも、名前くらいつけてあげて下さいよ、とみなが先生!)

 三橋はるか…犯人「自分らしく振る舞うと何でか人と違ってしまうのって辛いよね。」

だからこそ集団生活を通して「人に合わせる」事を学ぶのが本当の教育なのですが…。(知識を詰め込むだけなら学校などいらない。)事件後、家族との溝がますます深まった(挙句に「普通」の弟が生まれて差別を目の当たりに感じた。)と知って犯人とのリンクを感じると同時に10年の歳月の重さを感じました。京都の大学に入るために勉強中、とありましたが落ちたらどうするつもりなんでしょう?(不吉なこと言うなよ!)彼女にとって事件はどういう意味を持っていたのかレポートにしていましたが(読めませんでしたが)個人的に解釈させてもらえば事件は家族の関係を明るみにしたきっかけとなっただけで(それまでもギクシャクしていたわけだし。)事件が起こらなくてもいずれ溝は深まっていたと思います。犯人との10年越しの再会を機に互いに理解者になれることを祈ってます。

EDGE③~毒の夏~

2009.04.03
 「実はまだサブタイトル決まってないんだよね。」「『毒の夏』ってちょっとストレート過ぎるよね。でもサブタイトルって内容と全然かけ離れてても最後にビシッと『こういう意味だったんだ!』って分かるのだとカッコイイよね。」「そうだ!サブタイトルの意味が生きるように最後を書き変えればいいじゃん!」と発売予定日一か月前(サブタイトル締切当日)にラスト5ページ新規入稿というバタバタした展開になったんだそうです。話の内容としてはオ○ム真理教が起こした地下鉄サリン事件をトリックに使った話です。毒殺の説明文「自分が安全な場所にいて人の生命の生殺与奪を自由にできるとなると、人は自分が運命を司る神になったかの様に錯覚する。」には思わず「DEATHNOTE」の月くんを連想してしまいました。(癖になり、エスカレートする、という症状も似通っています。)そんな中なのに作者紹介での作家・会社員・タイ舞踊・HPと多忙なのにベタ(淡水魚。目茶目茶手のかかる魚の一つ。)も飼い始めたというのには思わず笑ってしまいました。

 大滝錬摩(アイリーン・イェン・ファレン)…「あなたの言う『女』とは人に見せびらかす為のお飾りですか。同じ人間をそこまで貶めて、ただで済むと思わない方が賢明ですね。」

今でも自分を「女」(性の対象)として見られる事が許せないという彼女の潔癖さは、同じく自分を「女」として見て恋をした藤崎が父親と同じように凶弾に倒れて「死んだ」不幸な結末にトラウマを抉られたからというのもあるのかもしれません。なので尚更に藤崎の遺品のテープを消滅させられた事(コピーを取っておくべきでしたね。)は「俺が空手強くなったら錬摩と勝負しようね。」(「なあ、今度お前の拳法と俺の空手とどっちが強いのか勝負しようぜ。」by藤崎)という2人の共通項が見えて、舞い上がった所から落とされただけに余計に痛かったでしょうね…。過去を繰り返すように宗一郎まで彼女に恋し始めていますし、これからも彼女の苦悩は絶えない様子に多少、同情してしまったものでした…。

 藤崎宗一郎…「俺は藤崎じゃない。藤崎なんて知らない。だけど錬摩が藤崎を好きだってこと、俺は知ってる。そしたら俺は錬摩といるといつも気になっちゃうんだ。錬摩は藤崎じゃなくて俺を見てくれてるかなって。」

指先が触れあったとたんにハッとして赤面しながら手を引っ込める…なんて何十年前のネタだよ、宗ちゃん!とあまりにもベタな反応にツッコミを入れてしまいました。(そりゃ錬摩も脱力するでしょう。)この巻で精神年齢は思春期レベルまで上がったらしくめでたく初恋を迎えましたが、その相手に錬摩を選んでしまう辺りはやっぱり「藤崎」のDNAが色濃く出ているのか(ていうか同じ体だしなぁ。)見る目があるのか(いくら贖罪の気持ちといっても図体ばかりデカイおむつ替えにも苦労する大人の体の子供を本当に何年も面倒を見る優しい大人はそうはいない。「いい女」かどうかは別として滅茶苦茶いい人であることは請け合いである、錬摩は。)微妙な所ですが、ともあれ暴走しても「母親」を独占したい気持ちで暴れた(女としての自分に恋していた訳ではない。)と解釈したのか完全に後手に回ってしまった錬摩の対応に問題があったな(留守録テープのことに関してもね。)とツッコミを入れてしまったものでした。宗一郎が自立を始めたせいもあってかその思慕は収まるどころか募った様子でまさしく季節は毒の夏、悪意に満ちた夏(ロクでもない季節)を迎えたんだなあとラストの表記に頷いたものでした…。

 あぁちゃん…松並「都内の4か所の喫茶店のテーブル備え付けのシュガーポットにヒ素が混入された。」
錬摩「正確におっしゃって下さい。混入されたのはガリウムヒ素。ガリウムとの化合物状態ではヒ素の毒性は失われます。」
松並「だが消防法では毒物指定されているんだぞ。」
錬摩「燃やせば亜ヒ酸になりますからね。シュガーポットを灰皿代わりに使う方がいるとすれば話は別です。」

今回の事件の犯人。それでとみなが先生、彼女の本名は何て言うんですか?と今回も本名不明の犯人ぶりに(でも愛称があるだけ前回の誘拐犯よりはマシ。)差別を感じてしまいました。今まで真面目だったいい子が援助交際や万引きに走って親の関心を引こうとするという話を聞いたことがありますが、彼女の場合はその典型例のようです。自分と違って今時の女子高生達は電車の中でも携帯電話で会話し放題(マナー違反)、弟は今でも相変わらず実家でニート、対して自分はこんなに「いい子」に頑張っているのに誰も「悪い子」の彼女達に罰を与えない、親も何だかんだ言いながらも弟を庇護するばかりという事実に我慢がならなくなったんでしょうね。(弟がそんな男だから余計に。)不特定多数の大量殺人計画を実行するよりももまず弟の殺人計画を立てるべきだと私なんかは思ってしまったのですが最後には一応振り返ってもらって良かったね、と慰めの言葉をかけてしまいました。このお家はまずロクデナシの弟を家から叩き出す所から始めるべきです。

 池端宏樹…松並「俺は医者でないから治療は出来ないし、家族でもないから看病もできない。回復を祈るだけなんて性に合わないから警察官として犯人を追って走り回るしか奴にしてやることがないんだ。」
錬摩「いきなりのケンカ別れで連絡が来たのも8年ぶり。普通そこまで勝手な事をされたら怒りませんか?それなのに松並さんは怒らないどころか随分と気を回している。何か負い目でもあるんですか、そのお友達に?」

そりゃ、どういう関係だったか(その気配りや熱意は明らかに「友情」を超えている)はバレるよな…と犯罪心理学者の錬摩にあっさりと見破られた2人の関係に頷いてしまったものでした。おそらく松並巡査部長とは訳の分からないままお別れ…というよりは秘めた思いを抑えきれずについ事に及んでしまった松並さんに「俺はノーマルな道で生きていきたいんだよ!」と弁解の隙も与えずに目の前から消え去ったものの、咲良ちゃん以下、他の女の子をどうしても恋愛対象に見ることができず8年も経ってから(年月経ちすぎです。)ふと自分の本当の気持ちに気づいてしまったんでしょうね。再会および仲直りのシーンは省略されていましたが(…チッ!)どうやら上手くいったらしく最終巻では松並とは同棲まで進んでいました。(大人は展開が早いですねぇ…ゲフッ!)「この事件が終わったら嫁さんを探そう。」と宗一郎(男)との同棲を経て考えていた辺り「嫁さんを迎えたのか…。」と納得もしてしまった結末でした…ゴフッ!

 青柳咲良…咲良「冗談じゃないわよ!私をダシに2人で勝手にケンカしておいて私の事なんか完全に蚊帳の外じゃない!」
松並「ご、ごめん。当て馬役にして…。」
咲良「今さらゴメンじゃないわよ!」

「自分が女扱いされる(か弱い女だからと一括りにされる)ことが許せない。」事とは別に「女扱いされなかった事」(2人の男から「恋愛対象としては魅力が無い」と態度で示された)だってプライドは傷ついたよなと思わず人目も場所も忘れて喚き立てる彼女の怒りに納得してしまったものでした。(「咲良さん。ここは病院ですからもう少し声を落とされた方が良いですよ。」by錬摩。)彼女にとって池端と松並は唯一自分を女というカテゴリーで括らない特別な存在(朋友)でもあったのでしょうね。(そりゃそうです。2人共ホモなんですから女は恋愛対象から外れています…ゲフッ!)何事も誤魔化さずにズバズバ言うのは彼女の美点でもありますが、おかげで松並がホモだという事も錬摩に伝わってしまっていますし(「松並さんも付き合っていた人の前ではしっかりした事を言うんですね。」「昔から誤解する人が多かったけど何てこと言うの?松並も池端も私の『親友』よ。」「という事は…(納得)。」)真犯人にはプロファイラーだとバラされて警戒されるし何でも正直に言い過ぎるのも問題だよな、と改めて思ってしまった人物でした…。(だからアンタは松並×池端の恋話で蚊帳の外にされたんだよ…。)

EDGE④~檻のない虜囚~

2009.04.02
 前作を書いた後に転職をし(少しでも書く時間を多く取る為に拘束時間の少ない仕事に変わった)なのに新しい仕事に慣れるまでに時間がかかり職場の人間関係にも悩み…で、あっという間に3年以上(!)もの月日が経ち、東京を描く事をテーマの一つにしているのに舞台が決まらず(「郊外住宅地」や「ニュータウン」の生活を思い描けず、やっと埋め立て地に位置した団地を見つけたら犬の飼えない集合住宅ばかりで戸建て住宅が無かった。)主人公も相棒がいないせいで思うように動いてくれず…と本になる原稿量の倍の量の原稿を没にし泥沼に足を取られながらの発刊となった、それがこの4巻目だそうです。シリーズも次の5巻目で最終巻となり、その後はライトノベル作家として活躍する姿も見られなくなってしまった事(その為に転職したのに…。)を考えるとちょっと切なくなってしまう裏事情です…。

 大滝錬摩…錬摩「お前は私の知っている宗一郎じゃない。だから今まで私を女扱いした人間と同じ扱いで返す。」
内藤「右の小刀は守りの刀だ。そして奥の手として出す左の小刀は必殺の攻めの手。つまり今、奴は自分の身を守る術を持たず相手を殺す手しか持っていないということだ。」

殺意の方の小刀を使われなくて良かったね、宗ちゃん(激しい「拒絶」だったけれど取りあえず「貞操を守る」為だけの行動だったようだよ…。)と、それとなく慰めも入れてしまったものです…ゲフッ!が、宗一郎(ワトソン)がいなくなって調子が狂ったのは確からしく(「男」として見ることができなくても、それでも宗一郎は大切な人間だった。)この巻からは主人公の暗いモノローグが延々と続き、警察からの仕事でもないせいでボケ役の松並さん(頭の中まで筋肉の男)にツッコミを入れる姿も見られず、微妙に笑い所もあった今までの話とは確かに変わってしまったな(作者も執筆に3年4ヶ月もかかり「もういい!自分で納得できる内容かどうかより、取りあえずエンドマークをつけることが大切だ!」(この上発刊を遅らせてどうする!?)と開き直った結果の続編らしいからね…。)とは思えてしまいました。ラストでは手紙に呼び出された場所に言ってみたら、まさに誘拐された少女の遺体が燃やされている現場に出くわしてしまったり、相変わらず運が悪いというか要領が悪くて苦労ばかりしている彼女。(そんな手紙の呼び出しになんて応じるなよ。話があるのなら相手がきちんと連絡を取って出向くべき(マナー違反をしているのは向こうの方)だし、錬摩と2人きりで会いたいのなら飛騨山中にいた時にいくらでもチャンスはあったのだし紙切れ一枚で勝手を言っている向こうの都合に合わせる必要は無いよ…。)最終巻まで彼女の気苦労は絶えないご様子です…ゴフッ!

 藤崎宗一郎…宗一郎「『藤崎』は錬摩の何だったの?恋人?」
錬摩「人の話を聞かない者に答えるつもりも義務も無い。」
宗一郎「やっぱり、恋人だったんだ。俺じゃ、ダメ?俺だって、今は錬摩は俺にとって一人の女性だ。」
錬摩「だから話聞けよ!自分が何を言っているか分かっているのか!?」

犬殺しの犯人についての話が何でいきなりメロドラマに変わるんだ…と錬摩が驚愕する理由が分かると共にベッドに片膝を乗り上げて相手を押し倒しながらの告白(それは愛の告白と言わない。強姦未遂だ。)に振られる理由が理解できたものでした…ゲフッ!桐井(自分に特別な好意を寄せる女性)の登場もあって「他の女性に目を向ける」どころか「やっぱり錬摩が最高の女じゃないか」と余計に恋心を募らせてしまった宗一郎。(心の声が聞こえるからな、彼は…。思いやりに溢れた言葉も(不)自然な色仕掛けも全てが彼に好かれようとする「計算」の上で行動している桐井より、ただ相手に尽くすことだけ考えて心の中ですら文句を言わない錬摩の方が純粋だと分かってしまったのでしょう。)他の誰よりも女らしい(見た目と態度と言葉使いはアレだけど、25歳の「子供」を何年もかけて「大人」にまで育て上げた、母性本能に溢れまくっている)錬摩は彼にとってみれば藤崎同様「世界で一番いい女」になったのでしょうが、それはそれとして「恋愛」をするのならきちんと手順は踏んでくれ(告白を理由にいきなり押し倒すのはどう考えてもNGだから!)とツッコミを入れてしまったものです…。

 桐井絵里…桐井「(きっと、この人、私があの夜約束をすっぽかしたと気づいてないんだわ。だったら下手に謝って蒸し返さない方がいいわね。)あら、この子、あなたの顔を見て喜んでるわ。きっと自分を助けてくれた人が分かるのね。」
宗一郎(うわあ、この人、考えている事の計算高さと、口に出して言う言葉の思いやり深さとのギャップが激し過ぎ!)
内藤「お前、そんな女の飼い犬の為にそこまでするなんて、お人好し過ぎるぞ。」

その後彼女からの好意を(錬摩に振られた事もあって)嬉しく思うも淡い恋心を感じる前に深い幻滅を感じてしまったせいでその思いは恋愛感情へとは実らなかった様子です…ゲフッ!5巻で分かる事ですが実は彼女こそ連続少女誘拐殺人事件の犯人であり、そんな人間が教師やってるなんて世も末な設定だな(それなりの「大人の経験」を持ちながら結婚までこぎつけなかったのは、背の高さのせいでも、父親がヤクザやっていたという家庭の事情のせいでもなく、純粋にアンタの性格の悪さが要因だったんじゃないの?)とツッコミも入れてしまったものです。「犯人が自分がどれだけ酷い事をしたのか、その罪を分かってくれたようで安心しました。これからはその気持ちを忘れないで新しい人生を生きて下さい。」と思った(そしてその思いは叶えられた)のなら少女達の遺体を燃やして証拠隠滅を図るのではなく貴女もまず自首しなさいよ(「あの人、ヤクザの娘なんですってよ。」と後ろ指を指された「過去」を吹っ切って、宗一郎と結婚する未来を夢見る「新しい私」になる前にまず贖罪しなよ。)とげんなりしながらも思ってしまった女性でした。宗一郎も宗一郎で彼女にそこまで興味が湧かなかった(魅力を感じなかった)のは分かりますが、持ち前の特別な能力のおかげで知ろうと思えば何でも分かるのだし「恋人」の事位ちゃんと「見て」おけよと思わず語りかけてしまったものでした…ゲフッ!

 少年…「どんなに酷い親だとしても、パパとママはそれほど悪い人じゃない!…でも、こんな風に俺に気持ちを叫ばせてくれないパパとママはやっぱり自分を愛してくれている訳ではないのだ。」

「酷い親」と彼は言うけれど(3匹もの犬を惨殺したアンタがそれを言うかとツッコミを入れたくもなるけれど)彼らは別に自分の子供の事を「理解していない」だけで「愛してくれていない」訳ではないと思いますが…。(彼が何と言おうが「あからさまに困っている」と見てとれば放っておかずに庇ってくれるし、錬摩がスルーしようとしたようにあっさりと見捨てたりはしない。黄昏の爆弾魔のように夜中にいきなり叩き起こされてベルトで血が出るまで殴られた訳でもなし、錬摩のように性的虐待を受けた訳でもなし、彼は立派に両親に大切にされてきたと思いますが…。)家にニートの暴力弟を抱えている訳でもない(by「毒の夏」)到って恵まれた家庭環境に育った奴の幼稚でワガママな悩み(要するに新しい事に踏み切る勇気が出ないのを、言われてもいない母親の干渉のせいにして逃げていただけ。八つ当たりで殺された犬達にしてみればいい迷惑な話だ。)に「…。」と思ってしまったものでした。寮のある高校を受けるも遠くの大学に行くも良いから、親から離れるのをきっかけにアンタはもう少し大人になった方が良い(親だって人間で完璧じゃないんだから君の脳内妄想の全てを察して動いてくれと言うのは無理があるよ。)と切に感じてしまったものです…。取りあえず周りに迷惑をかけないという常識位は学んで下さい、少年。

EDGE⑤

2009.04.01
 最終巻です。とはいえ内容は1巻のころからず~っと続いていた主人公・錬摩(アイリーン)の過去回想であり、内訳自体も2巻の誘拐事件の時に概要を説明された「既に知っている話」だったので、シリアスばかりが先走って1巻の頃に有ったようなギャグ要素が皆無(まあ「笑えない状況」ではあるけれど。)ということもあり、これでシリーズが完結し、その後執筆の仕事が無くなった(現在では「ライトノベル作家だった事もあったけれど今は読書好きのOL」と作者のHPでもすっかり過去の話として書かれてしまっている。)のにもちょっと納得がいってしまったものでした。(腐女子人気のカギを握るBL要素も主人公が女だという時点で潰えているしね。←そこ?)本の最後に総一郎がまだ「藤崎」だった頃の短編も同時収録されていてちょっとお得な気分も味わいながら読めた最終巻でした。

 大滝錬摩(アイリーン・イェン・ファレン)…「この想いこそが愛だとアイリーンは誤解した。」

だからアイリーンという本名も名乗らず「錬摩という男」として自分を偽って生きていこうとしたのだろうと「女を捨てて」生きてきた彼女の事情が分かったものでした。「女」として愛したのは自分を犯し続けた父親だけ、けれど父親がアイリーンに求めていたのは母親の身代り(文字通り体だけ)でしかなく、結局子供としても女としても愛されていなかった事は港を前に転んだアイリーンの手を放して自分1人で日本に帰ろうとした(直後に警官に撃たれましたが。)父親の最期からも大人になった現在、分かってはいるのでしょう。(トラックに乗り込んだ少年に目撃されたことに関して、野外は辞めておけよクソオヤジとツッコミを入れたのは私だけではあるまい…ゲフッ!)しかし祖母によって写真の1枚、家族ムービーまで処分されたこともあり自分以外に手を差し伸べる人間が誰もいない父親を余計に見放せなくなってしまったのだと思われます。とはいえ、それが誤解の果てに盲信した「愛」であってもその内容は父親×娘の近親相姦で、しかもその父親は妻を殺して逃げた最中に通りすがりの人達を殺しまくった大量殺人者だという事実は重すぎて新しい恋人候補(藤崎)に出会っても「私、もう既に真っ黒に汚れきっているわ…。」(「こんな自分の全てを知ってそれでも愛おしいと思えるなんて、あいつの理性を疑いますね。」by錬摩)と一歩をなかなか踏み出せなかった様子です。なので、自分にも言えない秘密を持っている今の宗一郎(自分と同じく犯罪者と間違った交流をしてしまったものの、相手を大切に思う気持ちに嘘は無かった部分。)には親近感を持てたんでしょうね。やっと父の呪縛から解き放たれて新しい人生を歩み始めた彼女に感動してしました。(それまで15年…長かったなあ。)どうかお幸せに、錬摩くん。

 藤崎宗一郎…「俺ももう寄り道はやめてさっさと帰るよ。」

その藤崎の言葉は今の宗一郎の体に帰り彼の人格と同化するという意味なのか、桐井父に頭を撃たれた死の瞬間(「藤崎」はこの瞬間から意識だけが体を離れふとしたはずみに錬摩と出会っている様子。by1巻。)に戻り正式に死んでくるという意味なのか…前者だったらまだ救いはあるのですが、後者だったら錬摩が他の男(大人になった「宗一郎」)のものになって子供まで作った状況も含めて救われないなあ、と悲しくなりました。生まれた子供も女の子で「藤崎」の生まれ変わりとは違う様子ですし(男の子(=藤崎)だったら今の彼は大好きな女性の側で、望んだ形とは違っても彼女に愛されながら新しい人生を歩んでいる、と思えるのですが…。)錬摩が藤崎に最期に出会ったあの一夜から宗一郎が劇的に変わった訳でもない(藤崎の人格は宗一郎の体に戻っては来なかった。)らしいですし「錬摩を幸せにする」という本懐は遂げた(彼女が結婚したのは他ならぬ「彼の体」である)ものの「藤崎と幸せにはなれなかった」みたいな感じがして微妙に思えた結末でした。最も藤崎ではお綺麗で出来過ぎていて「自分にはもったいない」思考から永遠に錬摩は彼の手を取ろうとはしないのでしょうが…。

 桐井絵里…桐井「だってその女は5年前に私の父を殺したのよ!」
宗一郎「じゃあ、あなたの父親は5年前に俺を撃ってこんな体にした張本人だったんだ!」

切り札だと思ったら自爆ボタンだった例です。一応、その時頭を撃って藤崎の運命を狂わせたのは父親であって自分ではないという言い訳は出来ますが、そういう自分だって連続少女誘拐殺人事件の犯人であって(結局、父親と同じようにか弱い人間をいたぶり殺して楽しんでいる。それで普段は真面目な教師やってますって世も末だな。)この人が宗一郎に選ばれなかったのはある意味(性格の悪さ的に)納得できてしまったものでした…ゲフッ!彼女にしては宗一郎の事は「本気」で結婚まで考えていた(オイオイ、嫁さんは殺人犯で、ある日突然警察が尋問に来ても不思議はありませんっていう内容が結婚してからボロボロ出てくるって男にとっちゃ地獄だぞ。)そうですが無職の上に空手や定期的な脳の検査(治療費)などなど支出だけは多い男を抱えて教師という公務員(薄給だけど、よほどの事が無い限りリストラだけはされないという、この不況時には伝説の職。最も連続少女殺人犯では一発で懲戒免職だろうが。)レベルでどうやって生活していこうというのか、具体性が何もなくて現実に結婚できたとしてもこの二人は上手くいかないだろうな(宗一郎でなくとも誰だって殺人犯と一緒にはやっていけないだろうけれど。)と、まるで彼女との将来を考えていなかった宗一郎にむしろ共感してしまいました。現在、自分で頭を撃った怪我が元で(当たり所が悪かったらしく死ねずに)いまもなお病院で植物状態の様子ですが、目が覚めた所で想い人(宗一郎)は既に他の女(錬摩)と結婚して子供まで作っているし、報われない展開にしかならないだろうなあ、と溜め息しか出なかった最期でした…。

 桜井警視正…「もう…疲れたわ。」

じゃあ未練たらしく宗一郎の道場(わざわざ何所にあるのか調べたんですか…。)にまで足を運ぶなよ、と警官のくせにストーカー行為をしている彼女にツッコミを入れてしまいました。またその時、隣には幼女殺害事件の犯人(桐井)がいたのに恋情にかまけて見逃している辺りはつくづくダメ警官だなあとげんなりもしてしまったものです。(ここで職務質問でもしていたら現在担当している連続少女誘拐殺人事件の犯人は捕まり、ひいては真弓ちゃんが殺されかけることも無かったんですが…。)桜井さん本人は自覚が遅れたものの「ずっと宗一郎が好きだった」らしいですが、現在の「宗一郎」と以前の「藤崎」は全くの別人でありビジュアルが同じだから貴方に魅かれているんですと慕われた所でそんな想われ方は人間として嬉しくないでしょうね。(フェイス重視で、中身である宗一郎自身はどうでもいいものだと言っているようなものですからね。そりゃ怒りますよ。)気持ちがバレた後も他の女と付き合った後も自分を振ったのはプライド重視のあてつけで、わざと「正反対のタイプ」の女性を宗一郎が選んでいたのなら、それこそ「自分を意識している証拠」だから自分にもまだ可能性があると、わざわざ恋人の姿まで見に行く様には人生、諦めも肝心よ?と引き際の悪さにまたドン引きしてしまったり、カッコ悪さからあんまり好きになれなかった女性でした。恋愛に対して飛び込めないのなら、せめて錬摩位の意地を張ってほしかったです…ゴフッ!

 J・ハロルド…「私はお前の事も後悔しているんだ。」

いや、アンタ誰やねん…と錬摩本人にまでツッコミを入れられるほどに忘れ去られていた「父親事件」の被害者でもある足の不自由な元・少年です。スクリーム2で出てきた真犯人が脇役の全然目立たない人(一応、一作目の真犯人の母親だという関係者ではある。)だった事にガッカリしたのと同様「どうでもいい人物」の台頭に読者のみならず錬摩にまでガッカリされていた「男」の正体でした…ゲフッ!あの事件後、うっかり飛び出した道路で車に轢かれ(アホですか!?)身体障害者として不自由な生活の中、女性と愛を交わすこともできず(それは後遺症のせいで不能になったという意味なのか、単純に破滅的にモテないという意味なのか…漂う孤独感から両方とも当てはまっていそうで悲しくなりました…ゴフッ!)あの時助けてくれた錬摩(10歳)が色々な意味で唯一の女性になってしまったんでしょうね。だったら真っ当に告白でもすればいいものの(最も玉砕は必至でしょうが…ガフッ!)「自分と一緒に心中してくれ。」と自分の為に相手の人生を巻き込んで犠牲にしようとするのは間違っていると思えてどうにも共感できなかった男です。(だからモテないんだよ、お前。)超都合よく警官が駆け付けて止めてくれて良かった(どうせなら桐井に撃たれる前に来てほしかったものですが。)けれど殺人未遂じゃ多分数年で出てくるでしょうし、こんな殺人願望のあるストーカーを抱えた錬摩のその後が本当に心配になったものでした…。(いや、いまは念動力もテレパシー能力もある宗一郎が夫として側にいるから大丈夫…だろうけれど。)
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