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幸せの時間⑤~⑦

2010.07.31
 友達が何かの話題で「子供がいれば離婚や浮気ののブレーキになるのにね。」と言っていましたが、そんなの甘いです。親子関係と夫婦関係は別物で子供がいようが浮気も離婚もされる時はされます。と、この本を読んで改めて思ってしまったと同時に子供さえ作れば自分の立場は安泰(そのままあぐらをかいて旦那を省みなくとも捨てられることはない。)と人間関係を甘く考えているよしみつさんの浅はかな考えに危惧を抱いてしまいました。という訳で子供が夫婦関係の切り札や人質代わりにならないことを見事に描いた問題作の続きです。友人もこの本を読んだのならもう少し人間関係について考えればいいのにねと思ってしまいました…。

 浅倉良介…そういう状態になってしまったパンツはこっそり自分で洗って下さい、良介君とアレで汚れたパンツでもそのまま洗濯籠に入れる無神経さに「…。」と思ってしまいました。(誰が洗濯機に入れると思っているんですか?)また、いくら日記でも下半身関係の事まで書きますかね、普通…?(「今日も君の夢を見たよ。」程度なら可愛いで済ませられるのですが、記録に残るものに下半身絡みの事象まで書かなくても…。)ともあれ勝手に人の日記を読むのはルール違反だと智子母さんにツッコミを入れてしまいました。(その情熱・探索は旦那に向けて下さい。)彼は人が読まないことを前提にあそこまで赤裸々(過ぎるのもどうかと思うが)に書いているのですから…ゲフッ!

 高村燿子…父と娘のような関係となってやり直したいと別れ話を切り出した浅倉さんに「私はずっと父と娘の関係のつもりだったわ。」と父子関係が肉体関係有りの物だと思い込んでいる辺り、やはり彼女の父親はそういう性的虐待の中で娘を育てていたのでしょうね。(おかげで大人になってから大きなしわ寄せが…。)彼女が田口さんとデートしている場面を見たせいで智子は燿子さんに男がいた=自分の主人とは何の関係もなかったと簡単に考えて上機嫌になっていましたが旦那の方は男がいた=他の奴になんて渡したくない!と逆方向に作用し泥沼の復活愛となってしまっていました。「人生は山あり谷あり」のまさに断崖絶壁の部分にいるのにまるで気づいていない智子さんが哀れでした…ゲフッ!

 田口さん…左ハンドルのなんちゃって外車に乗る男。顔良し、金有り、自分にベタ惚れ(しかし粘着質な性格ではない。)という女にとってはまさに理想と言えるキャラクターですがファザコンの燿子には自分がいかに浅倉さんを愛してるかの再認識にしかならなかったようです。(当の浅倉さんは別れていた間にも銀座のママとデキていたり堕落しきった生活を送っていたのにね。)という訳でいい男の悲しい習性「去り際は潔い」という鉄則(なればこそいい男たりうるのです。)から彼の出番はこれにて終了となってしまいました。ブティックも3軒目をオープンして忙しくなるようですし、仕事に生きて忘れて下さい。

 篠田俊夫…見つかっても瞬時に屋根に登って隠れられる忍者並の俊敏さに驚いてしまいました。ご主人の浮気のことは真実だったのに、智子さんの心情を思いやって嘘をついたり、燿子さんの男を装って旦那を殴ったり(奥さんが行きずりの男と浮気した直後だというのに智子の浮気相手と疑われなかった辺りが…運が良かったですね、智子さん。)影ながら智子さんの為に尽くしている彼でしたが尽くし終わったと思ったのかその後は彼女を盗視したり、後をつけたりとストーキングに走ることになります。(篠田さん、自分がどうして嫌われるのか1度よ~く考えてみた方がいいと思うよ?)だからあなたはドン引きされるんだよといつまでたっても浮気相手に昇格しない彼にツッコミを入れてしまいました…ゲフッ!

 北島奈津…「あの状況」では誰が母親の立場でも同じ行動を取ると思いますが…。(その後で旦那を問い詰めたり離婚するかどうかの問題とは別に子供に見せてはいけない場面でございましょう…。)ともあれ過去より彼女が母親似ではないという新しい発見(似てない親子だと思ってしまいました。)から父親は相当な色男と伺えますが(奈津ちゃんのビジュアルで男ならモテそう。)奥様が黙認しているのをいいことに浮気しまくりの最低野郎だった事は確かで、その後の男性遍歴と合わせて男性不信になってしまったようです。しかし都合の悪いことに蓋をして誤魔化し欺く自分の家族に幻滅して家を出るも、同棲相手にはとっとと捨てられ子供も死んでしまったという厳しい現実が待っていました。逃げ出した先に楽園は無いという悲しい見本です。(「楽園なんてのは儚い幻なんだよ。いつ壊れたって不思議じゃないさ。」という矢崎さんのセリフも暗示的で痛かったです…。)
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幸せの時間①~④

2010.07.30
 良介を苦しめる因縁の過去とは…?と「新・幸せの時間」を読んでしまったら過去も気になって買って一気読みしてしまった問題作です。早稲田大学漫画研究会にいた作者さんが発表した物語で男の心理や家庭崩壊の様(またそんな家庭でも最初から終わっていたのではなく始めは上手くいっていたのだ。)がリアルに描かれていて上手いなぁ、と思ってしまった、そんな「不幸せな時間」を描いた物語でした。(どう考えても幸せじゃない時間の方が多い気がするのですが…ゲフッ!)

 浅倉智子…わずか1話で若返った37歳人妻。(髪の毛もショートヘアーからおかっぱ頭にまで伸びています。たった1日で何があったのでしょうか?いや、色々あったけど。)篠田さんとの凌辱シーンでは確かに40前の子供を2人も産んだ女の体には見えないと私も衝撃を受けてしまいました。(どこに衝撃受けてるのさ!)ともあれ過去に浮気をされただけあって1巻でのペットショップでの再会からピンと来るものがあったらしく(若い娘との会話に満更でもない夫と、自分の気持ちを隠しながらも色目を使っている高村さんと…不穏な空気を感じたらしい。過去に自分の友達と浮気していた「誰彼構わず」相手を選んだ経緯からも不信感はひとしおだったのでしょう。)しかし過剰に反応してしまった為に却って火に油を注いでしまった…ようです。そして何故高村さんと特定できるかというと他に40過ぎのくたびれたオッサンを相手にする女性なんているはずないという確信に基づいたものでしょうね…ゲフッ!

 矢崎修…「女房を愛しているかどうかと他の女と寝ることは何の関係もない。たまに羽目を外しても罰は当たらないだろう。」

と浮気・不倫を肯定している彼ですが、それは彼のように修羅場を何とも思わない人間だからこそ成立する話で浅倉さんのように世間体を気にする男には向いていない話ではあるんですよね…。美味しい思いはしたいけど体面だけは守りたいという都合のいいことがまかり通らないのが現実というもので「浮気の為なら女に殴られるのも泥沼の修羅場も借金取りも気にしない、だってそれが俺なんだもん。」と世間からつまはじきにされようが我が道を行く信念が無いと酒池肉林は実現し得ません。また、どんなに責められても何でも受け入れる大らかさがある(自分のプライドの為に相手を無理に黙らせようとはしない。)からこそ香織も彼に魅かれたのでしょうね…。

 篠田俊夫…「会えないのは苦しい、辛い、切ない、泣きたい、叫びたい、耐へられない。」

というラブレター(にしては同じことを幾度となく繰り返した重々し~い内容なのでトキメキに繋がらないのだが。)の「耐へられない」という古典的表現がツボにはまって笑ってしまいました。智子さん凌辱については、ぶっちゃけ男の中には「部屋に入れる=Hオーケーのサイン」と勘違いしている野郎もいる(特に家族と同居している相手だとわざわざ状況をセッティングしてくれたと誤解度は上がるんだとか…ゲフッ!)のでこれは智子さんにも隙があったとは言えるでしょうね…。(旦那のヤキモチを喜んでいる場合じゃありません。夫の危惧は当たっていたのです。)とはいえ恋愛はタイミング。焦って先に進むとそれだけ相手に嫌われる物なのです。「本当に人を愛したら相手が結婚して子供がいることは何の障害にもならない。」(いや、ブレーキはかけて下さい。)と言っていますが、その前に恋愛は順序を追って行っていくものだとちゃんと理解しておくべきでしたね。だからアンタはその年でまだ独身なんだよともツッコミを入れてしまいました…ゲフッ!

 高村燿子…そんな風に股間ばっかり重点的に洗っていたんですか、貴女のお父さん…。と彼女の父親との関係に対して疑問符が出て仕方ないのですが真相は最後まで明かされないままです。(中3までずっと一緒にお風呂に入っていたというのも…普通は「パパとなんて嫌!不潔よ!」という展開になるものなのだが。)1説には親から正しい愛情を貰えなかった人間は相手からの無償の愛を求めて恋愛に傾倒する傾向があるそうですが(しかし背負っている物、求める物がヘビー過ぎてなかなか上手くいかないんだとか。)この子はまさにその典型的なパターンに見えてなりません。浅倉さんを相手に選んだ辺りも父親の面影を求めた部分の他に美味しい思いをする為なら実の娘にも手を出す卑劣な性格がダブった部分もあったのではないでしょうか?もしかして父親が死んだのは1人では生きていけないから生かしておいたけれども「新しいパパ」が現れたので用済みになった(人工呼吸器の電源を切った。)のでは…などなど考えだすときりがないキャラです。それでも最後まで真相は解明してくれないんですね、国友先生…。

 北島奈津…「…の叫びが!抱きしめて!殺せ殺せ!ウオオオオ…!」

ライブの歌(歌詞)より。ロックというよりデスメタル系に聞こえますが、どっちにしてもロックはこれから廃れる一方なのでジャンルを変えないと大成出来ないよとツッコミを入れてしまいました…ゲフッ!(プロへの道は遠そうですね…ゴフッ!)彼女にも優しい所もあるのですが、離婚を避ける為に子供(自分)を建前に浮気を黙認してきた母親への不信感、ヤルだけヤったらとっとと自分を捨てていく男達(思えば第1巻でもレイプされかけている。)への幻滅もあって人の優しさには裏があると実感していらっしゃるようです。良介との最初のキスシーンでも殴るか怒鳴るかするかとハラハラしてしまいましたが、さりげなく受け入れていている辺りはさすが数々の修羅場をくぐリ抜けてきた大人でした。何事もハッキリ決着をつけないと気が済まない性格なので良介も腹をくくって路上告白をしていますが正直言って自分の気持ちは言わないのに相手のことは突き放す辺りはズルイと思ってしまったり…。青信号の道路も普通に渡るし(自分の為に車が止まるのは当然だと思っている。ここで高村さんだったらはねられているシーン。)正直キツイことばかり言う付き合い辛い子だなと思ってしまったり…ガフッ!

ナッティ・プロフェッサー~クランプ教授の場合~

2010.07.29
 そのまんまカタカナ表示をされた、教授(主人公)を差している割には主人公の名前でもないこのタイトル「ナッティ・プロフェッサー」の訳は「底抜け大学教授」という意味だそうで、主人公の体型的にも頷けてしまったタイトルでした。(ごめん、クランプ教授…。)よく出来た話だと思ったら、実はこれは昔の同タイトル映画のリメイク作品(SFXと特殊メイクを通してゴージャスにリメイク。おかげで特殊メイクの方面では賞まで貰ったらしい。)だったそうで、話の仕上がりの良さに納得が行ったものです。という訳で太っている人もそうでない人も一度は必見のダイエット・コメディ映画です。

 シャーマン・クランプ教授(エディ・マーフィ)…「人生で一番大切な事は、体重ではなく自分を受け入れることです。」

体重を落とそうと頑張った結果(肉の厚みは変わらなくても)階段を駆け上がれるようになったり、縄跳び・エクササイズが上達したり、出来るようになった事は増えたけれど(そんな中でもトランポリンが体重の重みで沈んだり、ダンベル上げに合わせてチョコバーを上げて食べていたり、出来ない事もあったけれど。)それでもコメディアンには(初恋の彼女とデートという大事な夜に)一目見ただけでバカにされてからかわれるという有り様に哀愁を感じると共にそんな時にすることがドーナツやアイスを山盛り用意してカラフルチョコレートを口に流し込む(アンタさっき彼女との「夕食」から帰ってきたよね…?)という行動にだから太るんだよ!(絶対「食べる量」の問題だ、アンタのデブの原因は!)と、至極当たり前のツッコミを入れてしまったものでした。「痩せ薬」なんて暴挙に出る前に菜食主義に走った方が良かったのではないか(いきなり「食べる量」を減らせと言っても無理そうだから取りあえずカロリー減らす方向から頑張ろうか。)と思わず語りかけてしまったものでしたが最後には「ありのままの自分」でも「『俺』にだって頑張る事が出来る!(Yes I can!)」とそのままの自分を受け入れて生きていくことを決めた様子ですし、コメディ(笑い)の側面にある、35歳の彼(そんな年齢で初恋…?)の成長物語を通しても純粋に面白味を感じた話でした。

 バディ・ラヴ(エディ・マーフィ)…カーラ「ステーキ6枚、ポテト5個、クリーム煮2皿。こんなに食べて太らないなんて奇跡ね。」

痩せて一番にした事が机いっぱいのハンバーガーを食べることだった(「俺は痩せたぞ。ザマ見ろだ。アップルパイをくれ!」byバディ←デザートまで追加注文かい!)事と合わせて、やっぱり太る人は体質の問題以前に「よく食べる」から太るんだと妙に当たり前のことを実感してしまった有様でした。(少なくともクランプ教授の場合は「太りやすい体質」以前の問題がありそうね。)オリジナル人格と正反対の陽気で強気な口八丁の男(それでもコメディアンへの「自分の事は棚に上げて人の悪口、人の欠点を見つけて『ジョーク』のネタにする?お返ししよう。君は出っ歯。お袋は馬とヤッたのか?どうだ?笑えるか?」という痛快な仕返しにはカーラも見る目を改めて様子ですが。)ではありましたが、デート中にも関わらずその日に知り合った女性3人と4Pに及ぶという人間としての誠実さは野良犬並の本性には、いくらクランプ教授と同等以上に頭が良くても真っ当な女性のカーラには嫌われた様子です。(「あんなブタ野郎は、もう沢山!」byカーラ)本当に大切なのは見た目なんかじゃないし、見てる人は見てるという事を改めて思わせてくれる登場(させられた)人物でした。

 クランプ一家(エディ・マーフィ)…祖母「恋人ができた事を隠す事は無いだろ。アタシにはいつも男がいたよ。花をくれたり映画を奢ってくれたりしたら、そのお返しに家に連れて来てホットなサービスをしたものさ。若い者なら当たり前。恥ずかしがること無いんだよ。」
兄「それが食卓の話か?」

食事中にオナラを連発する他の家族といいなんて下品な一家だろう…と呆れると同時にクランプ教授がカーラと親しくなろうと「実家でのディナー」に誘った時にはそれは辞めた方が!(彼女と仲良くなれるどころか、家族の下品ぶりにドン引きされて下手すりゃお終いだ!)と思わずツッコミを入れてしまったものでした。嘆かわしきは当の下品ぶりを家族の誰もが自覚しておらず治る兆しも見えない(「本当に下品な家族だね。アタシはこんなにお上品なのに。」by祖母←アンタこそが一番下品だわ。)という所でしょうか?映画中たった2シーンだけの登場なのに強烈なインパクトを与えた(どう考えても「好感度が高い人達」と呼べないのに予想外の大人気を博した。)事が功を奏してか続編ではやたら出番が増えており、それこそが続編を駄作に至らしめた理由だな(作品のスパイスとしての「豪華なオマケ」だったからこそ温厚で紳士なクランプ教授本人(だけ)と正反対だからこそ、あの家族が生きた部分はあったと思うよ…。)と改めて思ってしまった、そんな御一家でした…。

 カーラ・パーティ(ジェイダ・コバーン)…「シャーマン、私は今夜1人よ。踊ってくれる?バディには一つ不満が…骨がゴツゴツなの。」

あのクランプ教授に好意を持つなんてなかなか見る目があるじゃないか(本当の意味で男は見た目ではなくて中身だと分かっている辺り賢くていい女だ。)と感心すると同時に「賢い女」だからこそ部屋から半裸の女(しかも昨夜バディがお持ち帰りした3人)が出てきたその時に一瞬で状況を理解する訳だ(「彼と女を分け合う仲なの?次は私?あなたって人を見損なってたわ!」byカーラ)と納得したものでした。最初こそ改めて見るとそんなに美人でもない(それでもクランプ教授の立場からすれば充分に「高嶺の花」だろうが。)と思ってしまった彼女でしたが、「セクシーで可愛いだけのバカ女」と違って相手の内面を評価する魅力的な大学講師(そして有り難い事に彼の下品一家に関しては評価外とされたらしい。)という内訳に改めてこの女性を好きになって正解だったなと感じた洗練された女性です。身持ちの固さ(「部屋のキーを。」「部屋へ上がる約束などしてないわよ!」←偉い!その日に知り合った女性が3人も自ら進んで彼の毒牙にかかっているというのにナイスガイを前にして「即座に断る」なんて、しっかりした女だ。)と合わせて同じ女として好感が持てた同僚女性でした。

 余談…「何者だ?」「許せません。大学とは無関係の奴です!」「優秀だ!」「その通りです!我々の大学と無関係というのは許せません!」以下、学部長とパトロンのやりとりの数々(「素晴らしい奥様と娘さんは?」「妻とは離婚。娘は酒浸りだ。」「お気の毒ですな。」)もとい学部長の手の平返しの速さ(「うちには優秀な英文科も…」「寄付金は彼に。彼は優秀な科学者であるだけでなく紳士だ。」「ね、言ったでしょ?」「黙れ。」「黙ります。」)に何気に笑わせて貰うと同時に、ギャグってやっぱり「言葉の言い回し」が重要だよな~と2(続編)の下ネタ連発に頼った残念な内容と合わせて改めて思ってしまったものでした…。

ナッティ・プロフェッサー2~クランプ家の面々~

2010.07.28
 サブタイトルを見れば分かる通り、1作目においてたった2シーンしか登場場面が無かったにも関わらず、主人公の下品一家が予想外の大人気を博した→じゃあ家族一人一人の出番をもっと増やせば売れるんじゃない?という、ただそれだけのテーマで作られてしまった内容に、主人公演じるエディ・マーフィが1人で何役もこなしているだけに本当だったら2日で終わる撮影が10日もかかったという撮影スケジュールの大変さとは裏腹に、作品のつまらなさの理由が透けて見えてしまったものでした。そんな訳で私がお勧めするのは1作目だけです。

 シャーマン・クランプ教授(エディ・マーフィ)…「肥満には慣れてしまった。バカにされてもな。孤独にも慣れてしまった。だが孤独は辛過ぎる。」

前作で既に35歳、そろそろ独り身が寂しいのも分かります。(そこにいかなる理由があろうと「40過ぎの独身男」はキモいとしか捉えられないしね。)けれどそれなら尚更に相手は選ぼうよ!と前ヒロインと比べて明らかに若いだけしか取り柄が無さそうな新・想い人の様にガッカリしてしまった、そんな続編でした…。(それでも「長年付き合ってきた」のなら結婚を考えるほど特別な女性だというのもまだ分かる。けれど今もなお「友人関係」に過ぎず彼が1人で想い上げているだけ、そして恋人関係(面倒臭い手続き)すっ飛ばしてのプロポーズというのが…説得力に欠ける。)前作以来バディの人格が二重人格となって苦しめられてきたらしいですが、前作まではそんな事起こっていなかったのに、いきなりそんな展開になっても、彼のDNAを抽出したとたんに知能が落ち始めるのも、液状DNAになったバディが犬の毛と合体すれば何故か肉体を得られたのも、かなり強引なこじつけで、いくら頭を空っぽにして見るバカ映画でもついて行き辛かったものでした。1作目は面白かったのにね…。

 デニース・ゲインズ(ジャネット・ジャクソン)…「ビッグ(デブ)なんて気にしてないわ。あなたが好き。親切で礼儀正しい人だからよ。これほど立派な男性は知らないわ。」

美人な事も、可愛い事も、セクシーな事も認めるけれど…容姿偏差値が高いだけの相手を表面だけでしか捉えていないバカ女じゃないか!(ええ~、相手役はカーラじゃないの?)と登場初期(夢の中の結婚式)からガッカリしてしまった女性でした。↑のようなセリフを言ってくれている割には、花束と楽団なんてプロポーズの演出を喜んでくれている割には、彼(ではなくバディ)が下品なセリフを口にしただけで怒っているし(その割に一番下品な祖母の性生活に関しての発言には何も言わない。挙句に贈られた下品な下着に関しては「ありがとう。自分では絶対に買いに行けないわ。」と喜んで受け取っている。上品なんだか下品なんだか、どっちなんだ、この女は!?)この女はカーラのように相手の内面や本質を見て判断する事が出来ないんだ(そりゃクランプ教授も「彼女は僕の頭脳(だけ)を愛しているんだ。」と不安も感じる事だろう。)と感じて微妙に思えてしまったヒロインでした。最後は彼女の涙(水分)のおかげでバディのDNAが溶け出しましたが、そんなの手すりに水でもかければ解決した話で、ぶっちゃけ、いなくてもいい女だったのではないかとまで思えてしまったり…ゲフッ!

 バディ・ラヴ(エディ・マーフィ)…クランプ教授「僕が人生の主役だ!」
バディ「ほざいてろ、デブが!」

クランプ教授の幸せの足を引っ張るヒールの立ち位置(むしろ彼の言葉として内側から思ってもいない下品な言葉を連発させる辺り、迷惑度は1作目より上がっている。)でも前作では叱咤激励の形を取りながらも彼を応援するポーズを見せていてくれたのに(確かに本人に取って代わろうとはしていたけれど、それは「お前がいつまでもウジウジ、メソメソと生きていくなら俺が代わりに主役を張るわ!それが嫌ならやる気見せろよ!」というツンデレ的メッセージでもあった…のに。)今作では単純な迷惑野郎になり下がっている所が、常に余裕たっぷりで相手を困らせる立場にいるべき男が祖母(「ぶっ殺したい色気ババアだ。」by兄)なんぞの「毒舌」程度にアタフタしている小物ぶりが、そもそも登場してもしなくても「若返りの妙薬」を巡る話にはあまり関係が無かったという微妙ぶりが(彼を若返らせて元に戻す結末に即しては必要な薬だったんだろうけどさ…。)何だかもう、本当にもう、色々残念な結果に終わってしまったなと感じてしまった悪役でした。彼のおかげで学部長はハムスターに襲われる羽目になるし、世の中の為にはいなくなって正解の男だったのでしょうが…ね。

 父クリータス・クランプ(エディ・マーフィ)…母「あたしを見て。ネグリジェ姿の意味が分からないの?」
父「結婚して44年、毎日うんざりするほど見てる。ゴスペルショーか?」

それより年上の祖母が愛人(あの体型はどう見てもクランプ一家の食生活に基づいたものではない。)とお盛んでバディとも懇ろになる事を夢見る「現役」ぶり(あの、現・愛人の立場は…?)を誇る中で、妻の方も息子がとっくに成人した後の年齢(どう若く計算しても60歳以上)になっても枯れるそぶりも見せない状況下で「不能」になってしまったって辛いだろうな(ていうか向こうの夫婦生活は「そんな年齢」になってもバイアグラ飲みながら立派に続けなければいけないんだ。大変だな。)と実感すると共に「若返りの妙薬」よりも先に「性欲昂進剤」の方を先に開発すべきだったのではないかと、映画の内容(下品ギャグ)に合わせて主人公にツッコミも入れてしまったものでした。「年齢」が若返った所で「仕事」は帰ってこないし、最後はどういう効果か不能だけは治った様子ですが(それよりも公衆の面前で「立っている」状況が痛いと思うのですが。)何だかなぁ、としか思えなかったお父様でした…。

パラサイト

2010.07.26
 かの「スクリーム」の脚本を書いたケビン・ウィリアムズ脚本の映画だから、どんなものかと思ったけれど、学校のガラの悪さ、この現代の時代になってのエイリアンネタ、外面ばかり気にする女性達の姿にあんまり面白味は感じなかった映画…でした。(エイリアンネタの割に舞台は学校の中だけとスケールは小さいしね…。)学園を舞台にしたクリーチャー・ホラーの割に主人公の存在感の薄さ(さすがいじめられっ子)が微妙で共感し辛いし、見ている時はそれなりにドキドキしたけれど正直もう一度見直してみたいとは思わない映画だろうな、というのが全体を通した感想でした…。

 ケイシー・コナー(イライジャ・ウッド)…男子生徒A「邪魔だ!」
ケイシー「ゴメン。息してるだけだよ。」
男子生徒A「それが悪いんだよ!俺の空気吸いやがって!」

ぶつかられて鼻血が出ても「お前が悪い!」と因縁をつけられて柱に股間をぶつけられ(エグイことするなぁ…。)影ではドラッグを売る生徒がおり、エイリアン発見時も仲間の生徒(デライラ)に真っ先に見捨てられて逃げられた様にはこんな学校の生徒達を救ってやる意味があるのか?と主人公が頑張る理由自体に疑問が出てしまったほどでした。(水(寄生生物)があろうとなかろうとこの学校の品位の無さは変わらなくないか?)宇宙人のボスと対決した経験からかビクビクオドオドする事も無くなった(アレに襲われる恐怖に比べたら学校のいじめっ子など取るに足らない存在だろう…ゲフッ!)様子ですがとたんに変わり身の早い女(デライラ)に捕まっている様には祝福をすっ飛ばして溜め息が出たものです。学校を救ったヒーロー(時の人)の人気なんて一時的な物でしょうし性悪女に引っかかっていないで早く目を覚ましてほしいと願ってやまないラストでした…ゴフッ!

 デライラ・プロフィット(ジョーダナ・ブリュースター)…「彼氏がスター選手じゃなきゃカッコつかない。」

おそらくはそれだけがスタン(フットボールのキャプテンにして花形選手)→ケイシー(毎日のようにテレビ局から取材を受ける学校のスター)に心変わりした理由でしょうね。それまではケイシーに好意を表されても鼻であしらっていた(「性格はきついけれど、時々素適に見えるよ。」「時々?」「(内心ドギマギ)。」「(はは~ん、こいつ私の事好きなのね。相手になんかしないけど。(笑)」)様からの変貌(おそらくはそれこそが彼女の本音)に彼が取材陣に囲まれるようになってからクネクネと媚態を表して好意を伝えている様に同じ女としては引いたものでした。憧れの女性(アレが?)に振り向いて貰えてケイシー本人は満足そうですが色んな意味で目を覚ませ!と思わず主人公にツッコミを入れてしまったものです…ゴフッ!

 スタン・ロサド(ショーン・ハトシー)…「2年の時、生物のテストでDを取った。でもフットボールの試合で優勝したとたん先生は『あのパスはA級だ。』ってAにしたんだ。でも関係ないだろ。Dが僕の成績だ。」

周りに色眼鏡を通して見られない為にフットボールを辞めることを決意した主将でしたがそんな彼の恋人(デライラ)こそが一番彼を色眼鏡で見ていた為に彼女も一緒くたに失う事になってしまった悲しき元スター選手です。が、1高校の中ではスターでいられてもプロの選手となってからも活躍できるかは未知数(その程度の選手は掃いて捨てるほどいる。)ですし、プロになった所で40、50になってからも続けられるスポーツでもないですし彼がスターの座を失うのはどの道、時間の問題ではあった事を考えるとフットボール以外の道を模索し始めたのは正しい判断だったかなと頷いたものでした。振られはしたものの彼女の本性に幻滅して目が覚めたようですし同時に新しい女性(ストークリー)も現れた事ですし、これからの地道な人生を楽しんでくださいと拍手した登場人物でした。

 メアリーべス・ハッチンソン(ローラ・ハリス)…「別人を装うのは疲れない?私は疲れたわ。」

という訳でデライラが「あなたが転校してきたとたんに異変が起こり始めたのよ!大体何で転校してきたの!?」とツッコミを入れている通り、彼女が犯人(ボス)だったというオチで終わるこの話(校長先生、2度に渡って殺され損じゃないですか。)本人確認の為の薬(利尿効果で水分が吸われる為エイリアン達にとっては劇薬になる。)は鼻から吸うのではなくサッサと刺せば良かったなとラストで見せた弱さ(体が大きい割に数本のドラッグを刺されただけで滅びたなんて弱々し過ぎだろ!)と合わせて「…。」とも思ってしまったものです。仲間もせっかく騙されてくれているんだし自分から正体をバラすような頭の悪い真似をしないでもっと上手くやれば良いのにともツッコミを入れてしまったマヌケなボスでした…ゲフッ!

放課後まで待てない!?

2010.07.23
 健次&春樹シリーズの2作目…なんだそうですが1作目が見つからずじまいでそれまでの内容は知らなかったりします…ゲフッ!(本屋も古本屋も昔の本ってバンバン処分してて置いてないんですよね…。昔の漫画の文庫化ラッシュでそれが余計に酷くなったような…文庫版ばっかり買ってる私にはツッコミ入れる資格が無いかもしれませんが…ゴフッ!)後書きに「世の中には天地がひっくり返っても絶対に芥川賞や直木賞の選考対象にはならない小説もあるって事を知ってほしい。」と書かれていたのを見て、浅田次郎先生の「プリズンホテル」シリーズで主人公が賞狙いで書いたベタ甘のラブロマンスではなく心血注いで書いた極道物の方で受賞したというフィクションならではの絶対にあり得ない展開を思い出しました。自分の書きたい作品と万人受けする作品って違うんですよね…。(私はこれはこれで好きですが。)

 TELL ME…不当な噂話の話。「男は大きさじゃねーぞ。」というクラスメートの慰めの言葉に「小さなトンカチでも努力すれば釘は打てるんだ!」という某恐怖映画(スクリーム)のパロディ映画のセリフを思い出してしまいました。「不当な弾劾には正当な闘争を持って対峙しなければならない」というイェーリングの言葉が出ていましたが、愛ゆえに闘争することはできていません。愛情と信頼は別の話…と分かっていながら愛ゆえに何も言えない人間は主人公同様よくいます。愛情が続いているうちはいいけれど愛が冷めたらとんでもない修羅場が待っているな、この2人と主人公とは別の意味合いで背中が寒い思いを感じてしまいました…ゲフッ!
 余談ですが噂の一つ「喧嘩した相手を殺して海に捨てた」のは「喧嘩した相手を裸にして真冬の海に投げ込んで溺れる頭の上から線香花火をした」だけだ(いっそ殺してやれよ。)というのに、より酷いじゃないか!とツッコミを入れたりもしてしまいました…ゴフッ!

 呪いのウサギちゃん事件…ナマのウサギが2千匹もいるアミューズメントパークってどうなんでしょうね…?(きっと兎の糞まみれだろうなあ…ゲフッ!)女性の怨念がこもった贈り物から祟りが!という王道の恐怖話ですが(王道か?)ウサギのぬいぐるみじゃオカルトというより確実にメルヘンだと冷静なツッコミが入れられていました。(ウサギという正体が分かったとたんに金縛りに対する恐怖も消えたしね。)ちなみにこの「ぬいぐるみ」は大の男が貰って困るプレゼントの上位3位に入る代物(確かに巨大なウサギのぬいぐるみを愛でる男がいたら怖い。)だそうで贈った彼女には申し訳ないけれどそれでは男心は掴めないよと私もツッコミを入れてしまいました。最もこの主人公はホモ(正確には両刀使い。)なのでどんな贈り物をしても徒労に終わることは確実ではあるのですが…ゲフッ!

 KISS ME…酒は飲んでも飲まれるなという教訓話。(そうか?)酔うとキス魔になることを最悪な酒癖だと評されており確かに美少年だからまだいいものの(良くねえよ!)これが腹の出てきた中年の髭親父だったら、される人間はたまったもんじゃないだろうな…と私も納得してしまいました。とはいえ世の中には酔いに任せてホテルに連れ込む変態野郎もいるそうで、それに比べればまだマシなのでは?とも思ってしまったり…ゲフッ!この話でとうとう仲間内にも2人のお付き合いがバレてしまいましたが(過去に主人公絡みの噂を流したことはあっても)さすがにそのことを黙っていてくれるだけの思いやりは残ってくれていたようで世間にはバレないで済んでいました。とはいえ友達としては複雑な気持ちでしょうね…ゴフッ!

 FORGET ME NOT…「私を忘れないで」という忘れな草の花言葉です。がそんな花言葉も虚しく殴られた衝撃で恋人のことどころか自分の性格まで忘れ果ててしまった主人公でございました。(さすがにそんな状態じゃナレーターはできないということでこの話は恋人・春樹の視点で話が進んでいた。)とはいえお約束ネタの再度の殴りですぐに元通りには戻っていました…ゲフッ!この話でとうとうクラスメートの女子約1名(中里さん)にも2人の関係がバレてしまいましたが「そこのホモ」と堂々と言っていることから察するに(振られた怒りも合いなって)友達のように秘密を守ってくれる気はないようです。ジワジワと着実に2人の関係を知っている人が増えてきており、この先大丈夫かな~とちょっと不安を覚えてしまった話でした…ゴフッ!
 余談ですが健次母の「子宮筋腫で入院した時、毎日来てくれるって言っていたお父さんが3日に1度しか来てくれなかった挙句に1度も花束を持ってきてくれなかった時にはさすがに愛を疑ったわ。でも入院てそういう過酷なものだから…。」という横で超冷静に「結婚して20年も経つのに花束を持ってくる男なんて絶対影で悪事を働いてると思うぞ。」と批評している春樹の意見になるほどと納得してしまいました。また、健次が自分を連れ去ろうとした男を古井戸におびき寄せ突き落して上から石を投げたという思い出(何故彼は幼児期からそんなにも歪んでいるのだろう…?)にそれは「リング」の貞子の死に様じゃないか!と改めて水戸先生の読書量に感服してしまったり…素晴らしいです、水戸先生。

逢瀬の迷子

2010.07.22
 昔、友達がハムスターをうっかりつがいで飼っていたらあっという間に繁殖してしまい一時期家がハムスター団地と化してしまった(縄張り意識が強く特にオス同士は喧嘩をするから同じ籠では飼えない。)と「壊れた恋の直し方」(別の本かよ!)の後書きに書かれていました。私の家では「どうぞ戦って下さい。」と兄弟3人+母親を同じ一つの籠で飼っていた(オイ!)ので世の中には優しくて太っ腹な飼い主がいるものだなあ~と感心したものでした。「ケンカしないで皆ボーイズラブになればいいのに。」と水戸先生も書いていましたがハムスターはオス×メスでも喧嘩するもの(問題は性別でなく縄張り意識。)なのでホモになった所で問題は解決しないだろうなあ~とツッコミを入れてしまったものです…。

 守谷禾沙真…千草「ごはん代…。(百円玉が1枚と1円玉が2枚)」
禾沙真「足りねーよ。」

ピザは普通2千円以上するので千草くんの所持金の20倍は必要です。(ピザ●ラのチラシより。)再会した時に真っ先に「金目当てだろう。」と考えた禾沙真さんの結論に納得できる出会い方でした…ゲフッ!そんな純粋な千草くんに入れ上げ、日常生活に支障が出るほど酷い抱き方をするこの主人公ですが一応「大切な人間に俺は何てことをしてるんだ…。」と葛藤だけはしていたそう思うんなら辞めろよと冷静にツッコミを入れてしまわなくもないですが…ゴフッ!)ようです。悩んでいる割には千草に着せるサイズピッタリのスカートとか淫具の数々とかをしっかり用意していてその用意周到さに恐怖も感じてしまったものでした。(正気なんだか狂気なんだか…。)家出してヤクザ仲間に入るほど酷い少年期を過ごしたトラウマもあって人格が歪んでいたのかもしれませんがこの人のやっている事も結構エグイので同情はしきれなかったものでした…。(証拠写真をネタに脅すわ、あなたのヤッている事は義理の父親が弟さんにしていた事と大差ないのではないのですか?)

 夏野千草…千草「俺を禾沙真さんの恋人にして下さい。恋人がダメなら愛人とかでも…。」
禾沙真「…バカ。14歳の子供に、しかも男に対して欲情するか。」

普通に女性と付き合っていた男性に対して随分と勇気ある告白をしたものだなあ~(そもそも毎晩一緒のベッドで寝ながら1度も手を出されない時点で自分は許容範囲外だと判断できそうなものだが。)と彼の勇気に感心すると同時に振られた事に心から納得したものでした。弟を性的暴行の果てに亡くした禾沙真さんは14歳の少年を性愛の対象にする事など論外だったのです。しかし6年後、千草が未成年じゃなくなったのなら問題は無いな(問題点はそこなの!?)と2人の関係は一気に急転直下するのでした…。この子がベラベラ「実は検見川さんに応募書類を勝手に出されただけで、彼と付き合っていたのも弟さんの身代りになりたくなかった故の嘘だったんです。」とサッサと喋っていればこんな事にはならなかったのですがね…。健気な反面、要領は悪く、ついでに頭も悪かったようです…ゲフッ!

 検見川剛…検見川「ホモ野郎が。あのガキが14の頃からヤッてたんだろ?マスコミにバラされたくなかったら、ちょっと都合してくれよ。」
禾沙真(録音もしたしカメラに画像も残したし、これでいつでも恐喝で訴えられるな。)

恐喝とは(弱点や秘密などにつけこんで)脅しつけること。脅して金品を出させることを指すのですが禾沙真曰く「ホモと呼ばれることは別にかまわない。」(堂々としたもんだ…。)そうで、そもそも脅しとして成立していませんでした。(こういう事は弱みさえ失くせば逆に脅せるネタになるのでした。)ですが、それはそれとして「よくも俺の千草に手を出しやがって!千草も千草でホイホイと食われやがって…!」(違うから!)と勘違いからまたすれ違いが生まれてしまいました。検見川が汚いオッサンだった事(挿絵参照…。)もショックに拍車をかけたのか事態は更に泥沼化するのでした…ゲフッ!

 紀崎哲弥…「兄弟っていうのは最高の人間関係だと思いますけどね。他人なんか入りこむ余地のない完璧な関係です。」

それはむしろ兄弟というより恋人同士の関係を表現するのに適した言葉のような、気が、するのですが…。引き籠りとなり果てた兄上を「飼っている」発言と言い言葉の端々に怪しげなものを感じるのは私だけでしょうか?(そもそも嘔吐する禾沙真の髪をつかみ逸らそうとする目を14歳の弟がレイプされるビデオに向けさせた鬼畜な男が出世欲は強かったのに世間に出るのが耐えられなくなった色々な「理由」は仕事上のストレスだけだったのだろうか?)作品中の主人公カップルの濡れ場を見ているとこの作品の登場人物が影でどんな非道な事をしていても全く不自然さを感じないだけに不穏な物を思ってしまったものでした。しかし兄貴が既に正気を失っている(世知辛い世間から守られているのに何故、病状が悪化しているんだ!?)上に家から出てこようとしないので真相は解明されないまま終わってしまうようです…ゲフッ!

E.T.

2010.07.22
 内容はタイトル通りE.T.(Extra Terrestrial。架空の「地球外生命体」。)と少年との交流と別れを描いた映画なのですが、テーマはスピルバーグ監督自らが経験した「両親の離婚」であり、SFは表面的な要素に過ぎない(ラストのE.T.との別れは少年が両親の離婚を受け入れるメタファーでもある。)そうで、よく見ると切ない話だな、とも感じた名作でした。ちなみに、この映画をきっかけにして日本にもハロウィンの風習と宅配ピザが定着していき、かの志村けん扮するバカ殿も同じように自転車に乗って空を飛んだり(追いかける家老は大変。)色々な影響を与え、何気に歴史も感じた一作でした。

 エリオット(ヘンリー・トーマス)…エリオット「本当に怪獣を見たんだよ!パパなら信じる!」
母「…パパはサリー(愛人)とメキシコよ。」
兄「こいつ、余計な事を!ぶっ飛ばすぞ!少しは人の気持ちを考えたらどうなんだ!?」

宇宙人との交流というよりコッソリ拾ってしまった猫を親に隠れて兄弟中で飼っているかのような様の背景には、父親がいなくなった寂しさ(そういう寂しい生活を慰めるにはペット(自分がいないと生きていけない存在)がお勧めです。)という背景もあった様子です。E.T.の気持ちを人一倍感じ取れる(おかげで酒を飲んでもいないのに授業中に酔っぱらったり、テレビの真似をして女生徒の唇を奪ったり、大概迷惑な事態になっているのだが。)のは彼が10歳の子供だからという理由も有りそうで(小学校高学年→中学生の頃の第二次成長期。ちなみに人が霊を最も見るのが0~2歳の第一次成長期に次いでこの時だそうで、高校生のお兄ちゃん、5歳の妹はニアミスで時期を逃したのだろう。)実はオカルト要素も色々詰め込んだのかと邪推もしたものでした。おかげでE.T.との絆は余計に深まった様子です…。

 E.T.(声・パット・ウェルシュ)…エリオット「君はどこへ行っちゃうの?君が死んじゃったから、僕はもう心に何も感じないんだ。君の事は一生忘れない。E.T.君が好きだ。」

元々、地球の植物の観察&サンプル採取という任務で降り立った所を、うっかり夜景に見とれて麓の町に下りて行ってしまい、その間に人間の接近に気づいたUFOが飛び立ち、一人取り残される事になった(要するに監督係りが「フラフラすんじゃねえ!」とハリセンで頭を叩かなかったが故に起こったような事態。)という、何ともマヌケな経緯でエリオットの元にやってきたエイリアンです。思い入れたっぷりのエリオット以外の全員にバカだと思われており(「機械のボタンを押すだけの下等生物かも。」「ブタよ。よく食べるもの。」by兄&妹。客観的な評価はそれ。)発信機で送信している間に病気で倒れた辺りもハロウィン=10月最終日(秋)に一晩すっぽんぽんでいたら肺炎にもなるだろ(服を着ていたエリオットでさえ、熱で倒れているんですよ?)とツッコミを入れざるを得ず、宇宙船を作れちゃうほどの文明の発達具合はともかく、この人はバカだったんだろうなあと思えてならなかったものでした。そこが可愛い所でもあるんですけどね…。

 母メアリー(ディー・ウォレス)…警察「家出の可能性はありませんか?家庭のトラブルとか…」
母「私、実は最近、主人と別居して…子供達には辛い思いを。でも家出なんて!一体どこへ!?」

安いドラマだと、こうした「子供が起こしたトラブル」をきっかけにして慌てた父親が帰ってくる(そして夫婦は仲直り。)という展開になるのですが息子が家出しても、妻が泣いても、夫は帰ってこない辺りが現実だよなあ…と改めて感じたシビアな映画でした。思えば横をペタペタE.T.が歩いていても、それを娘が言っていても「そういう話は後にして頂戴。」と全く気づいていない(気づこうともしていない。)ほど「鈍い」お母さんが夫の浮気に気づいて別居にまで進んでいる時点で色々と終わっていたのでしょうね。(子供が3人もいるのに夫に会いに行ったり、縋りつこうとはしない母親、愛人の存在がバレているのに反省するどころか開き直って不倫同棲を始める父親。たとえ離婚に至っていなくても、その状態だけで充分に家庭は崩壊している。)という訳で、映画が終わった後も話のテーマ通りに御両親は復縁などせず、そのまま離婚に進んだらしいです…。

 NASA科学者キーズ(ピーター・コヨーテ)…エリオット「森の機械の事なら言えない。E.T.は僕の友達だ。裏切れない。」
キーズ「E.T.は私の友達でもある。私も10才の時から彼を待ってた。死なせたくない。どうしたら救えるか教えてくれ。」

ここで普通なら父親登場(そして再会したとたん家族愛に目覚め、その後、一家は幸せに暮らしましたとさ。)という流れになるんですけどね…。(何でポッと出てきた「他人」が理解者面を始めるのやら。)イベント(ハロウィン)位は子供達の為に帰って来て参加するでもなく、息子が瀕死の状態になってもメキシコで愛人とよろしくやっている(メキシコはアメリカの隣とはいえ遠いからね!)という様に、逆に夫婦の溝は深まっただろうなととうとう映画中で一度も姿を見せなかった父親の姿(おかげで序盤では「パパなら信じてくれるのに!」と父親を求めていたエリオットも、ラストシーンでは「パパにも一度E.T.を見せたかった。」と言うどころかE.T.との別れが全てで父親の存在なんか忘れている。)に頷けたものでした。キーズはE.T.とは一度も会った事がなく文通すらしていない仲(ただ10歳の頃から「宇宙人はいる!」と妄想を膨らませていただけ。)なのに、それで友達と言えるのかという問いは残りますが、取りあえず目の前で逃げようとしている(宇宙船に乗りこんでいる。)所を、とっ捕まえて実験動物にしない程度には「友達」であった様子です…。

妖しのセレス①~④

2010.07.21
 血はドバドバ、ノリは暗いという前連載作「ふしぎ遊戯」(前向きでひたむきな作風)とは180度違ったノリに「…?」と思ってしまった(それまでの少年誌のようなテンポのいい作風を求めていた)ファンもいた反面ヒロイン的には子供っぽい美朱よりもしっかり者の妖の方が好感持てると気に入ったファンもいたそうです。(特に海外ファン。日本では少々バカっぽい女の子の方が親近感がわくが海外の女性は勉強もしているしっかり者の女性が多いのでそんなキャラが凄く馬鹿に見えるのだとか…。)そんな訳でオカルト風、純少女漫画風のノリで進んでいくこの作品が加速して本当に面白くなってくるのは3巻以降の話でありそれまでは頑張って読み進めて行く「根気」が必要です。(妖の一目惚れの一人盛り上がりぶりといい、十夜のいきなり過ぎるキスやハグなどの行き過ぎた行動といいコメディ入っている今までの作品だったらともかく真面目で根暗な人達がそれをやっているのは正直引きました…ゲフッ!)

 御景妖…雄飛「世の中の男の股にはアレは絶対についている物なんだよ!さてはお前まだ1度もお世話になったこと無い…」
妖「自分の脳ミソ作り直せっての!セクハラ男!」

…え!?この人こんな外見(コギャル)で会ったばかりの男(十夜)のマンションにホイホイついて行くような尻の軽い性格でまだ処女なの!?(それで何でキスマークの付け方を知ってるの?)と見た感じと違う「意外な一面」に少々驚いてしまったものでした。「明がベッドで皆に優しくされている間に親戚始め身内にゃ殺されかけるわ親父は自分の為に死ぬわそれでも何も知らない兄のことだけは守ろうとしている」苦労人であり少女漫画では(なんだかんだで男達にモテてチヤホヤ守って貰っているヒロイン達と違って)珍しくとことん酷い目に合っている辺りは同情に値する女主人公ですが(身内が敵であり自分の中にいるもう一人もある意味で敵である訳で…敵だらけで大変そうだ。)貞操観念についてはちょっと共感できなかったものでした。(いや、好きですけどね、この子。)

 セレス…「私は必ず復讐すると決めた!羽衣を取り返し必ず御景の1族を滅ぼす!」

盗難と強姦の罪って一族根絶やしにされるほど重い物でしたっけ…?(主犯である明(の前世)はともかく他の血族は全く無関係でいい迷惑なのでは…?)と疑問も出てしまったものでした。何百年も前の話だし人格は別だしもういい加減に時効を成立させてあげてもいいような気がしますが、かの女神アルテミスも自分の裸をうっかり見てしまった男を鹿に変えて飼い犬に食い殺させているし女神様の裸を見てしまった(どころか最後までいたしてしまった。)罪はやはり万死に値してしまうようです。(セレスは古代ローマの女神「ケレス」の別称。)が「復讐する」と言っている割にはその相手の明に抱きつかれた時「さ…触らないで!」と物凄く動揺している(近寄ったのいい事に得意の神通力ではじき殺せば良かった物を結局それはできなかった。なんだかんだ言いつつも根底では相手の男を愛していたというか想う所はあったご様子です。)辺り復讐を果たした所で彼女は本当に心から満たされて成仏できるのか不安も尽きない所…です。

 三上十夜…渡瀬先生曰く彼は「クール」なのではなく記憶(元となる人格)が無いせいでどう感情表現をしていいか分からない(だから妖にガンガンアタックされるとどう対処していいんだか分からなくて困ってしまう。)だけなんだそうです。(実はその辺の配達屋の兄ちゃんだったりして←んな訳、あるか!)人間ぽさを感じないだけに1部の人達からは「アンドロイド」「サイボーグ」とも囁かれており、成程「記憶が無い」のではなく作られたばかりで「元々の過去が無い」のならいくら時間が立っても記憶が戻らない理由が納得できると得心してしまったものでした。しかし「頭の中に何もない」おかげで御景家の科学でいくらでも知識をインプットし放題という特殊な状況も実現し(捨てる神あれば拾う神あり…。)人生何が幸いするか分からないものだと実感もしてしまったものでした。

 梧雄飛…妖「今、雄飛の事とても愛おしく思った…。」

でもその気持ちはあくまでもLIKE(人間的好意)であってLOVE(男としての魅力)じゃないという所が…雄飛の悲しい所です。彼の出生について、梧家の旦那様が使用人に手を付けた結果生まれたのが雄飛だそうで(いつの時代のどこの話だよ、これは!)10歳になってやっと父親の籍に入れて貰った(10年間かけてやっと認知してもらえた)ものの全てが明るみになった事で本妻からは愛人(泥棒猫)として苛められ「雄飛を梧の人間として何不自由のない暮らしを保障して貰う」目標を達成してしまった(目標が無くなってしまった)お母さんは…限界を迎えてしまったんでしょうね。(物理的に恵まれた生活よりも愛情を込めて接する人間が側にいる方が大切だという事に現在もお母さんが気づいていないのが残念です。)「優しくしてくれる義姉やQさんは他人で血の繋がった身内はもっと『他人』だ。」という彼のセリフには成程とも頷いてしまったものでした。いくら欲しい物が手に入っても彼の言うとおり「心がなきゃオレだって嫌だ!」という訳でこんな生い立ちなのに純粋に育っている彼にひたすら拍手してしまったものです。(普通だったらグレてるぞ。)

 浦川由貴…「昔からね、嫌な事は少しの間目を瞑っていればいつの間にか終わっているの…。」

でも二度と目を開ける事ができなくなっちゃった…間違った選択をしてしまった自分と違って御景さんには頑張ってほしいという再登場時のセリフには胸を打たれたものです。過去(小学校時代)に気持ちをバラされた事で好きな相手とは(それまでもあまり喋れていなかったのに)完全に嫌悪感持たれて避けられるようになったトラウマから秘密を人に知られる事に対して異常なほど敏感になっており逆上して力の暴走を起こしてしまっていましたがそうまでして守ろうとした大切な人は実は自分を利用することしか考えていなかった(彼もまた心の底では浦川さんを馬鹿にしていた)というのが悲しい現実でした。騙すなら最後まで騙し続ければ良かった物をギリギリの状況になったことで本性を出してしまった羽山先生の残念ぶりにも合掌してしまったものです…ゲフッ!(あそこで「僕は大丈夫だよ愛しいハ二ー。」といつものように好青年を演じていれば結末は変わっていたのにね←そうか?)

 梧納涼…「おかげさまで『永遠の片想い』してるわ。」

新婚早々に夫を亡くして、そのショックで子供も流産してしまって…と「オルフェウスの窓」のユリウス(目の前で夫を失いそのショックで早産→死産してしまった。)並に不幸な目に合っている女性ですが、それでも「短かったけど私は一生で一番…誰より幸せやったと思てる。」と過去を大切にしつつも乗り越えている様には彼女の強さを感じました。本家の次男にも好かれているようですし、いっそ彼と人生をやり直してはとも思うのですが「過去を振り切ること」と「相手への好意を忘れること」は別の問題のようで結局最後まで誰ともくっつかずに終わっていました。子供を産むこと(妥協して適当な男をセックスの相手に選ぶこと)だけが女の人生ではないし潔くていいなあ、とよけいに憧れたものでした。

 余談…「日本」の民話・昔話に出てくる天女なのにどうして「英語」名なのですか?(セレスといいパラスといい…。)という質問があったそうですがそれに関して「天女はそもそも『日本人』ではないから。」(…た、確かに!そもそも「人間」ですらない…ゲフッ!)というのが渡瀬先生のお答えでした…ゴフッ!

君と辿りつく果て

2010.07.20
 「RING~恋愛連鎖~」の続編です。水戸先生の本のうち何冊かは中国語版と韓国語版に訳されて出版されている(英訳はされていない。)そうなのですが、あんなシーンやこんなシーンはどのように訳されているのか外国の方が規制が厳しいのでそーゆーシーンはごっそり削除されている可能性もあって心配と書かれていました。現在は日本でも都条例が出来てしまったり規制が厳しくなる一方なのでいわゆるハードラブという物はジャンルとして厳しいのかもしれませんね…。

 「銀と緋色」…マルファス「ユース王子の心臓を貰い受けたい。」

今の自分の実力ではフェンリルに勝てないから他人の力でドーピング(ユース王子の心臓を喰らう事で不死となる=傷付けられても平気なように身体能力を上げる。)して勝とうなんて発想が最低だな、と改めて迷惑極まりない王様に嫌悪感を抱いてしまったものでした。(日常的に盗賊狩りをして旅費を稼いでいる辺りも…殺されている盗賊の皆さんが哀れ過ぎて…。)自分に黙って黙って勝手にそんな(狡くて非道な)事を決めた事実にリルムは憤りを感じていますがリルムの方も探しているフェンリルはわざわざ旅をするまでもなく自分で召喚することができる事を黙っているし(自分に都合の悪いことを黙っているのは全くお互い様。)どちらに対しても共感できなかったものです。個人的な恋情を理由にお互いの国を滅ぶ寸前まで追い詰めた後も行く先々で迷惑を掛けまくっているのか、このホモップルは…とげんなりしながら読み進めていました…ゲフッ!

 「忠誠の証」…ライナス「私は貴方の犬です。お気に召さなければ貴方が斬ればいい。」

殊勝な下僕かと思いきや「犬を相手に羞恥など感じられなくてもいい。」と犬の立場を逆手に取って攻めに転じている様には随分と鼻息の荒い犬だなあ~(発情期か?)と爆笑してしまったものでした。(笑うなよ。)情報的に手詰まりだから1度アガスティアに戻るのも国王を倒す前にその辺の事をきっちり調べておけば良かった話(1度逃げてから「あ、忘れものしちゃった。」と4日間歩き詰めになってまで引き返すのもかなり無駄な話。)で相変わらず行動に無駄が多い近衛隊長だとツッコミを入れたものです。(「殺して気が済むのなら、とっくに殺している。」と役立たずの代表格のユース(でも自分の事は出来る辺りリルムよりはマシなレベル)にまで怒られていました…ゲフッ!)ユースを王位につけるのなら不死の効果を無くした後にそれなりの根回しだって必要(そもそも賢君だった父親から王位を簒奪した息子&近衛隊長に国民が納得して従うのか疑問。)でしょうし2人の道のりは果てしなく長そうだと遠い目で見てしまったものでした…ゴフッ!

 「君と辿りつく果て」…シュライヤー「私はただ人間になりたかった。ただの男になって君を愛したかった。」
アクウェイア「そんなホモになる必要がどこにあったと言うんですか!?」

性別を持たない神(父親)がどうやって人間女性との間にアクウェイアを作ったのか疑問だったのですが水神であった父親は自ら神であることを捨てて人間になった経緯(なのに親の業を一身に背負うようにアクウェイアが極めて神に近い資質を持ち合わせて生まれてしまった事は物凄い皮肉な結果である。)がこの話で語られていました。じゃあアクウェイアも200年前そのように神通力を失くす結果になろうとも恋に飛び込めば良かったじゃないかと考えて男同士で子供も作れない恋の上に自分の寿命はどうやっても消せない(半神半人が災いしてセックスしようが神通力が消せない。)父親以上にハードルが高い彼の恋の顛末に涙してしまったものでした…。ようやっとシュライヤーが想い人当人であることが判明し残り800年の寿命を捨て去ってでも「不死の理」を無くそうと旅に出た彼。結果として再び水神に出奔されて干ばつに襲われるであろうグリンシュタインの民はいい迷惑だろうなとその後が気になった話でした…ゲフッ!

RING~恋愛連鎖~

2010.07.19
 実は初めて「手に取った」水戸先生の本はこの本でした。背表紙がなんとなくホワイトハート文庫仕様に似ていて破られているとはいえ表紙の二人も一応服を着ていた(注・当時の私はまだ腐女子でなくノーマルでした。続編の素っ裸の2人の表紙だったらページをめくる事もしなかった事でしょう。)ので最初の方をパラパラめくって読んでいた所、剣で服を裂かれた時の描写でやっとBL小説だと気づき(もっと早くに気づけや!)棚に戻した覚えがあります。ふとした折に「あの二人はその後どうなったのだろう?」と思い出す事はあったものの敢えて忘れていたらその後何年も経ってから水戸先生のファンになり著作だと分かってビックリしたものでした。そしてその後のハードな展開に当時の私では確実に読み進められないと納得もしたものでした…。

 「RING」…ユース王子「お前…まさか最初から不死の秘密を…知っていたのか?」

じゃああの拷問(という名の凌辱)は何の意味があったのか無駄に蹂躙されているユースに同情してしまったものでした。話よりタイトルにもなっている「RING」の意味はボクシングの試合会場の事でもなくビデオから貞子が出てくるホラーストーリーの事でもなく主人公ユースの股間に着けられた輪っかの事だという事が分かります。(なんつータイトルだ。)ライナスの方はちゃんと左手の薬指に合わせて作られているのにユースは股間仕様のサイズという嫌過ぎる「結婚指輪」には1人だけマトモな指輪を作りやがって…!とツッコミも入れてしまったものです。不死(寿命)の為に次の生贄にされる所だったユースを救う為ならわざわざ国王を殺さなくても事情を説明して王子と駆け落ちでもすればいい話で為政者としては優秀だった国王を殺したり(賢君ではあった事から王を失った国民は不死の秘密に関係なく謀反人を殺そうと後を追う事だろう。)ユースをレイプ(全く意味の無い拷問)したり行動に無駄が多い身勝手なライナスの生き様にはツッコミの嵐を入れてしまったものでした。(近衛隊長なのに頭悪かったのかな?)

 「簒奪者」…巫女リルム「私は咎人です。何故なら本当の私は世界を滅ぼしてでもあの人を守りたかったのです。」

滅ぼされる世界の民の皆さんはいい迷惑ですよね…。神国の秘宝(神石)を愛する男(マルファス)を生き返す為に勝手に使ってしまった事を自覚して「咎人だから罰を下さい。」と言っている(普通は「神石を勝手に消費したのは自分の罪だから罰は自分一人に与えて神国は救って下さい。」と言うのが筋なのでは…?)割には「夜伽は絶対にできない。」と受ける罰を選り好みしている様にこの人は後書きにあるように本当に「健気」なのか微妙な物を感じてしまったものでした。マルファスの方もリルムを手に入れる為だけに軍隊率いて神国に攻め入って兵士達を肉塊にしている様(それで「今まで無益な殺生をした事が無い」と言われても説得力無いし「あの人は不器用だから。」でも済まない内容だと思うのですが…。)は身勝手極まりなく受攻揃って傍迷惑な(そして自己中心的な)カップルだと思ってしまったものです。王籍を抜かれて放置された様には「え!?ここで終わり!?」(エロいシーンを省いたらもうちょっと話が進んだだろうか?←禁句。)と驚き続きが気になった話でもありました。

 「銀の森」…フィッシャ「あのお方はそりゃあ思慮深くて知略に富んでいて立派なお方だった。」
水神アクウェイア(あの人はこんなに軽薄ではなかったけれど…顔も声も話し方も全て似ている…。)

思い出はどこまでも美しく美化されてしまう物のようで想い人当人が目の前にいるのにまるで気づいていないアクウェイアとフィッシャにツッコミを入れてしまったものでした。続編によるとシュライヤーは寿命間近な神様だそうで森を生き返らせることに「生命の水」を使ってしまった事にその後猛烈に後悔する羽目になったそうです。「あの人と初めて出会った思い出の場所」を蘇らせたは良い物の所有者兄弟の気違い的性格(「手に入らないのなら殺してしまえホトトギス。」)からおそらくすぐにまた火を放たれる事は予測され不死にすらなれる貴重な品をどこまでも無駄に消費してしまった現実にため息が出てしまったものでした…ゲフッ!(とっととアクウェイアを現場から遠ざけて良かったね、シュライヤーさん。)

プライド

2010.07.18
 プール付きの部屋に泊まったので素っ裸で泳いだ所「見せられる方の迷惑を考えろ。」(見なきゃいいじゃないですか。)と言われた。が、そう言う友人も次の日素っ裸で「背泳ぎじゃなきゃいいんだよ!」と逆ギレされた(いえ尻丸出し状態も問題あると思いますが!)とカバーコメントに載っていました。お二人とも下着着用で泳ぐという選択肢は無かったのかとツッコミを入れてしまった私でした…。

 小泉来…「売春婦になりたい…よ。体だけでなく心まで金で売ることができるのなら迷わず三田に心を売りたかった。」

いえ売春婦は生活(もといお金)の為に嫌いな男相手でも体を切り売りできる「心までは売らない」プロなのでこの少年が目指すものとは似て非なるものなのですが…ゲフッ!(そして三田のように金も顔も技術も揃った男はわざわざ男を買わなくても相手に不自由はしないので客として表れてはくれないかと…ゴフッ!)ともあれ彼を売った母親に関して「悪い人ではないが弱い人だ。」(貧乏だから仕方なかった。)の一言で自分をモデルとは名ばかりの性奴隷として売り払った事を許していますが金で実の息子を売った事実だけで充分に「悪い人」と言えるだろ(むしろ完全に母親失格だろ!)とツッコミを入れてしまったものでした。義理の父が「他人の子供の為に金を使いたくない。」と親としての義務を放棄するのは100歩譲って仕方ないとしても母親にとっては「実の子供」だったはずで子供よりも男を選ぶその姿勢に幻滅してしまったものです。(目も合わさずに金をかき集めてそそくさと立ち去る前に一言息子に謝罪したらどうですか?)生活が苦しい事を理由に自分でなく子供を売り物にするなんて(それが義父の意志でも黙って共犯者になっている事実には変わりが無いですし)立派に「悪い人であり狡い女」じゃないか、と軽蔑してしまったものでした。

 三田龍樹…「まだ…元を取ってないな。」

モデル契約料として2億5千万円(給料10年分前払い。どんな企業でもそこまで前借りできる訳ないだろ!とツッコミを入れてしまいました。)を既に払い、事あるごとにブランド物の服やDVDを買い与えているお金のかけぶりに一体いつになったら元が取れるのか(むしろ赤字が降り積もっている気がしますが。)むしろ来が定年を迎えても確実に元を取れる日は来ないだろとツッコミを入れてしまったものです。来とはかの有名BL小説「お金が無いっ」シリーズのように怪我をした所を匿って貰った(助けて貰った)出会いから恋が始まっていますが…厳密に言えば「匿って貰った」訳ではなくドアノブを壊して押し入っただけで来の方も看病無視してバイトに出かけているし「助けて貰った恩人」(特別な人)に入るのかどうか微妙に思えてしまいました。水戸先生が後書きで書いている通りやはり決定的な決め手は顔の良さだったのでしょうか…ゲフッ!

 真壁渓…「僕があの人の秘書になった時も相当無体をされましたからねぇ。」
来(まさか、この平和を煮詰めてジャムにしたような顔の男まで三田の毒牙に…!?)

三田が異性関係も同性関係も著しく乱れた芸術家肌の変人なだけに余計な疑いもかけられてしまっていましたが柾樹曰く「それは過去も現在も未来もありえない」そうでホモの「趣味」は同じでも「好みのタイプ」は違う事に取りあえず安心しました。(安心するな。)番外編「花の記憶」によると新聞記者だった彼の父親は他ならぬ三田兄弟の父親によって殺された(汚職を暴かれそうになった為に自殺に見せかけて電車に轢かせた。)そうで柾樹を(恋人として?)手玉に取って龍樹を仕事のパートナーとして飼いならしている様にはもしかしてこれはある種の復讐だったのだろうかと疑念も湧いてしまいました。(確かに三田兄弟の父親が真実を知ったらプライド台無しです。)見た感じは温厚でも人間の中身は分からない、そんな生きた見本のようなキャラクターです…ゲフッ!

 三田柾樹…来「代議士秘書なんだろ!俺を拉致る暇がそもそもあるのかよ!」

最もその代議士である父には既に過去兄弟2人がかりで入院する程の暴行(復讐)を行ったそうなので立場が逆転した今となっては秘書としての仕事を放棄して好き勝手やっても最早何も言われない(言えない)と思われます…ゲフッ!本人曰く「龍樹が自分の真壁を取ったから俺もあいつの物(来)を取る。」とそれだけの理由で来にも(Bまで)手を出していますが…そんな理由で拉致誘拐猥褻未遂を受ける側としてはたまらないでしょうね。痴話ゲンカは当事者とやってくれ(そもそもの原因は龍樹と一緒になって柾樹を精神的に追い詰めた真壁さん。)とツッコミを入れてしまったものでした。

 余談…借金返そうにも債権者が失踪してしまった場合(文字通り返す「宛て」が無くなった時)について民法167条によると債権者が10年以上請求をしなかった場合、債権は消滅したとみなされる…そうですが当の債権を他の人間に譲渡してしまったら「本人」がいなくなっても借金は消えないそうで世の中(法律)は上手く出来ているなあと感じたものでした。

狩人の星座

2010.07.17
 星占いを主体とした大人の疲れた恋愛話です。(疲れたってお前…。)上昇宮の事を取り入れた星占いですが生まれた場所や日時は分かってもその時に地平線その他にどんな星座がいたのかなんて分かる人は少ないんじゃないでしょうか?参考までにと上昇宮別の人のビジュアル的特徴が説明されていましたが容姿なんて親から受け継いだ遺伝的要素が大きいんだから当てにならないだろ!とツッコミを入れてしまいました。個人的に占いは信じない派(ノストラダムスの預言だって外れたのです。)なのでその点でも冷めた目で読んでしまった覚えがあります…ゲフッ!

 榊瑠衣子…28才どころか30過ぎに見えたので意外に若いんだと思った矢先3巻ではビジュアルが別人のように変化したので誰だか一瞬分かりませんでした。(今度は10代後半の少女のように若々しくなり、読者も戸惑ったのか最後にはひっつめの元の髪形に戻っていました。整形でもしたのでしょうか…ゲフッ!)尾形上司との不倫について1回目は酔っていたので仕方なかったとしても2回目以降は酔いも醒めていたんだから殴って逃げだせばいいじゃないか(少なくともいいようにヤラれるのは間違っています!)と同じ女として対処の悪さにツッコミを入れてしまいました。部屋の前まで来た時も蒼くなって中に入れないで(部屋に入れる=そういうことOKのサインになってしまうんですよ?この時押し倒されなかったのは奇跡と言えるでしょうね。)堂々とストーカー規制法をタテに警察を呼べばいいんですし(奥様に連絡して引き取ってもらうのも可。)対処の悪い女だなあ…とあまり共感はできませんでした。毅然とした態度で尾形さんとの噂を否定していたおかげで仕事からも外されずに済んでいましたがそもそも初めからそういう態度で尾形さんと接していればここまでこじれることも無かったんですよとツッコミを入れてしまったり…ゴフッ!

 壬生慎介…シワの入った老けた顔から35くらいかと思っていたので27歳という実年齢にはビックリでした。(27の若さでシワがあるんだ、この人…ガフッ!)登場する数多い女性キャラのほとんどからモーションをかけられているという物凄いモテ男ですが「俺の生涯で瑠衣子がただ一人の女性だ。」とかカッコイイ事を言っていた割に流されるままに理絵さんと結婚してしまったり、その状態を放置したまま瑠衣子と不倫してしまったり(瑠衣子が来てから2か月と20日、その間に書類を整えて訴訟を起こせば一方的に受理された婚姻は解消できました。2か月以上も何してたんですか?)あんまりいい男じゃないというか狩人という割に男らしくないなあと感じてしまったキャラです。(少なくとも周りの女性達が彼をもてはやす理由は分かりません。)最後に「いつまでも愛し続ける。」と社員達の前にも関わらず宣言した(時と場所は考えて下さい。)のには自分から振ったくせにしつこいんだよお前!と逆に引いてしまったりしました…ゲフッ!

 壬生理絵…身体を餌につながった関係なんてもろいものであり、この人が自分でまいた種だとはいってもいい思いだけして瑠衣子が戻ってきたとたんハイさよならよと手の平返した壬生さんも壬生さんだと思ってしまいました。(身勝手さではいい勝負…どころか壬生さんの方が上の気がします。)最後は根負けして離婚に同意していますがそこまでの思いを断ち切って別れたにも関わらず当の二人がくだらない理由で別れてしまったら女として怒るのは当たり前だと感じてしまいました。(別れ損じゃないですか。)挙句の果てに二人の為に壬生さんの後押しをする羽目にもなっていますし(なんでそこまで尻拭いしなきゃならないのさ…。)当て馬役だけの役回りがひたすら悲しい彼女でした。女にそこまで世話してもらって男として情けなくないですか、壬生さん?

 吾妻健太(ケン・吾妻先生)…理絵さんと関係を続ける壬生さんに「いやらしいよ。肉体派だなんて…。」と軽蔑していた(でも居候の身なので言えない。)くせにその後あっさりと花苗ちゃんと関係してしまっている辺り自分だって人のこと言えないじゃないかとツッコミを入れてしまいました。また避妊(明るい家族計画)もちゃんとしていない辺り(結果、無理な妊娠が祟って花苗ちゃんは流産の上に倒れることになる。)この人だって綺麗事を言っている割に相手の事をちゃんと考えているとはいい難いんじゃないか(妊娠が原因で入院までした後だというのにまたすぐノー避妊で子供作っている辺りもどうなんでしょうね…。)と正直微妙なキャラでした。ともあれ占い師の本業も成功してきたんですし、いつまでも壬生さんの脛をかじってないで自立して生活してみてはいかがでしょう、お二人さん?

 山村花苗…16歳の女子高生。そんな年の子に手を出しただけで犯罪ではないかとケン・吾妻先生にツッコミを入れてしまいました。売春をして遊び歩いている彼女も彼女なら、流産→入院に至るまで家庭を放置していた親も親だと思います。が、そこまで乱れた生活を自分の意志でしていた女性が、ただいい人であるだけの男(それ故にこういう女性への抑止力にはならなそう…。)と上手くいけるものだろうか(序番で「結婚は金の為にするビジネス。」と言っていた通り利用の対象にしかならないのが現実ではないかなと。実際、好きでもない男でも抵抗なく寝れる性質ですし。)と疑問を持ってしまいました。彼女といい実はピュアなサセ子が里中先生の作品には多く登場しますが、現実にそんな純情な精神を持ったサセ子はありえないと思いますよ、里中先生?

雌犬

2010.07.16
 タイトルはアレですが犬だって女性(雌)はいますし、犬はあれでけっこう相手を選んでいる(雄犬は発情期のメスと見るや誰彼構わずらしいですが、メスの方は一応オスを選別しているのだとか…選べるほど選択肢があればの話らしいですが…。)のだからバカにしないで!とは書いておきます。とはいえ登場する主人公(裕太さん)は受けであっても性別は男なのだから、せめて「雄犬」というタイトルにしてあげれば良かったのに、とツッコミを入れてしまったものでした…。

 曽根崎寧子&麻美…思い出すのは真也とのセックスばかりで亡き妻がオカズにならない事に罪悪感で死にたくなった…そうですが死んだ後まで性欲処理のイメージ画像にされるのはあまり嬉しくないのでそれはそれでいいと思ってしまったものです。(だって夫婦の情愛と性欲ってまた別だし…。そもそも好きな相手と抜けるシチュエーションって別物ですし…ゲフッ!)裕太さんが積極的に男と寝なかった(でも情報収集の為には寝てた…ゴフッ!)もとい遊びまくらなかったのは寧子の存在があったからで、麻美が生まれてからは「娘が同じことをしたらズタズタに傷つく。」から辞めた辺りちゃんと2人への愛情はあった(誰に言われたわけでなく自分から進んで2人の存在を尊重して「遊ぶ」のを辞めた。ちゃんと父親として2人の事を気にかけていたのだ。)事が分かるので死後10年以上も操を立ててくれた(5年前の真也とのセックスは「男だから全裸で外を歩いても平気だ!」(公然猥褻上等!)と骨折するまで逃げようとしていたし暴行の上のレイプだったのでノーカウントという事で…ガフッ!)事だし、愛があるならもう新しい恋人を作ってもいいんじゃないか?と納得できたものでした。死後とはいえ妻子を失った後新しい恋人(男ですが…それはともかく。)を作るという複雑な非常に難しいシチュエーションを愛(とエロス)を込めて描ける辺りやはり水戸先生は筆力があるなあ~と感心したものでした。

 曽根崎裕太…「男も女も知っている。子供さえいた。」(本文より)

という言葉に子供まで遊び相手にしたのか!?(いや、大人になった真也とセックスした事を指してるの!?)と大焦りしたのも束の間、亡くなった麻美(3歳の娘)の存在の事だと気づいて胸をなでおろしたものです。(どんな誤解だよ!)真也への気持ちは家族愛であって決して性愛ではなかったのに…と葛藤していましたがそれ以前の問題としてここまでの扱いを受けて「家族愛」が「殺意」に昇華されなかったのが凄いと裕太さんの底抜けのお人好しぶりに拍手してしまったものでした。真也が大物代議士とホステスの間に生まれた隠し子で家庭に恵まれず、相続問題でゴチャゴチャ言われないようにヤクザの沙村に引き取らせた(その為に預っていた裕太の家に放火してまで子供に過ぎない真也を脅した。)のは確かに同情に値する事情かもしれませんが、それはそれ、これはこれ実の親でもない裕太さんが罪悪感を感じる理由もましてや監禁されて弄ばれる理由も無い訳で(その為に部下がヤクザの女とデキテいる事をタテに脅している辺り…真也は自分から「家族」を奪ったヤクザと全く同じことをしている自覚ってあるのでしょうか?)今一つ真也に対して同情しきれなかったものでした。(悲惨な生い立ちなら何やっても許されるって訳じゃないですよ、真也さん。)正直そんな彼を愛してしまった裕太さんにこそ同情してしまう私です…ゲフッ!

 沙村真也…裕太「監禁して強姦して後は放置ってどんだけ駄目な野郎なんだ、あいつは?」

女性相手にこんなことをするよりは「失う物の何もない」男の自分を毒牙にかける方が世の中の為にはずっといい(良いのかよ!)という裕太さんの博愛思考には思わずツッコミを入れてしまったものでした。「裕太さんを守りたいんだ。」というセリフには守りたい人間の肋骨を折ってレイプした人間が言う言葉じゃないだろ!(確かに2度と再会できないような別れ方だ…ゲフッ!)とも思ってしまったものです。彼が幼い頃から裕太さんに恋していたのは分かりますがだからって過去を調べ回していい訳でも「昔、男と寝ていたんだから自分(男)だって有りだろ!」と強姦していい理由もなく(これって完全なストーカーなんじゃ…。日本の刑法では男はどう頑張っても強姦罪の被害者にはなれない(法律上は強制猥褻にしかならず刑罰法規としては強姦より軽い。)点さえ無ければ立派に実刑くらってますよ?)復讐に走ろうとする裕太さんを止める為に(守る為に)自分が放火犯だと嘘をついてまで1人で抱え込んだ事情を差し引いても微妙に思えてしまったキャラクターでした。切ない生い立ちの元に生まれた子供であることは確かですが「いい子」とは言い難い(むしろ脅迫・監禁・強姦の3連コンボをやらかした確実な「悪い子」。)そんな子供です…ゲフッ!

 「犬よりも嫉妬深い」…そうそう犬って嫉妬する生き物なんですよね…と要介護状態になったヨボヨボ犬にスプーンで食事を与えたらもう1匹の飼い犬が「えこひいきすんな!」と手に噛みついて病院に行く羽目になった(74%の犬にはカプサイトファーガ・カニモルサス菌という酷い時には敗血症・髄膜炎・多臓器不全を引き起こす感染症菌があるので噛まれたら医師の診断を受け抗生物質で治療した方がいい。)オバちゃんの事例を思い出したものでした。本編その後はすっかりラブラブになった真也と裕太さん。それまでの「父親」としての葛藤はどこへやら、完璧な新妻状態になった裕太さんに乾いた笑みが漏れてしまったものでした…ゲフッ!(あの妻子を殺した暴力団に対する復讐はいつお始めになるんでしょうか…ゴフッ!)

13日の金曜日(リメイク版)

2010.07.15
 オリジナル版1~4の内容を詰め込み、設定を一から作り直したリブート版でもあるそうで、テンポ良く「13日の金曜日」というホラー・ヌード映画(にしか見えない。)を楽しみたい方はこちらの方がお勧め…ですが、序盤からテントのシルエットにおいてセックスシーンはあるし(覗かなくても何をしてるかは影絵でバレバレなんですけど…。)登場する彼氏は思いっきり浮気をしているし(そしてその真っ最中をジェイソンに覗かれている。終わって服を着るまで待ってあげた辺りは武士の情けだろうか?)、ボートで遊ぶカップルは女の方までトップレス(パンツ一丁)だし、おっぱいポロリばかりで誰かと見るには非常に気まずい映画であると言えます。(男同士で猥談をしながら見るには最適の一本かもしれないが。)という訳でテンポは良いけれど話に大したドラマ性も無いし家族にお勧めするほどの映画ではない、というのが私の評価…ですかね。

 パメラ・ボーヒーズ(ナナ・ヴィジター)…「ジェイソン、あなたを酷い目に遭わせた連中に報いを与えなさい。ママの為に殺しなさい。」

オープニングでもう母親が死ぬのか…(1作目では最後まで頑張っていたのに。)と話の展開の速さに度肝を抜かされると同時にオープニングがまだまだ続く(次のウィットニーの話でもまだ物語は序章であり本編「クレイの妹探索」は未だに始まらない。)事にちょっと驚かされたものでした。という訳で溺れ死んだ息子を見逃した監視員達への復讐(「私は何もしていない!私のせいじゃない!」by監視員)が転じて母親を殺した世間の人間達への殺戮劇(もはや対象は無差別)へと無駄にスケールが広がって始まっているこの物語。地元住民たちの間でも密やかに「彼」の存在が浸透しているようですし行方不明事件が解決していない場所にたまってボート遊びだのパーティーだのセックスだのド満喫してるんじゃねえよ!(羽目外し過ぎだろ、若造ども!)とツッコミも入れてしまったものでした…ゲフッ!

 クレイ(ジャレッド・パダレッキ)…「妹は癌の母親をずっと献身的に見て来た。あの妹が母親が死んでも葬儀にも来なかったなんて、ありえない。」

死期の迫った母親を見捨てずに世話をしてきた孝行娘…だったら母親が今にも死にそうな時に男とキャンプ場にお泊りに行くなんて行動自体が「ありえない」だろう(付き合っている友達にしたって大麻目当てのロクデナシや狭いテントでもセックスに興じる真面目とは程遠い人種でしたし、美化している所、悪いけれども妹の程度も知れる。)とツッコミを入れてしまったものです。警察にまで「母親を見捨てて彼氏と駆け落ちした」説が最も信憑性が高いと真面目に探して貰えていない有り様に、苦労している所悪いけれども、そこまでする程の良い妹でもないのでは?(君だって「妹が心配」というより17で家を出てから母親が死ぬまでの今までの間「家族に何もしてこなかった罪悪感」から動いているだけなのでは?)と今一つ共感できなかった兄妹でした…。

 ジェンナ(ダニエル・パナベイカー)…トレント「こいつと8時間も森の中で何やってたんだ!?」

「何もしてはいない」のは男の側が手を出してこなかっただけの結果論であって初対面の男相手にノコノコとついて行って8時間も行動を共にする行為自体が既に女として異常だろう(実際に手を出せたか出せなかったかの違いがあるだけで「浮気」をしたのはお互い様ではないのか…?)とツッコミを入れてしまった彼女でした。(普通はついて行かないよ…。)彼氏のトレントに対しても鍵をかけた寝室に男女が2人して「取り込み中」という状況からどういう状況かは分かるでしょうに、平気で声をかけられる行動にドン引き(こっちの声が相手に聞こえてるという事は相手の情事の真っ最中の声だって丸聞こえという事で…何故そこで動じることも浮気を怒る事もしないのか「状況に慣れている」事に引きました。)しヒロイン候補のような立ち位置にいたものの共感は出来なかった女性でした。おかげでジェイソンに殺されても大して残念に思えなかったり…ゲフッ!

 ウィットニー(アマンダ・リゲッティ)…「ジェイソン、ママによろしく。地獄に行け!」

嫌な妹だな…という評価を改めて認識したセリフでした。結局、この女だけはジェイソンの母親に似ているからという理由一つで殺されずに済んでおり(だったら、あそこまで必死に逃げなくても彼女だけは命の心配は無いのでは?)クレイ兄さんの妹探しも無駄骨にならなかった訳ですが、恐怖に怯える割にやっている事は勘違いを良い事に母親のフリをしてジェイソンを騙したり、動けなくなったジェイソン相手にトドメをさしたり、死体を湖に沈めたり(それは死体遺棄という犯罪だから!)えげつない行動の数々に、とても心からの同情は出来なかったものです。1のラストと同じく湖から飛び出してきたジェイソンに引きずり込まれても感慨にふけってないで早く逃げれば良かっただろう(奴がシリーズ中、一体何回生き返ったと思ってるんだ!?)とツッコミしか入らなかったり…ゲフッ!

13日の金曜日

2010.07.14
 TVの金曜ロードショーで流しソーメンみたいに「13日の金曜日」シリーズを流していた時、1番最初に見たのがこれのPART8「ジェイソン、ニューヨークに行く」(その後どうやってNYから帰ってきたんだ?)でした。(後は志村けんのパロディ番組の影響もあって話は知らなくてもホッケーマスクのチェンソー男=ジェイソンだという認識はあった。実際にはチェンソーを使っていたのは「悪魔の生贄」こと「テキサスチェーンソー」のレザーフェイスであり、ジェイソン自身はシリーズ中一度も使った事が無いらしいですが。)映画「スクリーム」にて「バカみたいにこのシリーズを20回も見たんだから!」という女の子の言葉から「そんなに面白いの!?」とまずは1作目を見てみたのですが…思い出しました。その女の子、1作目を元にしたクイズで見事に間違えていた事を…。そんな訳で犯人が出てくるまではひたすらテンポの悪く、ほとんど早送りをして見ていた映画です。(オイ!)「呪われた地を侮ってはいけない」「僻地での停電は皆殺しの合図」「キャンプ場でのセックスは致命的」というホラーのお約束だけを定着させたヒットシリーズです…が、正直2度見たい作品ではないですね…。

 アニー(ロビー・モーガン)…「皆はガキなんてとバカにするけど私は子供が大好きなの。子供の為なら何でもするわ。」

同じく息子(子供)の為なら殺しでも何でもしている運転席の母親(「殺して、ママ。」byジェイソン)の事を思うとなかなか象徴的なセリフです。が、子供思いなだけに「自分の子供を見落として殺した協力員」が今では他の子供達と楽しく仲良くやってますというのは逆鱗に触れたのかもしれないと最初の殺人の理由が分かったものでした。(でもその協力員と当時働いていた協力員は別人なんですけど…。)明らかにキャンプコースから外れた異常な展開に慌てて車を飛び降りるも衝撃で足を怪我して思うように逃げられず(自転車ですっ転んでも骨折する時があるのに車のスピードから飛び降りるなんて…!)犠牲になった彼女。こうして殺人舞台の火蓋は切って落とされたのでした…。

 ビル(ハリー・クロスビー)…「電気が落ちたな。見てくるから、ここで少し休め。すぐに戻る。」

「スクリーム」でも言われている通り「すぐに戻る」と言って出て行った人間は2度とこの世に戻れずに次に会った時は惨殺死体になっていましたという王道パターン通りに矢で射られてドアに貼りつけにされていた(リメイク版にて動いているボートの運転手の頭を見事に貫いていたり、どうやらジェイソン一家は弓射の名人らしい。)5人目の犠牲者です。皆がいなくなったり、停電したり、明らかに異常な事態が起こっているのに犯人にご都合良く1人で行動なんかするから…とツッコミも入れてしまったものでした。という訳で犯人に人が殺されるのはここまで、その後は最後の生き残りと犯人の対決という(ようやくになっての)息もつかせない展開が始まります。

 ボリーズ夫人(ベッツイ・パーマー)…「以前ここで男の子が溺死したの。その子の名はジェイソン。私の息子よ。協力員の不注意のせいであの子は溺れたのよ。お前が殺したのよ!」

なるほど、死んだ時は「子供」だったのにシリーズのほとんどで何をやっても死なない脅威の男(大人)として登場する訳だ…とジェイソンが「成人」している理由(溺れた当時は1957年→現在1980年と23年後の今だからね)が分かったものでした。という訳で1作目の真犯人はジェイソンではなく一人息子を亡くして発狂した母親だったというオチで明らかになる連続殺人の理由…ですが当の協力員が全員入れ替わっている今執拗に「協力員」を殺している母親の行動は復讐でなく、ただの暴走(迷走)に過ぎないことは明白であんまり共感は出来なかったものでした。対決したアリスに対しても、せっかくフライパンで昏倒させたんだからそのままトドメを刺すか、せめて縛って動けないようにするか、はたまたサッサとボートに乗って逃げるべきだったでしょうとツッコミばかり入れてしまったり…ゲフッ!

 アリス(エイドリアン・キング)…「私を湖に引きずり込んだジェイソン…あの男の子は今でもいるのよ。」

という訳でラストで一番視聴者を驚かせた(人間による殺人劇を一転して幽霊によるホラー展開に持って行った。)功労賞もあってか、1作目では1シーンしか出番が無かったにも関わらず2作目以降では「ジェイソン」を復活させよう!と主人公(殺人の主犯)が母親→息子に入れ替わってシリーズが続いて行ったようです。ちなみに記念すべき第一作で唯一生き残ったヒロインである彼女はこの後、実生活で執拗なストーカーに命まで狙われるようになり(「その人が逮捕されるまで本当に悩んだわ。」byキング)「人生が狂わされるのなら、もうカメラの前に立つのは辞めよう。」と2作目の序盤で早々に「殺される」事にし、女優業を引退したそうです。映画の中でも現実でも、どこにでも頭のおかしい人間はいるんだなと改めて恐怖を感じた裏事情でした…ゲフッ!

13日の金曜日PART8~ジェイソン、ニューヨークへ~

2010.07.13
 私が子供の頃に見た初めての、そして唯一のジェイソン映画がコレでした。(ご丁寧にも↑のサブタイトルのおかげでCMごとにホッケーマスクの怪人がジェイソンという名前だという事は認識できた。)ニューヨークへ、というタイトルを銘打っておきながら舞台のほとんどは船の中、せっかくNYについても市民の方はそっちのけで船に乗っていた人間を襲っている(それなら「ジェイソン、JAPANに行く」でも内容は変わらないな…。)辺り、全国区に足を伸ばした割にはショボイ内容だなあ、とも思ってしまった映画です。(そして隣で人が殺されているのに誰も助けに入ったり警察に連絡したりはしてくれない。この作品の教訓は都会に暮らす人間の深刻な無関心ではなかろうかとも思ってしまいました…。)興行的にも振るわずシリーズはこれを皮切りに版権を売る事になったそうですし、おかげで「フレディVSジェイソン」など夢のコラボが実現した様(見てないけど。)には一応意義のある失敗ではあったんだろうなあと認識している次第です…。

 ジェイソン(ケイン・ホッダー)…「うわ…今日、仏滅やん。めっちゃテンション下がるわ。」

というセリフなんか言っていないのですが、13日の金曜日自体にはそう大した意味は無く↑のような迷信程度でしかないみたいです。(一説では聖書で13人の弟子と共に最後の晩餐を食したキリストが「13日の金曜日」に磔になったことに由来している、と言われているが共感福音書によると15日の金曜日だし、ヨハネによる福音書だと14日の金曜日である。全然関係が無い。)それまでも全力疾走している被害者に何故か徒歩で追いついている謎の人物でしたが(きっと人目につかない所では猛然と走っているのだろう。)今作では爆破した船から泳いでNYにたどり着くという遠泳能力まで開花させている肉体派な男です。(とても少年時代に湖で溺れて死にかけた(というか死んだ)奴とは思えない。)最後は産業廃液に沈められて終わったものの火達磨になろうと落雷に当たろうと首をくくっても死ぬことが無いギネスブックにも載りそうな位、何をやっても死なない男がこんな所で終わる訳がなく死に損ないホッケーマスクマザコン野郎のシリーズはこの後も12作まで続いた…らしいです。

 レ二ー(ジャンセン・ダジェット)…水に対してトラウマを持つ本作品でのヒロイン。何でそんなにも水が怖いのかというと子供の頃に他ならぬクリスタル・レイクの湖に落ちてジェイソン少年に溺れさせられかけた(挙句に叔父にはそのまま放置された。)という嫌過ぎる思い出があったから、というオチがありましたが、その前にクリスタル・レイクに行ってジェイソンの餌食にもならずによく助かったな(夜までいなければ大丈夫なのか?)と、叔父共々の例外中の例外に驚かされた事例でした。ニューヨークに着いた後も追いかけられるのは彼女達だけで市民の方はまるで眼中に入っていない辺り平日の金曜日にわざわざクリスタル・レイクにキャンプにさえ行かなければジェイソンに襲われる事も無いという方式も確立している様子で、日本に住んでいる以上は大丈夫だなと変な所で安心したものでした…ゲフッ!

 マカラロック先生(ピーター・マーク・リッチマン)…ヒロインの叔父であり今もなお現役で教師をやっている(万年教師止まりの?)男ですが、女生徒に逆に襲われた所をビデオに撮られて弱みを握られたり(いや、襲われる前に突き飛ばせば良いだろ!)溺れかけた子供(姪っ子)を見殺しにしていたり教師としてもどうなのか色々と疑問は出てしまう男ではあります。サウナで焼け石をどてっ腹に入れられたのか、炎上する車の中に放置されたのか、どっちの方向で死んだのかは今となっては記憶が曖昧ではありますが(そして今さら見直す気も無いな、あの映画は…。)ともあれ主人公カップルと違って生き残れずに死んだことだけは確かな人物です…ゲフッ!

 ジュリアス(V・C・デュプリー)…「もういい。好きにしろ。」

勇気と無謀(やけくそ)は違うでしょうに果敢にも素手で不死身のジェイソンに戦いを挑んでいった黒人ボクサーです。が、相手は後退するだけで防御も取らないまま全くのノーダメージ(なのに諦めてターンを譲ってくれるまで律儀に直立姿勢でパンチを受けきってくれている辺りジェイソンは空気が読める子ではあったのだろう…。)全然効いていない様に攻め手交代→一撃で首が吹っ飛ばされピンポイントにゴミ箱に入った様には思わず哀愁すら感じてしまったものです。どうせ攻撃を諦めるのならその場でクルッと後ろを向いて全力疾走すれば良かったのに…と潔すぎる最後には変な所で感動してしまった人物でした…。

エルム街の悪夢

2010.07.12
 「本当に面白かったわ。1作目だけはね。」と映画「スクリーム」でも言われてしまっている(「正直、カットしたいセリフです…。」byクレイヴン監督)有名なフレディシリーズ1作目です。↑のセリフの通りにネットでも「1が一番完成度が高い」「第一作目だけにエールを送りたい」「駄作が多いのでボックスでなくバラ売りを待っていたファン多し!」等々その後のシリーズに関しては散々に言われており、人様の評価を信じる私としては、この後のシリーズに手が伸びない現状です…。

 ティナ・グレイ(アマンダ・ワイス)…ティナ「神様…!」
フレディ「俺こそが神だ!」

ネグリジェ姿で逃げている所を服だけを切り裂かれたり、瞬間移動ができる奴から追いつかない程度に追い回されたり、背後から抱きつかれたりフレディから一方ならないセクハラを受けて来た第一の犠牲者です。(こうなると殺人事件の被害者なのかセクハラ被害者なのか微妙に見えてくるな…。)犠牲になった後はパワハラの元に言う事を聞いているのか死体袋に入ったまま友人のナンシーを呼びよせたり(同じ「死体袋に入った元友人」でもバカ笑いしていたリメイク版よりも旧作の力無く腕をたらして引き摺られている方がよほど怖いと思えた。)ムカデを吐いて悪夢に味を添えたり、効果的に登場してくれている彼女。昔の俳優さんは演技が上手いなあ(「ポセイドン・アドベンチャー」といい「キャリー」といい、どうしてこうリメイク版はガッカリさせられる事が多いんだろう…。)と改めて実感もさせて貰った登場人物でした…。

 グレイ・ランツ(ジョニー・デップ)…「寝たら死ぬぞ!」というナンシーの話を真面目に聞いていなかったせいで油断しまくっており、音楽を聴きながらグースカ眠ってしまい、テレビやコンポと一緒にベッドに引きずり込まれた後はミンチにされて噴水よろしく部屋中に巻き散らかされてしまった彼氏さんです。(人体の7割は水分って言うからな…。)女性達はあれだけ何度も怖がらせられているのに男性陣は伸びたシーツで首を吊られたロッドといい、たった一夜でアッサリとやっつけ仕事のように殺されている辺りフレディは野郎には大して興味が無い様子です…ゲフッ!(最も彼に好かれた女は女で、たまったもんじゃありませんが…。)

 ナンシー・トンプソン(ヘザー・ランゲンカンプ)…「フレディなんて、いないのよ!」

何故そう言い放ったとたんにフレディは(今まさに刺し殺そうとする良い所で)消えて無くなったのか、それは人間の恐怖がエネルギーであるフレディは自身に恐怖を感じられなくなったり、忘れ去った人相手には激しく弱体化してしまうからなんだそうです。(つまりキャーキャー言って怖がるのは逆効果。だからこそフレディは「怖がらせる為」に自分の指を切り落としたり、はらわたを切り裂いて見せたり異常な行動を取っていたのかと納得しました。)だからドアを開けたらハンマーが落ちてきたり、裸電球に火薬を詰めた爆弾を作ったり、油を浴びせて火をつけてやったり、用意周到に準備した罠の元に冷静に対処したナンシーはフレディに実体化されても(罠攻撃で滅茶苦茶怒らせたにも関わらず)無事で済んだのでしょうね。この子もこの子でティナ同様、襲いかかられるがままにベッドに押し倒されたり、電話に出たら電話口を舌に変えたフレディから唇を舐められたりよくよく見ればセクハラされまくっている展開に同じ女としては同情してしまったものでした…。ちなみに今作では生き残ったものの2では精神的に疲れたのか、サッサと自殺してしまったそうです。(ダメじゃん!)

 フレッド・クルーガー(ロバート・イングランド)…モブ「1、2、フレディがやってくる。3、4、ドアに鍵かけて。5、6、十字架握りしめ。7、8、夜遅くまで起きていな。9、10、もう眠れない。」

全ては長~い夢だった。「フレディはいない」のだから友達のティナもロッドもグレンもオープンカーで皆揃って迎えに来るほど元気に生きているし、焼き殺された母親だって何事も無かったかのように家から出てきている…で、終わらないのがこの映画の嫌らしい所です。一体どこからが夢で、どこからが現実なのか最後まで現実と非現実の境界が曖昧になっている所が斬新な演出だなあと見せ方の上手さに唸らせて貰った終わり方でした。(リメイク版のドタバタ劇とは全然違って深みが有るわ。)今作で描かれたフレディの、冷酷な殺人鬼という側面の他に女の風呂を覗いたり節操の無いセクハラっぷり(どうやら無類の女好きらしい。好かれる側はたまらないが。)には男性視聴者の熱い支援も得た様子で(結果として服を裂かれた女性や入浴中の女性の姿とかが拝めるもんなあ…。)「13日の金曜日」のジェイソン、「悪魔の生贄」のレザーフェイスと並んで現代ホラー界の3大スターとなった(ちなみに昔のホラー界3大スターはドラキュラと狼男とフランケンシュタイン。)人気の背景にも納得が出来る有名悪役でした。最も私は同じ女として好きにはなれませんけどね、この男…ゲフッ!

エルム街の悪夢(リメイク版)

2010.07.11
 フレディは何故あんな姿になったのか、彼の人物像に迫った話でもあります。が、明かされた彼の過去のどんでん返しに全く共感できなかった自分としては正直あんまり好きにもなれなかった作品でした。(リメイクだけあって作りは綺麗だったけどね…。)彼の火傷は火事のせい、ストライプセーター姿なのは火事の時に熱くて思わず上着を脱いじゃったせい(そんな理由ですか!)とフレディが何故あんな格好なのかを分かりやすく描いている、それだけの作品です…。

 ジェシー(トーマス・デッカー)…「俺は何もしていない!クリスを好きだったんだ!殺すはずない!」

逆にクリスを好きだった(そして振られた)からこそ痴情のもつれで殺したと考えるのが一番一般的で納得がいく説だと思えてしまいますが、純情童貞の彼はそんな事には気づかなかったようです…ゲフッ!(折しも場所はベッドルーム。窓から侵入した経緯を考えても恋人を失って傷心の彼女を「慰めて」あげようとした所フリー状態の彼女にまで拒絶され逆上してブチ殺したストーカーとしか思われないだろう…ゴフッ!)ともあれ旧作では「隣で寝ている間に殺される」前に情事をしっかり行っていたという、それなりに思い残す事は無い生き様だったのに惚れた女とも「何もできなかった」ままに死んだ展開には地味に同情してしまいました。同じように「俺は何もしていないのに何故か一緒の部屋で寝ていたコイツが血まみれになって死んでるよ!」と大焦りしている留置所ルームメイト(これで無駄に刑期が延びたな…。)の事も哀れに感じたものです…。

 クエンティン(カイル・ガイナー)…「70時間の不眠で短期睡眠(マイクロナップ)が始まる。脳が休養の為に数秒間停止。つまり自分でも気づかないうちに夢を見るんだ。たとえ起きていても。」

目を開けていれば良いって訳じゃないのか…(まあ徹夜をした人間が目を開けたまま「寝てる」という事はよくあるし、これはこれでアウトなんでしょうね。)と起きているにも関わらず夢の世界に入ってしまっている登場人物達に同情してしまったものでした。意識レベルが低下すれば、それだけでアウトのご様子でプールで溺れても、廊下を歩いていてもフレディに会ってしまっている様には、ひたすら哀れに感じたものです。しかし体を動かすというのは普通は脳を活性化させるもの(特に「歩く」ことは2本足という不安定な姿勢での「全身運動」であると同時に「バランスを保つ」行為で非常に脳を使う為、認知症の予防にすら有効と言われている。)座っている時ならともかく歩いている時に眠るか、普通!?(逆に目が冴えるだろ!)とツッコミも忘れない私でした…ゲフッ!

 ナンシー(ルーシー・マーラ)…「残念だったわね。ここは私の世界よ!」

夢の中からフレディを引き摺り出した(何それ?)為に実体化した奴を倒す事が可能になった…というのはフレディが既に死んだ人間(肉体はとっくの昔に「火葬」されている。)である為にかなり強引で無理矢理な展開に感じたものです。(結局、倒せてもいないしな。)最後は旧作と同じように母親がガラス(ではなく鏡)を破って出てきた手に引き摺りこまれて殺された訳ですが、寝てもいないのに何故フレディが現れているのか、短期睡眠が起きたとしても何故お目々パッチリで起きている母親の方が襲われるのか話の約束事が破綻していて混乱もしてしまいました。ラスト間近ではヒロインである彼女もフレディを全く怖がらずに手をチョンパしたり首を切ったり立ち向かっているし(まあ幼い頃にイタズラをされた記念写真も見て怒り心頭にもなったのだろうが。)もうこれはホラー(対象を怖がる話)ではなくなっているなと感じた顛末です…ゲフッ!

 フレディ(ジャッキー・アール・ヘイリー)…「メイクに3時間もかかれば皆、殺したくなる。」

ちなみに、そんな彼の火傷肌メイクの為に6時間かかったそうです…ゲフッ!(撮影が進むにつれてコツを掴んだメイクさんによって時間は短縮できたが、それでも1回するごとに3時間半、メイクを落とすのにも1時間かかったそうな…ゴフッ!)話の途中までは無実の罪で私刑を受けて殺された哀れな被害者(事情はとってもよく分かったから、親を襲え。「影で悪口を言うだけ」と「本人に暴行を加える」のとでは天と地ほどの差があるのに、何故子供達の方を襲う?)と多少の共感も持って見れていたのに、単純に子供達に性的虐待をしていたという「図星を指された事」を逆恨みして報復に走っただけだった(「間違っていた。奴が僕達を襲ったのは真実を言ったからなんだ。」byクエンティン)というのには好感度も一気に下降し幻滅してしまいました。(私刑を受けたのも自業自得じゃないか!)最後も強引なご都合主義展開に乗じて、そのまま滅んでしまえとしか思えなかったり…ガフッ!

実話マジで怖~い話~四つ辻の怪~

2010.07.10
 この本では最終ページに「タダコイ」(出会い系サイト)の紹介が載っていましたが、それに関して思う所(というか問題意見の数々)もあったのでここに記しておこうと思います。

①「とにかくすぐに会えるのが嬉しい。面倒なのは嫌。女は気分が盛り上がってきたらもう止められないの。」
知らない男性とホイホイ会う事自体が面倒事に直結しそうな気がしますが…。一般的大多数の女性は警戒心が強い物で簡単に会えるシステムでもそうそう乗ってこないと思います。気分の盛り上がりより身の安全の方が大事…なのですが危険な関係ドンと来い!という遊び人の女性はそうでもないかもしれません…ゲフッ!

②「初対面の男の人とも普通におしゃべりできますよ。一緒にいて楽しいなと思える人とはその後も…だって朝まで1人なんて寂しいでしょ?」

初対面で緊張して何も話せないまま終わってしまうのではないか?という心配もご無用とばかりに描かれていた意見でしたが、それよりも初対面の男性と出会って即朝まで一緒にいたというのに問題を感じました。(つまり大人の階段を上がったのだろう…出会ったその日に。)別口で「口下手でなかなか上手くお話しできなかったけど無言で背中により添ったら優しく包み込んでもらえました。その日は朝までグッスリでした。」(朝まで…?)という意見もあり口下手でも(ヤれる姿勢さえ示せば)大丈夫という印象を受け微妙に感じたご意見です…。

③「仕事の合間にデートしてまた笑顔で仕事に戻るという生活を送っています。気が合えば仕事のあともまた一緒にお楽しみ。」

仕事の合間に一体何やっているんですか!?と思わずツッコミを入れてしまった完全なる遊び人。(にしか思えない…。)一応他に「蛍光灯の電気を替えて貰ったことのお礼に手料理をごちそう→それがきっかけで付き合いが始まって結婚した。」という真面目そうな女性(でも初対面の男性をいきなり部屋に入れたんですね…。)もいるのですが全体的に見てこのサイトの女性達は男と寝過ぎているような気がしてなりません…。

 そして女性の意見ばっかり(しかも簡単に最後までしています、という都合の好さそうな意見ばっかり。)で男性の意見が一つも無いことから(グラフでは男性会員も同程度いる事になっているのに、これは明らかにおかしい。)これはもしかしたら男狙いの釣りなのではないかという疑念が出てしまった私でした。そうでなくても尻の軽い女性100%の危険そうなサイトという印象を受けたので真面目な人間は登録しない方がいいような気がします…ゲフッ!という訳で出会い系サイトの話はここまでにして面白かった話ベスト3を語っていこうと思います。

 第5話・四つ辻の怪…「巡礼の人って全財産を持って歩いていた人が多いからよく襲われたんだって。」

昔はドアに鍵のない時代だったので巡礼を終えて家に帰ってきた時には金目の物は全てなくなっていた…という事もあり得たのでしょうね。それで全財産を持ち歩くという苦肉の策を取っていたのでしょうが「金のある所に人は群がる。」という通説や「女、子供、お年寄りは抵抗力が弱いから簡単そう。」という犯罪者の心理も働いて登場するおばあさんは巡礼の最中に強盗殺人事件の被害者となってしまったようです。主人公は偶然手持ちの財布が落ちて中身がばらまかれたことで「これは自分の金ではない。」=「この人は犯人じゃない。」と解放されていましたが「まだカバンの中身全てを確かめたわけじゃない。」とおばあさんが頭を働かせられなかったことが何よりの幸運だったと言えるでしょうね。いたずらに心霊スポットに近づいてはいけないという話です。

 第13話・ななし様…ある掲示板(学校裏サイト)に0時0分0秒ジャストに774という名前で願い事を書きこめば叶う…という噂通りに「彼氏がほしい」という願いを叶える為に現れたななし様でしたが登場した姿を見てあんな彼氏は嫌だ携帯を閉じて願いを中断したユイさんの気持ちが理解できたものでした。(ユイさんは「最低限生きている人間でイケメンで将来有望な彼氏が欲しい。」と具体的に書き込むべきでしたね。)しかしスライド式の携帯だったケイコさんの方は閉じようがなく一生懸命携帯を破壊してみたのですがダメだったようです。ケイコさんの方も「ハワイでショッピングツアーをしたい。」「ほほ笑みの国・タイでゲイやニューハーフを見てみたい。」などなど具体的に限定した願い事を書きこめば良かったんですが…ね。(問題点はそこなのだろうか?)

 第16話・合わせ鏡…合わせ鏡で霊を呼び出す方法(都市伝説)を試してしまった為に怖い思いをした学生達の話です。
 1、室内で行う事
 2、明かりの類は一切消す
 3、必ず深夜2時50分~3時の間に行う事
 4、2枚の鏡を布等でよく磨く
 5、2枚の鏡を向かい合わせて置く
 6、鏡と鏡の間に小皿に盛った生米を置く
 7、塩水を口に含む
 8、生米に火を付ける(もったいない…。)
 9、最後に必ず2枚の鏡を同時に割ること(後片付けが大変そうだ。)
 10、この間口に含んだ塩水を決して飲んだり吐き出したりしてはならない(ちなみに、うがいをするのは有りなのだろうか?)
という10項目にも及ぶ「条件」を整えた辺り主人公達は余程ヒマ人だったことが伺えてしまいますが(学生って時間がいっぱいあっていいよね。)どんなに暇でもこういう事はあまり馬鹿にしない方がいい(面白半分に試してはならない。)ようです。結果「何かが起きてしまった」のでこれでタクトさんはめでたく一週間昼ご飯をおごって貰えたと見ていいでしょうね。

バシリスの娘

2010.07.09
 バシリスはギリシャ語で「王女」という意味だそうで、という事はあの馬は雌なのね(名馬を「産ませる」のであって「作る側」ではないのだから。)と1人で納得していました。登場人物が70年後の子孫に受け継がれるのと同時に馬の方も「ネオ・バシリス」と子孫世代に変わっていて、きっと間に「ニュー・バシリス」「リニューアル・バシリス」「バシリス・その2」などの次世代がいたんだろうなあ~と勝手に考えていました。(考えるなよ。)という訳で馬がよく出てくる輪廻転生を思わせる恋物語です。

 翠川淡…淡「この葉っぱくらい綺麗に色づいたね、もみじ。」
もみじ「何者だよ、お前は。」

いくら外人とのハーフで美形でもそんなセリフを連発するような男では奥さんにドン引きされる理由も分かる気がしました…ゲフッ!(きっと奥さんは嫡男を産んだのをいいことにお役御免とロマンチック思考の旦那に愛想を尽かしたに違いない…ゴフッ!)「もみじに俺達夫婦の事は分からない!」と逆切れしていましたがそれよりも前に自分の性格の事を分かっておくべきだとツッコミを入れてしまったり…ガフッ!正妻との直系の子孫であるひ弱な流都と違い叔父貴に調度品(壁際)が吹っ飛ぶほどのパンチを繰り出したり、3日3晩部屋に籠ってヤリ続けた辺り物凄く体育会系の先祖でしたが、性格に難ありで正妻にも気性の荒い馬(メス)にも嫌われていました。最後にバシリス(メス)から落馬して打ち所が悪くて死んでしまったアホな死に様にはもみじが言っていた「自分以外誰も乗せない。」という忠告をちゃんと聞いておけばよかったのに(それだけの体育会系なら己の足で走って下さい。)と呆れてもしまったり…。仕事をほっぽらかして実家に帰った挙句勘当された経緯もそうですが、もう少し後先考えて行動すれば色々結果は違ったと思います、この人。

 もみじ…もみじ「バシリスは気難しい子で調教師のあたししか乗せないんです。」
淡「叔父貴が大枚はたいて買ったのに、それじゃ役に立たないだろう。」
もみじ「いえ、名馬を産ませる為の大切な宝で競馬目的で育ててるんだとか…。」
淡「…当たるといいな、馬券。」

持ち主を乗せない足の速い馬の価値ってもうそれしかないような気がします…。(大きな家を10件も買える金を出して買っておきながら、ペットで終わるというのも考え辛いですし。)ともあれお腹の子の父親である淡がこのバシリスから落っこちて死んだ為に、もみじは子供を連れて別の男の世話になることになりました。(結局体で男を利用したのか、この女。)娘曰くもみじは「可愛い人」だったそうですがおかげで義父に犯され不義の子まで産む羽目になった娘の経緯を思うと可愛いどころか最低の母親にしか思えませんでした。(同じ家の中の出来事で知らなかったとは思えない。真実知らなかったのだとすればそこまで娘に関心を持っていない辺りやっぱり母親失格です。)不倫した挙句に避妊しなかった淡もそうですがこの2人の性格には「身勝手」という共通項がありますよね…ゲフッ!(おかげで尻拭いをする周りの人間はえらい迷惑です…ゴフッ!)

 和泉朱夏…もみじ側の子孫。異母兄妹である正妻の子の子孫である流都、一馬との恋愛はいわゆる近親相姦に入ってしまうのですが、あれから3代も経ていれば血の濃さ的には問題無いようです。(結婚OKないとこの場合、祖父の血は孫の代にて4分の1まで薄まっている。曾孫の世代で淡の血が8分の1まで薄まっている彼らはむしろ普通の従姉弟よりも血縁的に遠い。(異母兄妹なので更に遠い。)もみじの娘と正妻の息子がくっついたらマズイというだけで3代目以降は「有り」なのです。)
 同じ淡の子供なのに息子達が何不自由ない暮らしをしてきたのに引きかえ借金取りに追われるほどの極貧生活を余儀なくされ(その割にボロボロとはいえ広い屋敷に住んでおられましたが…ゲフッ!)わずか14才で愛人として男に囲われて過ごしてきた朱夏さん。一体いつの時代のどこの話なんでしょう?(人権の出来上がった1990年代の話じゃないだろ、これ。)というツッコミと共に児童買春禁止法違反で賠償金を請求することもせずに大人しく囲われていた彼女にピュアさを感じてしまいました。(いい人なんだけど、でも頭悪いと思う。)体を武器に男を手玉に取って世間を渡り歩いて行くには純粋過ぎたんでしょうね、彼女は…。

 翠川流都…流都「このまま、川にだって飛び込める。」
朱夏&一馬「服は脱がずに飛び込めよ、お前!」

素早く上下の服を緩めている様に朱夏達じゃなくても驚いてしまいました。さすが物語中最も服を脱いでいる男です。(さいとう先生の漫画には裸をさらす男がよく出てきます…ゲフッ!)そんな彼は家でリラックスする時はオールヌード(全裸)で過ごしているそうで万年風邪をひいている(毎日咳をしている)理由が分かる気がしました。体が弱いとはいえ里見さんに薬を口に入れる所から飲ませて貰ったり(指くらい使いましょうよ…。)服を緩めて貰ったり(そこで何故わざわざベッドに上がるんです、里見さん?)見ようによっては怪しいシーンも満載で「弱いフリして人の同情買う態度がむかつくんだよ。」(薬を口移しで与える朱夏さんといい皆さんやり過ぎです。)とイライラしている甥っ子の気持ちも良く分かる気がしました。皆に愛されて死んで幸せな人でしたよね、この人。(怪しい人だけど。)

 翠川一馬…「僕は元気でいます。気持ちは昔のままです。」

という朱夏へのメッセージも別荘で彫刻生活を続けている彼女には届いていませんでした。(パリ賞彫刻部門を取ったのにこの扱いって…ゲフッ!)流都×朱夏の浮気シーンを見て叔父貴をボコボコに殴ったりと、どうやら淡の体育会系気質はこの子に立派に受け継がれたようですが当て馬役扱いの酷さには同情してしまいました…ゲフッ!一馬は叔父当人を身内として心配しているのに、叔父の方は「姉さんの息子」だから財産を残してやりたい(そして恋人を寝取るような真似をしたりと扱いは酷い。)という自分中心の考え方のような気がしてむしろ愛情を感じられないのは私だけでもありますまい…。それなのに血族として相手を思いやれる辺り立派な男だなと思ってしまったり…ゴフッ!

ラブ・スレイブ~恋の虜~

2010.07.08
 水戸先生の初めての短編集だそうです。それまでの作品のライトポップなノリはどこへやら陰微で背徳的なアン・モラルな作風になっており一体どうしたのかと思ったら「軽度だけど躁鬱のきらいがあるので多分そのせい。」(躁の時と鬱の時ではしゃべり方一つからして違う。実生活では不気味がられて振られる百害あって一利なしの病気だがキャラクターを考える際には大変役に立っている。)という痛いコメントが載っていました。つまりはそういう事のようです。

 「虜」…教頭「君の仕事はクラス全員を無事卒業させることだ。あの問題児二人を下手にいじってこれ以上の騒ぎを起こしたら担任を降りて貰うからそのつもりでね。」

という事は写真の騒動(これ以上の騒ぎ)が出た事で繁田先生はクビ確定で有給休暇を全て消化したその時には児童への性的虐待で懲戒免職(下手したら刑事事件。)が待っている事でしょうね…ゲフッ!(「後でこっちから連絡するから。」というのはいつの世も変わらず「不採用」の返事のお決まり文句のようです。)高遠は周りの人間に手籠めにされている可哀想な少年(普通の生活に戻りたくて助けを待っている少年)かと思いきや不特定多数の男とプレイをすることしか考えていない(「助かりたい」なんてこれっぽっちも思っていない)ビッチだったようで混乱が収まらない中で誘われた事も有り繁田先生まで彼の魔手に落ちてしまっていました。教え子の保護者に市会議員に口を聞いてもらってまで教師になったのに(結局教師になれるかどうかはコネの有無で決まる。)新任早々職を失くす羽目になるとは(これで今後教職を続けられるとは思えない。)自業自得でもあるとはいえ不運な先生だなあ~と同情もしてしまったものでした…ゴフッ!

 「告白」…隼人「ただ一つ榛名と春菜の違う点は…彼女と違って榛名は僕だけを愛してる、という事かな。」

つまりお母さんの春菜さんは一緒に榛名を作った旦那さんの事も旦那の弟であった隼人叔父さんの事も2人とも愛しており(おそらくは2股がけをしており)他の男達からもモテモテだったという事でしょうね。(なんだか最低の女だな…。)「自分1人を愛してくれるハルナ」をずっと求めていた隼人叔父さんはその為に彼女にそっくりな息子の榛名を身代わりにしていたのでしょうが身代わりは所詮身代りであって本人はもういない事も結局自分は「春菜」以外は愛せない事も分かっていたので榛名本人を(体目当てだけでなく)愛した祥の出現をきっかけに身を引いたのでしょう。だったら初めから身代りに性的虐待をしたりせずに手を出すなよ(榛名に手を出した義理の兄の片眼を潰したのもやり過ぎ。)とツッコミも入ってしまい、所詮セフレに過ぎない祥が榛名の中で隼人叔父さん以上になれるのかも未知数で色々その後に不安も尽きない話なのですが、取りあえず叔父の魔手から逃れられた点だけは一応救いと言えます…かね…?

 「黒猫」…黒猫「『建前』を守りたいなら自分で頑張るんだな。俺はお前の『幸せ』だけを勝手に優先するって事だよ。」

そんな黒猫がグラスを入れ替えてくれたおかげで慧は婚約者・美恵子の画策による毒殺(「多量に」摂取すると中枢神経が侵される強い毒性を持つ保冷液・エチレングリコールを利用して濃度が通常の10倍以上の物をグラスに仕込んだ。間違えて自分で飲んでしまった美恵子さんは急性腎不全でお亡くなりになってしまったのでした。)からまぬがれることができ遅ればせながら主人公の雪尋と幸せになれたのでした。誰かを傷つけてまで自分の幸せを祈らず1番正しい道(慧と美恵子のカップルの成就)を選んだはずが実は慧の死に直結していた道だったというのは恐ろしい結果です。こんな事なら始めから本命の男とくっついて婚約を白紙にしておけば良かった(そうすれば金の為にイトコを殺害しようとする腹の黒い女であっても一人の人間の命が助かったかもしれない。)と2人は後悔していますが美恵子達の真の狙いは慧の心でなく株券(をゲットする為の殺害)なのでホモップルが成立しても(むしろ相手が男だという事を逆手にとって)「それはそれとしてお嫁さんは貰うんでしょうね!?」と縁談を推し進める可能性も無きにしも非ずで(つまり本当にそれで防げたかどうかは未知数。)どうすれば1番良かったのか読後に色々悩んでしまったものでした。(取りあえず株券の為に殺人を犯す美恵子一家が1番間違っていたのは確信しましたが。)罪を犯す前に本音で話し合ってほしかったです…。

 「水槽」…綾人(あなたはそれでも生きていけるんだよね…。)

お人好しで世話焼きで綾人の事に関しても自分から面倒事と分かっているのに踏み込んできて、武藤さんはきっとこれからも人に騙されたり(事実、綾人にも一服盛られて情事に付き合わされたりと騙されている。)利用されたり要らぬ苦労を沢山しながら生きていくのでしょうが、それでも綾人のように自棄を起こしたりもせず立ち向かっていける強い人間なのでしょうね。そこが綾人と決定的に違う所で体を繋げようが側にいようが綾人は彼の様にたくましく生きていくことができない(「1度でも交われたら自分も彼のような『本物』の人間になれるかもしれない。」と願っていたがそんな事は不可能で何をしても側にいて貰えるようになっても「自分自身」は変わらないままで武藤は『遠い存在』にしかなりえなかった。)というのも自殺の要因だったのかもしれません。愛人に自殺されても武藤さんは乗り越えていけるでしょうが未成年(綾人)に猥褻行為をした事も連れ込んだホテルで死なれた事も大問題になるでしょうし(猥褻罪は親告罪という起訴に当たって被害者本人の告訴を必要とする犯罪でこの場合起訴が物理的に不可能な状況とはいえ相手の年齢にも性別にも自殺したという結果にもセンセーション過ぎて話題を呼んでしまうだろう。)生きてはいけてもこれからが大変だろうなあ~とその後に同情してしまったものでした…。

黒の密約~noir~

2010.07.07
 作中まるで日本のように時間が過ぎているフランス(話の舞台はフランス。)ですがフランスは実は夏は夜10時近くまで明るいそうで校正者のチェックも終わってからそれに気づいて焦ったそうです。ちなみにイギリスも6月の時点で夜10時まで明るくて、その分冬は午後3時位からもう暗くなってしまうそうで国によって時差以外にも時間の過ぎ方に違いがあるんだなあ~と日本を出て暮らしたことが無いだけに感慨深くなったものでした。

 ラウル・フォン・バスラー少尉…「何の事だ?言っている事の意味が全く分からない。俺が神父と何だって?」

撮影も録音もされていないのなら、ただシラを切り通せばいいという持論には成程とうなづいたものです。小石を浮かせている辺り念動力(サイコキネシス)を使うのかと思いきや彼のメイン超能力は発火能力(パイロキネシス)のようでWで使えている辺りは他のサイキッカーと比べて力が衰えつつある今も「彼の力は抜きんでている」というのに納得したものでした。幼い頃に両親を亡くし施設から軍部に入れられた過去には同情しますが「自分が尽くすのは嫌だけど「奉仕」されるのは嫌ではない」から軍で地位を手に入れトルーストを権威の傘の下に跪かせるという思考回路(性格の悪さ)には何も共感できずあまり好きにはなれなかったキャラクターです。レイプされかけた直後にホテルに行く辺りも微妙でスカしている割には股の緩い男だなあ~と感じて引いてしまったものでした…ゲフッ!自分で「名門男子校のはずなのに生徒はバカばっかりだ。」(そしてホモばっかりだ。)と転校初日に実感していたのに忘れている辺りも…なんだかなあ…ゴフッ!

 トルースト・ノーディン大佐…「私の過去に関して答える義務があるのですか?」

知りたいと願っているのは自分の私情(勝手)で相手に答えさせる権利は無いのに恋人や友人の関係(相手の情)を利用して根掘り葉掘り相手の情報を聞き出そうとする人間は私も1人知っています。(その割に出身大学名など自分の都合の悪い情報は相手に言わない人間でした…よしみつさんは。)でも親子や夫婦の間にだってプライベートはある訳で話のネタにする以外何の使い道も無い(そういう使い道を本当に実行するのもどうかと思うが。)のにそれを聞き出すのは間違っているよなと改めて思ってしまったものでした。作品中唯一超能力を持たない登場人物ですが2度に渡って致命傷に近い傷を負いながら生存していたりやっぱり人間離れはしていたキャラクターだった彼。ラウルの事は彼が幼い頃世話をした時から狙っていたそうですがその時のラウルは4、5才だったはずで一体どんな趣味をしてるんだ!(ホモの上にロリコンですか!)とツッコミを入れたものでした…ゲフッ!

 アルトゥル・コウサカ…「僕が…やったのかな…。」

本人は無自覚ですが脳に直接強い念波をぶつける力を持っている立派な超能力者です。ラウル自身波動のように強い彼の力を感じている辺り強い能力者である事も確かなのですが大事な人を守るためだけにしか使えない(訓練してもどうにもならない)力である辺り軍事的には完全に役立たずの男(性格も大人しい平和主義者で到底軍人には向いていない。)という切ない現実も露呈されてしまいました。「小鳥を脅かしたら逃げてしまう」から脅迫と快感を適度に与えつつ手懐けるしかない(それもそれで最低な思考だと思いますが…ゲフッ!)と「傷ものにした責任を取らせて」付き合わせているエルカルトの持論は…(そっち方面は)幼いラウルには無理だよなあ~と「壊柔」の失敗に納得もしたものでした…ゴフッ!エルカルトの事は「情事が皆にバレるのが嫌」なだけで「いなくなると困る人間」(思わず力を使って守ってしまうほど大切な恋人。「この上自分の事で傷を負われたらもっと無体な目に遭わされる。」という打算ではない…はず。)であることは確かなようで少し安心もしたものでした。

 エルカルト・ブラウンフェルズ…「もしももっと自由に『力』が使えたなら僕は迷わずアルトゥルを操ったよ。」

うん股間丸出しで挨拶を交わす(頭が足りないのではなく頭がおかしい)男じゃ純情少年のアルトゥルを口説き落とすのは大変だったろうしね…ゲフッ!薬や病気で朦朧としている奴しか操れない(正気の人間は操れない)事で自分の超能力は「大した力ではない」と言っていますがジャンキーさえ用意すれば痛覚無視で死ぬまで目標を攻撃する最凶の戦士を作り出せる能力(他人を催眠状態にして手足を折るか心臓を停止するかしない限り止まらない狂人を意のままに操る「力」。)は使うタイミングさえ間違えなければ軍事的にも非常に重宝する力だと思えたものでした。(立派に大したことのある力だと思いますが。)ラウルやアルトゥルと違って自分の意志で自由に「力」を使える辺りは2人よりも上ですし「あのホモップルはこれからどうするのかな~?」と見逃していないでとっとと捕まえて軍部に勧誘すべきだろ!とツッコミを入れてしまったものでした。

最終絶叫計画

2010.07.06
 「ウッシッシ…あの映画じゃないよ~ん。」とパッケージに書いてある通り「スクリーム」のパロディ映画であり別作品です。映画を元にしたギャグにかなり笑わせて貰ったものの、きわどいエロネタもかなり有り、下品さが過ぎて笑えないネタもあったり、局部は隠されているものの露骨なセックスシーンもあったり、見辛い部分も多々あった様に笑いながらも少し引いてしまったものでした。パロディというだけで嫌いな人は無条件にこの作品を嫌うだろうし、人を選ぶ映画ではあるだろうなあ(下品ネタが過ぎてお勧めし辛い一本ではあるし…。)と多少残念にも思えてしまった、そんな作品です…。

 ドリュー・デッカー(カルメン・エレクトラ)…ドリュー「これから彼氏が来るのよ。アンタをぶちのめすわ!」
犯人「女装して女の化粧してる奴か?」
ドリュー「…何故、それを?」
犯人「庭で縛られている奴を見てみろ。」
ドリュー「あ~、彼は彼氏じゃないわ。1回だけ寝た事あるけど、それっきりよ。」

これから殺されるっていうのに哀れな男だな…(本物の彼氏も一体どういう男なんだ?)と縛られたセフレ男に同情してしまったオープニングでした…ゲフッ!何故、犯人は彼女の彼氏(じゃなかったけれど)まで知っていて、親のいない時間まで把握して犯行に及んだのか、というと彼女は真犯人ドゥーフィーの子守り(お守)をよくしてくれており、真犯人と非常に親しい仲だったからというオチがあったこの話、最終的には犯人に刺殺された訳ではなく助けを求めて道に飛び出した所で居眠り運転をしていた父親にはねられた(「今の何の音!?」「何でもない!寝てろ!」by父)というマヌケな結末と共にオープニングから笑わせて貰ったものでした。

 グレッグ(ロックリン・マンロー)…犯人『オレは知ってるぞ!』
グレッグ「ふざけるな!短小は『病気』と同じだ!『病気』の男を笑って良いのかよ!男はデカさより使い方だ!いいか!小さなトンカチでも努力すれば釘は打てるんだ!」

シンディの所に来た『1年前のハロウィンの事を知ってるぞ!』「あ~、あの時はボビーとイイ感じだったわ~。」『バカ女!(NO! BITCH!)殺しの事だ!』という持って回った脅迫状(…にしては脅す方向が微妙に間違っているような気がしますが。)といい、これは自分達の秘密を知っている誰かが脅し(ではなく笑い)をかけて来たのではないか、と不安を感じる一同でしたが、そんな小さな不安も「一年前と同じだ!言ったら殺してやる!」と女相手にDVを連発するグレッグ(身体的(股間)特徴を暴かれて気が立っているのは分かるけれども見てて痛いから女は殴るな。)によって秘密は再度口を噤まれることになりました。そして話は続いて行きます…。

 ゲイル・ヘイルストーム(シェリ・オテリ)…ゲイル「ヘイ、シンディ!アンタってデカイ尻(ケツ)してるのね!」
シンディ「何ですって!このビッチ!」ボカッ!

本編でもパロディでもヒロインの感情を逆なでして顔面を殴られているレポーターさんです。(女性なのに…。)とはいえ真犯人(ドゥーフィー)と懇ろになっていたおかげで犯人に捕まっても、「私が悪かったの。足を突っ込み過ぎたから。」と鼻水まみれ(涙ではない)で人生を諦めても、殺される事は無くラストでは無事に犯人と高飛びしていた彼女。本編でも死なずに済んでヒロインを助けに来ていましたし、思えば彼女が生き残る事、本編に即して話が進む事は始めから決まっていたのかもしれません…。(最も「女の武器を使うしかないわね。」と頭の中身が12歳程度にしか見えないドゥーフィーですらたらしこむ辺り性格のビッチぶりは本編以上に悪化していますが…ゲフッ!)

 シンディ・キャンベル(アンナ・ファリス)…シンディ「彼、私のこと怒ってた?」
レイ「殺人鬼にされてショックもいい所さ。」
シンディ「そんなつもりじゃ…お願い、彼に『愛してる』と伝えて!」
レイ「分かった、ボビーに言うよ。『愛してるよ』って…。」
シンディ「ちょっと待って!」

↑の言葉もあってボビー(男)は余計にレイ(男)との事を真剣に考えるようになってしまったんでしょうね…ゲフッ!恋情昂じて本妻(シンディ)抹殺未遂にまで到ったその時になって全てが誤解だと分かった(「俺はゲイだ。そしてレイもゲイだ。」「待てよ。俺はゲイじゃないぜ。」「…え?だって一緒にゲイバーに…。」「音楽聴きたかったんだよ。」「シスコでデートして…」「買い物したかったんだよ。」「俺達…愛し合ったよな…?」「それはお前が舐めてきたから…。」「ああ、もういい、その話は後でしよう!」byボビー)時には、もう後には引けないとはいえ物凄い虚しさを覚えながらも計画を実行しようとする彼の姿(別に彼女を殺した所でレイが恋人になってくれる訳ではない…。)に失笑してしまったものでした。最後は恋人(ではなく男のセフレ)共々、真犯人に殺されてしまった彼氏達。ヒロインのシンディも警察に自首した事ですし(思うに、始めからそうすれば良かったんだろうな。)これで過去の秘密(殺人)への償いは済んだと言えるでしょうね。

 余談…昔の映画だから「ギャグ」として男→女への暴力表現が(別撮りとはいえ)描かれていますが、今ではそういう表現にも規制がかかったそうで女→男(もしくは男同士、女同士)ならともかく男→女に暴力をふるうシーンは「あり得ないこと」として撮れなくなったそうです。そんな所でも微妙に時代の変化を感じた私でした…。

スクリーム2

2010.07.06
 アメリカの映画館って、どこもこんなにガラが悪いの?と映画の展開と一緒になって大声あげながらバタバタ動き、暗闇で光るおもちゃのナイフを手に刺す真似をしたり(コンサートで使う蛍光ライトじゃないんだからさ…。)ポップコーンははじけ飛ぶ、劇場で本物の殺人が起こっても騒ぎが大き過ぎてご本人がスクリーンの前に立つまで誰一人気づきやしない展開(文化の違い)にまず驚かされた続編でした。父から聞いた話によると向こうでは映画の料金も安く「手軽に見れる」分、場所によっては騒ぎを起こしても良い安い場所となり果てている所もあるそうで日本の映画館はどこも静で良いなと改めて感じたものでした。

 ゲイル・ウェザーズ(コートニー・コックス)…ゲイル「母親殺しの罪を着せられたコットンと(思いこみで冤罪をなすりつけた)シドニー、2年ぶりの再会です。気分はどう?」
シドニー「ゲスな女。」
ゲイル「質問に答えて。」
シドニー「これが答えよ!」ボカッ!

1でも2でもパロディ映画でも失礼な事を言い過ぎて必ず一発は主人公に顔面を殴られているレポーターです。(顔を出して行う仕事なのに…。)とはいえ彼氏の事まで悪く書き(「何を根拠に『僕のマヌケさは本物だ』と書く!?君は金と名声だけが目当ての冷たい心の低俗なライターさ!」byデューイ)複雑な人間関係を面白がりながら取材している様には殴られても誰も同情してくれないほどでした。(「暴力はいけないが君なら仕方ない。」byデューイ)最終的にはそれでも女の武器で半自然消滅状になった恋人を繋ぎ止めるのに成功していましたが(片や本もバカ売れの順風満帆売れっ子レポーター、片や万年保安官代理止まりの男と立場的にはどう考えても釣り合っていないのに、他にチヤホヤしてくれる手軽な男をいくらでも作れそうなのに彼にこだわっている辺り一応彼女の愛は本物だ…とは思いますが。)性格が性悪過ぎることに変わりは無いんだから辞めとけや、と思わずツッコミを入れてしまった私でした…ゲフッ!

 デレク(ジェリー・オコネル)…「君を愛してる。僕は恋してる。恋こそ人生の意味だ。不安だけど君への愛があれば何も恐れなくていい。」

彼女への愛を賛美する為とはいえ、観た映画そのままに行動している(トム・クルーズの「トップガン」の真似らしい。私は観た事無いけれど。)とはいえ、いきなり他の人が食事している机の上に立ち上がって歩きながら歌い出すのはどうかと思うのですが、恋に目の眩んだ男にはそんなツッコミは届かないらしいです…ゲフッ!(私だったらそこまで愛されている事を嬉しいと思う以前に気まずいわ。皆の前で晒し物になっているし、取りあえず走って他人のフリをする事でしょうね…ゴフッ!)しかし、そこまで愛しているのに(行動の方向性はともかく、その愛の大きさだけは本物。)当のシドニーには信じて貰いきれず、縛りつけられていた縄をほどくのも中断され、挙句に真犯人の共犯者に撃たれて終わった結末には、さすがの私も同情してしまいました。真実、無実でいい人だったんですけどね…。

 ランディ・ミークス(ジェイミー・ケネディ)…犯人「何故お前はここにいる?主役にはなれないのに。どんなに頑張っても脇役止まり、一生彼女もできないダサ男なのに。」

シドニーに片想いしながら振り向いて貰えない(挙句に新しく登場した男に横からかっさらわれて、あまつさえ目の前でキスシーンを見せつけられている。)のは積極的に口説く勇気を持てない根性無しのしょうもない男だから仕方ないしそれが脇役の宿命といってしまえばそれまで(酷い。)ですが、それならそれで「息の長い脇役」として生き残っていても別にかまわないし、もったいないと言うか残念と言うか、殺される意味にイマイチ共感できなかった(むしろ彼の言うとおりアンタの息子は救いようが無い殺人快楽者で最低のマザコン男だった(それは「侮辱」でも何でもない正当な評価)と思いますよ、犯人さん。)私でした。シドニーやゲイル、デューイ同様、瀕死の状態だっただけで次作にも登場できている…だったら良かったんですけどね…。(他に彼女もできなかったという事は結局、清らかな体のまま一生を終えたのかな、この人…。だとしたら可哀想過ぎるんですけど!)

 デビー・ソルトルフ(ローリー・メトカーフ)…「世間は何でも『親の責任だ』『親が悪い』と言う。それなら私から夫を奪い、家庭を壊したアンタの母親はどうなの!?アンタまで息子を奪った!『母親』の気持ちが分かる!?」

それを言うなら、マザコン息子が連続殺人に手を染めるほど壊れた原因(トリガーになったもの)は「母親である貴女が息子を捨てて出て行った」事であって、息子が死んで2年も経ってから事件が映画化されて関連人物(そんな息子に育て上げた母親)として周りから後ろ指さされるようになった後に慌てて「全部シドニーさん家が悪かったのよ!」と喚き散らしても説得力を感じないのですが…ゲフッ!(百歩譲ってこれが正当な「仇討ち」だとしても、それはシドニー一人きりを狙うべきであって名前が一緒だからという理由だけで箔付けに殺された全く関係無い犠牲者の皆さんは良い迷惑だろう。)息子を殺された(=同情すべき点がある)だから私は無差別殺人を起こしても許されるのよ!という全く理に叶っていない論理には親子で異常だなと呆れたものでした。むしろこの母親にしてあの息子有りと前作の息子の気違いぶりに改めて納得がいったものです…ゴフッ!

 余談…一応この後も「スクリーム3」「スクリーム4」と続いているそうですが、2からして既に1より話のレベルは落ちてますし、3からは脚本家も変わってしまったそうですし1、2と違ってパロディ映画も作られていないらしい(ポイントはそこ?)ですし、私のスクリーム記はここで打ち止めとしておきます…。

夜のメルヘン①

2010.07.05
 里中先生の短編集。よくこれだけアイデアが浮かぶなあ~と話を読みながら感心してしまいました。この話で「もし私だったらこうするのに。」という意見を妹と出しあって語り合った記憶があります。ところで先生、続きはこれ以上出ないんですか?(てっきり100話まで続くものだとばっかり思っていたんですが…。あ、でもそれより先に「天上の虹」を完結させてほしいです!)と思わず読んだ後つぶやいてしまった1冊です。

 私が死ぬ日は…いつのまにか助けてもらった恩も忘れて旦那の命と財産を狙っているヒロインが好きになれませんでした。死ぬ日が分かるのなら何で死ぬのか原因も分かればいいのにね、とツッコミを入れてしまった(でなきゃ避けようがないではありませんか。)話です。その予言された死はヒロインが信じないで浮気を続けてても浮気がばれて旦那に殺された(動かしようの無い運命だった。)ということなのか、信じて色々行動してしまった為に起きてしまった悲劇(予言に振り回されたことで逆に死を招いてしまった。つまり何もしないで今まで通りの生活を続けていれば助かった…はず?)なのか、最後の占い師の独白によると後者らしいです。結局人間の運命を決めるのは本人達自身らしいです。奥様の死体は金の力で何とかしたんでしょうね。

 さみしいかぐや姫…結婚以前の問題としてそこまで1人でなんでもできるんなら今更男なんて必要ないのでは?と、5ヶ国語をマスターし、運動、文化活動なんでもできるヒロインに感嘆してしまいました。(男がいなくても一生自活して生きていけそう…。無理して好きでもない男と一緒にいても実は辛かったりするのよ。)自分で決められないのなら(そしてそれでもパートナーが欲しいのなら。)その場でバトルロワイヤルでもしてもらえれば良かったのに(すると横綱さんに決まってしまうのだろうか?)と結論の出し方にツッコミを入れてしまったものでした。この場合私ならどれを選ぶ、と妹と語り合った記憶があります。(2人共映画監督に一票入れてました。)同じ女としては色々羨ましい女です、この人。

 野原にて…夢の男に翻弄された女の子の話。(手当たり次第ってのはやりすぎです!)夢を見たその日に似顔絵でも描いて残しておけばよかったのに、とその後の転落人生を見ながら突っ込んでしまいました。最後に取り調べをした刑事さんがその人だと判明しますが、その刑事さん自身も目の前に夢の女がいるのに全然気づいていない(2人共そうだが顔をすっかり忘れているのにそこまで夢を信じ続けられるのは凄いと思う。違う意味で凄いと思う。)所から見ると夢の意味ってなんだったんだろうと疑問に思ってしまった私でした。一緒に捕まったコーヒー屋の店長がポロッと刑事さんに夢の話(彼女を騙した手口。)でも言ってくれないかな~とちょっと悲しくなってしまった話です。(でなきゃ刑事さんは永遠に夢を追い求めたまま目の前の現実に気づいてくれないのだろう。)人間の直感が当てにならない事を示した話でもあります。

 招待状…「ルビィ」からの招待状が原因で起こってしまったことではなくて、妊娠→中絶も(避妊くらいちゃんとして下さい。)夫と知り合った事も(見合いではないので恋愛中に夫の本性について探ることはできた、はず。あの好色な夫が恋愛期間のみ妻一筋に清らかに過ごしたとも思えないし。)総合職へのテストも(取りあえず受けておけばいいのに…。)同じ道を選んでもいくらでも不幸は避けようがあり、今こうしているのは実は全部自分がまいた種だったということに遅まきながらヒロインも気づいてくれたようです。「ルビィ」はただ人生の転機に葉書を送るだけでどっちの道を選んでどういう進み方をするのかはあくまでも本人次第ということなんでしょうね。でも「ルビィ」、人の事をそこまで調べ上げるのはストーカー以外の何物でもありませんよ?

 パフューム・マジック…香水が運命を決めてくれる(と見せかけてリラックスした自分の直感が人として当たり前の道を示しただけなのだが。しがらみに捕らわれなければ人は何が自分にとって最良なのか自ずと見えてくるものなのです。)不思議な話。最も最後にヒロインが言っている通り「本当は香水に頼らなくても自分で決められるはず。」なのです。(でも0%の希望に縋りたくなってしまうのが人間でもあるのですが。最初にプレイボーイに対して香水を使わなかったのは自分がその他大勢の一人に過ぎないとはっきり自覚するのが悲しかったからでしょうし。)現実主義者の私は香水を使い切るまで試してからでないと自分で物事を決めなそうだな(プレイボーイとの恋愛に対してはむしろ真っ先に使いそう。)と夢の無いことを思ったりもしました。

 スペシャル・ディナー…料理にここまでこだわりを持って作り上げたのは正直凄いと思いました。(動物性脂と塩分過多のメニューでここまで遠大な計画をやり遂げるのも凄い。大皿盛りでの分量のごまかしにも感心しました。)旦那の不倫にショックを受けたのが直接のきっかけとなってますが、不倫の是非はともかく女が恋愛できるのは相手がカッコいい男だからであるという理由が大きい(脂ぎったデブオヤジに魅かれる女はあまりいません。)ので奥さんのメニュー大作戦はある意味功を奏していたのでしょうね。不倫相手の谷さんが奥さんが何も言ってきてないのにも関わらず別れているのは(年賀状さえ送ってこない所から見ると谷さんの方から1方的に別れを告げたと見た。)そういうことなのでしょう。ほとんど手遅れの状態になってから旦那が愛情を自覚したというのも皮肉な結末です。(倒れる前に言ってくれてれば…。)

 あの人さえいなければ…デスノートの念力版のような話。あれだけ殺してきたにも関わらず不倫相手の奥さんの無事を願えた彼女にピュアさを感じました。(これが月くんだったら奥さんは真っ先に死んでいるだろう。)「殺す力を持っていても何が正義で何が悪かを見極める力は一人の人間にはなかったんだ。」その言葉は1番ずるい立場にいる不倫相手に殺意を抱かない彼女にそのまま当てはまる言葉ではないですか。(奥さん側から見ても優しいフリした悪人であるといえるでしょう。ある意味彼を殺しておけば別の意味で決着はついていたのですが…。)思うだけで人が死んでしまう能力というのも辛いものですよ、ね。

 良縁…最初の20年の幸福か、最後の20年の幸福か、それはともかく新婚旅行直前に彼の子供を堕ろした女が怒鳴り込んできたら普通は成田離婚確定の状況だと思うのですが…別れる気はないんですか、奥様?家を手放し働きながら過ごした生活はともかく子供の荒れ果て方が凄まじくて(シンナー吸いに、金髪、タトゥー、不登校…どんだけですか!?)逆に笑えてしまったものでした。(本当にシャレにならない状況は笑うしかなくなる…ゲフッ!)あれだけ荒みきった家庭状況から幸福な家庭まで立て直した彼女のガッツと忍耐に感心しました。幸せって結局本人の考え方次第で変わるものなんですよね。

 藤棚の下で…金を貰っておきながらお嬢様とヤルことはやっている(ルール違反だろ、それは!)書生の狡さに嫌悪感を感じた話です。書生が爆弾で死んだにせよ刺殺されたにせよあれだけ間近で爆発が起こっておきながらかすり傷一つ負わなかったお嬢様が不思議に思えました。(敵艦の大群が上空を舞っている中人間一人埋める大仕事をしてる間も狙われていません。炎の海からも無事逃れました。どれだけ運の強いお嬢様でしょう。)ともあれ藤棚の下から出てきた骨がおじいちゃんの物だと判明しても子孫たちは「最後に戻ってきたけれどもニアミスでした。」という美しい解釈を添えて物語を作るのでしょう。そのまま美しいままで終わって下さいと切に長ってしまった話です。

 ラブソング…過去の恋人が歌の歌詞を誤解して勘違い女になっている話。(歌の歌詞ってメロディに合わせて作るものだから本人願望そのままの歌詞が使えるとは限らないのよ。)家庭の大切さを再確認して突っ走らなくて良かったね、とシンガーが新しい幸せを掴んでいる今ホッとした話です。(男って望みがないと察すると結構諦めの早い生き物なんです。)ところでプレゼントしたシルバーブルー(青色)のバラってこの世にあるわけがないんですが一体どこから入手したんでしょう?花束の癖に造花だったのでしょうか?

 見知らぬ駅…「さわたり」から帰ることって出来ないんでしょうか?と望みが叶った現実にうんざりしている主人公を見て思ってしまいましたが、どうも先住人の愚痴を聞いてると戻ることは不可能のようです。(まあ現実を超越して望みがが叶う世界なら誰だって1度は行ってみたいと思うでしょうし、そうなると世界人類が押し掛けてきて大変なことになるでしょうしね。)しかし主人公に関して言えば何の問題も無い恋人も新居も手に入ったし「まあいっか。」と気持ちを切り替えれれば幸せな状況だと思ってしまいました…ゲフッ!(永遠に成長しない孫の面倒を見たり、髪形が変わっただけで1人で暮らし続けないといけない人達よりはマシな状況な気がする。)

 海で会える…翌年も会いに行けば良かったのに(そうしたら海男の彼の現実がもっと早くに分かっただろう。)と若さを失いもうほとんど新しい恋の望みがなくなった主人公に暗澹たる気持ちになってしまいました。(あの年でこれから新しい相手を見つけるのは難しいだろう。)記憶ってどんどん美化されてしまう物(あるいはどんどんイメージ悪くなっていくもの。その時の印象が一人歩きしてしまうのです。)なので会わずに何年も思い続けたのは彼女にとって最悪の展開(また、親も終わった恋だと思ってすっかり忘れていたせいでわざわざ同じ海に行く機会がなかった。金持ちだから毎年旅行先は違う所に行ってるのだろう。)だったのでしょうね。独白の通り早いとこ自分から会いに行くべきでしたよ、お嬢様。

 百合が香る時…匂いに神経質な夫…と思いきやそれは妻への嫌がらせで愛人と子供までいたという酷い話でした。おそらく愛人さんの方は夫が事故で半身不随になったことで初めて「相手に何かあっても骨さえ分けてもらえない日蔭者の立場」だということを自覚しうんざりしてしまったんでしょうね。復讐とばかりに退院後は匂いまみれにしている奥様のやりようが見事で小気味よかったです。奥様の態度の変化でもう浮気がばれていることには旦那さんも分かっているんでしょうね。

 見えすぎて!…「コヤマユリコさんってどんな人?あなたはどういうつもりなの?」
「なんでそんなこと言われなきゃならないんだろう。俺の人生は俺の物だよ。」
「二股かけて二人の女の人生弄んだ奴が堂々と開き直ってんじゃねーわよ!」

正直、この位言う権利はあると思うのですが。ひょんなことから透視能力を手にいれたヒロインでしたが、女は浮気を嗅ぎつけると携帯のメモリをすべて調べ上げたりと物凄い執念を発揮するので(こういう時の女の調査能力を侮らない方がいい。)この力を手に入れなくても2人はいずれ終わっていたでしょうね。(そもそも彼女がいるのに他の女に手を出している男は結婚後だってそれが治るわけがない。)せっかく透視能力が手に入ったのだからくじで一等を引くなどもっと有意義な使い方は無かったものかと思ってしまった話でもあります。

 お局様のお通り…上司の秘密を握っていたり会社の上層部への対処もバッチリでケチ臭いのも反対に見ればしっかりしているとも取れそうな気がして春日女史のこともそれなりに認めてしまいました。女の人は結婚せずに「仕事に生きる。」といいながらも40代半ばでプイっと辞めてしまう方が多いので定年までエネルギーを持って働く決心をしている彼女に凄さを感じました。…しかし家族もおらず周り中から嫌われている彼女は定年をを迎えた後正直どうするつもりなのでしょう?分かってやっているのならもう少し周りに優しくした方が自分の為にもなりますよ、春日女史?

 茶碗の底…○×占いの話。占いなんてかのノストラダムスさえ予言を外しているんですから信じ切って頼り切るのはどうかと思いました。最後には保険金を狙って殺し合いにまで発展(そんなことをYESNO占いで決めないで下さい!)してしまいましたが警察も馬鹿じゃないんですから(なにより保険会社が詳しく調べるので。大金が動く問題なのでそうそうアバウトにはいきません。)誰が殺したかはすぐにバレると思いますよ?ところで、旦那の方の占い方法はどういうものだったのかちょっと気になる所です。

 彼…株の投資に情熱を傾ける前にダメ元で告白してみるべきでしたね、この人。彼コウジはジュンちゃんと付き合いつつも熱が冷めてきて美穂さんに気があった状態(他の女からもらったKのリングを死ぬまで後生大事にはめているのはハッキリ言って奥さんに失礼。)だったので投資を始めた後もお店には通い続けて上手く動向を見ながらアプローチしていれば決して叶わない恋ではなかった(ジュンちゃんが仕事中にも関わらず2人で旅行する話を見せびらかしたのは自然を装った牽制だったとしか思えません。術中にハマって引かないで下さいよ、美穂さん。)と考えると切ないです。本当に金持ちになったからドラマで通りますが投資に失敗して貧乏になっていたら救われない結末になってたところです。せめて金策の方は成功して良かったですね、美穂さん。

 清き1票…「ヤメロー!」と叫ぶ超マイクロカプセルは是非鳩山元首相にも埋め込みたい1品でした。(日本の歴史始まって以来の最悪な首相だったので。小沢も持て余していたようです。)「trust me」(「俺を信じろ。」という命令形でハッキリ言って失礼な言い方。英語に丁寧語のニュアンスが無いと思ったら大間違いで何かを頼む時でさえI,ll very gratehull ih you○○for meと「そうしてくれたら嬉しいんですけど。」と先に言うことになっている。逆にそういう先言いをしないと全て命令形で話す失礼な人間と取られる。せめてDo my bestと言うべきだった。)の連発で米軍基地問題は白紙に戻すわ(元々建てる位置まで細かく決まって住民も納得するところまで行っていた問題だったのです。鳩山が変なこと言いだす以前までは。)引っかき回すだけ引っかき回して後は知らん顔の最低男だったのでこの人なら間違いなくカプセル爆破まで行ってしまったでしょうね。この話でも最後に首相になったのは悪人だったのでなるほどとうなづけてしまいました…ゲフッ!

 神様お願いです…初詣で世界平和を願ってしまった為にすっかり落ちぶれてしまった女の話。(一生生活に困ってもいいからなんて無茶な願いごとするから…。)取りあえず神頼みに限らず願いは人を当てにしないで自分で叶えるように努力する方が良いようです。叶う訳ないのは分かっているんですから願い事もささやかなこと(叶ったらラッキー位に)に留めておきましょうよ。何事もやけになるのはよくないんですから。

自殺島①②

2010.07.04
 面白くないとは言わないけれど(むしろ面白い方の話だけど)よしみつから貸された話を金を出してまで続きを読む気もないし、あんな人間の持っている本の為にカテゴリをご丁寧に取っておく必要も無いだろうと不特定多数の方に移動しました。

 以前「世にも奇妙な物語」でやっていた「自殺者リサイクル機構」という話を思い出しました。(あの話は死にたい人を捕えて臓器移植に回したり、過激犯の弾よけにしたりと死ぬことを前提にした仕事をやらせるものでしたが。)命の重みが分からない人間は実際に死に触れる経験をしないと命の大切さが分からない、また命があることがどんなに貴重なことなのか死ぬほどの経験をすることで理解できる、という内容(少なくとも私はそう解釈している。)でした。この島もバナナの実等の植物、漁の道具類、鉈など生きることに必要な道具など不自然に環境が整っている辺り、自殺者達に希望を持って生きてほしいという「作成者の願い」が感じられるのは私だけでしょうか?(いや、そうだったらいいな~、と。)

 セイ…名前はやっぱり「生きる」のセイ(生)から取ったのでしょうか?太った秋葉系の男に「僕と同じ持たざる者だ。」と言われていますが、いやいや顔はそれなりに整っているし、筋肉がなくとも中肉中背の標準的な体系を維持できてるし(そりゃリョウやカイのように「人より特出した才能」は無いのかもしれませんが。)そこまで酷いレベルではないのでは?(むしろお前に言われたくはない。)と思ってしまった地味系主人公君です。自分から声をかけられない故の孤独や、目標を見つけられないジレンマで内に閉じこもってしまうのを「根暗」と見るか「可愛い」と見るか(これは外見も重要な要素に入るのだが…デブが暗くなってもうっとおしいだけだったりするし…ゲフッ!)は意見が分かれそうな所です。(ちなみに私は後者。)弓を作ったり鹿を射ったり今まで何も行動しなかった人間にしてはずいぶん変わったな~と成長を感じるキャラです。セイ頑張れ、と応援したくなります。

 英子先輩(青山英子)…セイが秘かに思いを寄せていた先輩。弓道部顧問の先生との不倫をきっかけに世間話をしてくれる友人さえいなくなり(色々なタイプの弓の試射のシーンでは部員さえ手伝ってくれていない。どうやら近くにいることさえ汚らわしがられたらしい。)セイとの奇妙な淡い関係が成立したようです。おそらく「愛の証が欲しい。」と願い続けてきた彼女は妊娠によってはじめて完全に満たされ、しかしその子を産んで一生をその先生に引きずられながら生きる人生は見たくなかった…のでしょうね。憧れた彼女の死によってセイは「ジタバタしたり喚いたりして生にしがみついても何になるんだ。」とよけいに厭世的になってしまったように思います。しかし彼女の影響を受けて弓関連の本を読みまくったセイは後にその知識が大いに役立つことになります。人間誰でも無駄な人生というのは無いんですよ、先輩。(と、希望を持って生きてほしかった…。)

 リョウ…「だからあなたも生き抜いて」という本(自伝)でクラスメートからのいじめを苦に割腹自殺を図った少女(普通に手首を切るのはインパクトがなく、いじめっ子達も罪を自覚しないだろうとわざと手酷い手段に出たそうです。)の話を思い出しました。みんなを引っ張っていくムードメーカータイプですが、だからもしかしたら皆から徹底的に無視されたり排除されたりするのには弱いのかもしれない、とふと思ってしまったキャラクターです。(で、エネルギーがある分自殺にしても思い切った方法を取ってしまったとか。)また元々が明るいキャラな分「皆」も限界が見えなかった(元々苛める人間は相手の事など見えてはいないのだが。)など、色々考えてしまった人です。過去に何があったんでしょう?

 トモ(トモキ)…明日にいけなかった田中さんの事をきっかけに知り合った尻尾髪(一つ結び。)のセイの友人。ナイフを持参していたことから見て、リストカットの常習者のようです。セイに親しく話しかけたり、自殺を考えているんじゃないかと誤解してオドオドしたり可愛い1面がある反面、だからこそ「いじられキャラ」としていじめの標的になりそう(反応を面白がられそう…ゴフッ!)と自殺の理由がなんとなく分かるような気がしました。彼に何も言わずに鹿狩りに行ってしまいましたが今頃心配しているのではないでしょうか?早く戻って元気な顔を見せてやって下さいね、セイ君。

 余談…「本当ォォオオ!?」と大喜びしていた先住民のオッサンが何気にツボに入ってしまいました。(セイと会った時のビクビクぶりにも笑えたり…ガフッ!)

斜陽

2010.07.03
 立場は違えど庶民とは違う階級にあった人達が4者4様に滅んでいく美しさを描いた太宰治の代表作品。この作品発表後、没落していく上流階級の人々を「斜陽族」と言うようになり、国語辞典にも斜陽の意味に「没落」という意味が追加されたそうです。(凄いなあ、社会現象として残っちゃったよ「斜陽」…。)また登場人物はそれぞれ太宰自身が投影されており(初期→直治、中期→かず子と母、末期→上原。)別々の人間でありながら何故か彼らが一つの人格を形成している不思議な感覚も捕われ、登場人物が際立っていることもあって面白い作品です。

 かず子…かず子「私ね、革命家になるの。」
直治「…それはいいけど、生活どうすんの…?」

恋愛より先に考えるべきことはないのだろうか?いや、いっぱいあるはずだろうと現実的にツッコミを入れてしまう本作品のヒロイン。その恋愛にしたって6年前に1度会ったきりの女が「あなたの子供が欲しいんです!」といきなり迫ってきたら普通の男は引くのではないでしょうか?(怖くて返事は書けないよ。)返事が来ないことから上京して相手の家を探し歩いて見つけ出す行動はストーカーそのものじゃないか!とそこでもツッコミを入れてしまったり…ゲフッ!最後はシングルマザーとして一人で子供を産み育てていく決意をした、一般的に言うと「男の犠牲者」(被害者)に当たる人で母としては立派だと思うのですが女としてはどうも今一つ共感できない女性でした。子供の認知の件に関してもかず子は放置状態で良くても子供がそれで満足するかは未知数で、将来確かに遺産分配を横取りしようとする敵として上原の妻子から憎まれる日は確実にやってくるのだろうなと暗澹たる思いに捕らわれてしまいました…ゴフッ!未婚の母となった今現在もどうやって収入を得ているんでしょうね(仕事してるのだろうか、この人?)…ガフッ!

 母…子供の頃小説版を読んでこの人が萩の繁みでオシッコした所で脱落した覚えがあります。(漫画版では綺麗に削除されていました、そのシーン。)「蛇の呪い」に関しては「らせん」(鈴木光司)でも子供の頃壁を登っていた蛇に石を投げて殺してしまった為に母蛇から呪いを受けて自分の子供を海で亡くしてしまったと主人公が考えるシーンがあったので蛇を象徴するものと並行して色々考えてしまいました。(蛇は夢占いでは「死」を象徴するものであり、古くはスネークカルトの神として神がかり的な存在だった。)
 そんな彼女がかかった結核(労咳とも言う。M.tuberculosis。ラテン語読みでマイコバクテリウム・ツベルクローシス、英語読みでテュバキュローシス。テーベというのは略称。)というのは亡国病とも呼ばれた難病で1943年にストレプトマイシン(抗生物質の一つ。)が発見されるまではかかった人間の約半数が死んでいました。(つまり「結核にかかった。」というのは死の宣告をされたも同じと言えた。)症状として激しい肺出血から喀血し、それで窒息死することが多く、また肺だけでなく骨や関節などにも感染する為漫画のようにむくんだりすることもあったようです。ともあれ彼女が亡くなってから子供達は一気にタガが外れ娘は不倫の果てに妊娠、息子は自殺と完全に家庭は崩壊してしまいました。せめてもの救いはそれが彼女の死後だったということでしょうか…?何も知らないまま死んでいって良かったね(良くねえよ!)と密やかに慰めを入れてしまいました。

 直治…「僕は、僕という草はこの世の空気と陽の中に生きにくいんです。生きていくのに、どこか1つ欠けてるんです。足りないんです。今まで生きてきたのも、これでも、精一杯だったのです。」

この彼らしさがよく出ている直治の遺書の文句のシーンをもうちょっとドラマチックに表現できなかったものでしょうか…。(あれじゃ本当に背景扱い…。)貴族出身でありながら貴族社会を嫌い、麻薬に手を出してまで死ぬ気で「大衆」になろうとしていた直治でしたが「本当は全然楽しくないんだけれども皆に合わせる為に仕方なく付き合ってあげているんだ。」という考え方(「本当は嫌だったんだけど君達の為に我慢して合わせてあげていたんだ。」…なんて、付き合っていた人間が聞いたら激怒するでしょうね。皆に合わせようとしながらも「合わせてあげている」とどこか上から見下しているんです。)はやはり恩着せがましくて「いやらしい貴族気質の考え方だね。」という上原のツッコミは的を得ていると大いに納得してしまいました。だから上原の言うとおり、本人も自分で「僕は貴族です。」と残している通り結局最後まで「大衆」にはなれなかっったんですよね…。「皆と同じ」になりたいのならまず相手を対等に扱うことから始めて欲しかったです。(付きあった女達も皆、上原の奥さんへの気持ちを諦める為のごまかしに利用していただけであってそこに本当の好意はなかったしね…。確かに人間バカにしてるよ、この人は。)

 上原…生き切る為に血を吐いてまで飲み歩いている男。残り短い人生の最後の最後まで大いに楽しんでやろうという彼なりの信念があるのでしょうがその為に電球の一つも買えないまま貧乏暮らしを余儀なくされ、よそ(かず子)に子供まで作られた彼の妻子のその後を思うと微妙に思える考え方です…ゲフッ!(アンタ1人は楽しんでいるからいいだろうけどね…。)でも飲み歩いておきながら「仕方なく周りの人間に付き合ってあげていたんだ。」と善人顔しようとしている直治の考え方よりはまだ好感が持てました。(罪悪感を自覚しながら皆の好意だけは得ようと下手な言い訳を繰り返す卑しい考え方の人間よりも、むしろ堂々と開き直って悪人街道を突き進んでいる人間の方が潔さを感じるんです…。個人的に。)自分の僻みをかず子に正直に話したり(普通の男ってええかっこしいからそういう自分の「情けない部分」は言わずに拗ねながら相手が察して自分を持ち上げてくれるのを待っている事が多い。)やはり大人として人間できてるな~と色々感じてしまいました。そうやって最後までこの人らしい人生を生き切ってほしいです。

悪魔の花嫁⑤

2010.07.02
 この時点で物語も1年の時が経過したようです。(美奈子が新年に先駆けて着物を着ているので。)連載自体は15年も続いたロングラン(それなのにちゃんと終わっていないんだ…ゲフッ!)らしいのですが話の中の時はもっとゆっくり進んでいるようです。(15年もたってしまったら美奈子だって小じわが出てきたおばさんになってしまうしなぁ…。)ともあれヴィーナスはいつまで待たされなければいけないのか、同情から彼女への愛が募っていく私でもありました。早く約束を果たしてあげて下さいよ、デイモスとツッコミを幾度したかしれません。

 白い蝶の悲歌…大学を辞めて水商売までして養ってくれている相手に「養ってと頼んだ覚えはないし嫌になったら別れる約束だろ。」と言い放っていた身勝手な男が正直嫌いでした。(そんな男が彼女に対してしっかり責任を取ったのは意外だったり…。「お前がしっかり見てなかったから火事になったんだろ。」と三行半くらい突き付けそうなイメージがあったので。)また、あんな派手な火事なのに何故燃えやすい設計図(紙)は無事だったのか不思議でした。彼の心をつなぎ止めるためにそこまでするなんて現実は美しくないものなんですね。

 悪魔の輪つなぎ…白ネコ→人間(金持ちの娘)→蝶→鳥、と転生を繰り返して飼い主(浮浪者)に富(交通事故の賠償金)授けた感心なペットの話です。(それにしても随分と遠大な計画だなあ…。)富を授けた後はとっとと飼い主の元に戻ろうと蝶や鳥など飛べる生き物を優先して転生しています。年々交通事故の賠償額は上がっているのでこれからあの2人(1人と1匹。)はささやかながらも一生つつましく暮らしていけるでしょうね。

 羽子板に住む女…「ガラスの仮面」でも紹介されていた八百屋お七の話です。デイモスが美奈子を見つけてからもう1年が経ってしまいました。(20世紀待ちの上にさらに1年か…ゲフッ!)ここではつけ火をして大量の死者を出した殺人者となっていますが史実では彼女は大火の犯人ではありません。つけ火をしたのですがボヤで終わってしまい、それでも罪は罪だ(被害者が出なかったから許されるという問題ではない。)ということで当時の刑法通り、市中引き回しの上磔にされ火あぶりの刑になったのでした。そしてその動機が恋故というドラマチックな物だったので人々の間で語り継がれているうち彼女が寺に避難した時の火事までお七の仕業だと噂に尾ひれがつき、いつのまにやら大量殺人者にすり替えられてしまったようです。ちなみに寺の小姓の本名は吉三郎ではく生田庄之助といいます。舞台化にあたって変えられたみたいです。

 悲しき吸血鬼…実は吸血鬼の話ではなく百合の香りと血をキーワードに麻薬で殺人の催眠術をかけられた実験台の女の話なのですが…。何故最後に美奈子を助けなければならないのか理由が分かりませんでした。(勝手に自分で首を突っ込んだために怪我をしたのだし自分への言い訳もバッチリで合理的にヴィーナスの元に運べるではないですか。)こうしてチャンスを棒に振りながらヴィーナスとの約束を破り続けるんでしょうね、デイモスは。美奈子を連れていく時にはもう彼女はおばあさんになってしまい(老衰かい!)ヴィーナスにも「新しい若い体を探してちょうだい!」とりテイクを出されるんじゃないでしょうか?

 呪いの館…光源氏計画を立てたものの若い娘がジジイに惚れるはずもなく(あの計画は色男の源氏の君だからこそ成しえた作戦なんだよな…ゴフッ!)駆け落ちを約束した恋人に裏切られたと思いこんで殺された梨沙は以来男に不信感を持ち、男なら誰彼構わず魅了し井戸に引き込んで殺す地縛霊になってしまったようです。爺やが今まで無事だったのは恋人の父親だったからという遠慮からでしょうが過去告げ口をしたせいで2人の悲劇が起こったと告白してしまったせいで取り殺されてしまいました。ここでもデイモスは首を絞めた手首から美奈子を助けていますが、だから助けずに放っておけば物語は合理的に完結するでしょ!と再度ツッコミを入れてしまった私でした。

 蛇懺悔…古来蛇は頭のいい動物と言われてきましたがこの珠子さんに限っては例外に感じられるのは私だけでしょうか?種族を絶やさないため…というのなら助手の立場を利用して他のメスを連れてくるとか、旦那が寝た後にオス蛇と浮気をするとかいくらでもやりようはあったはずなのに頭悪いなあ…と感じられてなりませんでした。そもそも結婚の時に「約束通り蛇を逃がすまでは結婚しない。」毅然とした態度を取っておけばスムーズにオス蛇は自由になったはずなのであまり同情はできないです…。他の賢いメスなら違った結末が待っていたはずなのにと考えると、笑えるはく製の姿(小判を咥えた蛇って…ガフッ!)にされてしまったオス蛇が気の毒でなりませんでした。

 花地獄…兄を目の前で亡くしてしまった為に記憶を失った少女の話です。数々のトロフィーをゲットしたとはいえあの距離で見事にロープに弾を命中させた母親の腕前にたまげました。(あの状況で撃つ気になるのも凄い。下手したらターゲットに引きずられて距離を詰めている娘に当たるんですが…。動いている分、ウィリアム・テルのリンゴ以上に危ない状況なんですけど。)記憶を取り戻した妹は命と引き換えに兄の元に嫁に行くことを望みましたがオイオイ異母兄妹でいいのかい!(いや、悪いだろ!)と焦ってツッコミを入れてしまった記憶があります。あんな終わり方でいいんでしょうか?(悪いだろ!)

 ギロチンが招いた女…おそらくフェルセン伯爵に一目ぼれした彼女は「せめて1度だけでもあの男と愛を交わしたい。」と祈り続けて来たのでしょう。そこに「1度だけ」と縛りを入れてしまった所が彼女の悲劇でした。願いは叶い1回ヤることは出来ましたが男と女の立場が逆だったらまだしも、あれで報われたとはどうしても思えないのですが…。(その後あらぬ罪で絞首刑にされる事実を踏まえると余計に。)「単なる遊び」でフェルセン伯爵をもてあそび、国民の金で贅沢の限りを尽くしたマリー・アントワネットが無事というのも納得いきませんでした。(命をかけて救うほどの女とはとても思えないので…ゲフッ!)

悪魔の花嫁④

2010.07.01
 短編の形で話が進んでいるのにまだまだネタが尽きないのが正直凄いと思います。とうとう4巻目です。私なんてこの更新記事前書きでさえネタが尽きかけている(切実にね…ゲフッ!)というのに思わず感心してしまいました。それにしても梅雨に入ってジメジメしてきた時に怖い本(ホラー…ですよね?)を貸さなくても…と貸した後に後悔してしまったものです。湿気に負けずに読んでやって下さい、よしみつさん。

  神と十字剣…物語も4巻目に入ってやっと美奈子も悪魔払いをする気になったようです。(遅すぎるよ!)心臓の止まった女の人をいくら悪魔と誤解したからと言っていきなり殺すことはないでしょうと神父様にツッコミを入れてしまいました。棺桶に入れるよりも警察に連絡して身元を調べる方が先だと思いますし、人としていろいろ対応を間違えてますよね、この神父さん…。神父さんに真実を話すと同時に警察も呼んであげて下さい、美奈子さん。

 爪紅の神話…ゼウスの相手をした女性の多くはクマに変えられたり(カリスト。後の大熊座。)生みの苦しみを10日以上も味あわせられたり(レト。アポロンとアルテミスの双子の母。)稲妻に触れて黒こげになって死んだり(ヘレネ王女。バッカスの母。)ことごとく奥様のヘラに酷い目にあわされています。復讐をしないと気の済まない方らしく子供が生まれてから何年も経ってからその子を狂わせたりもしてました。(ヘラクレスがこのパターン。狂気のままにわが子を殺してしまい、12の試練を受けることになりました。)そんな滅茶苦茶しつこい女神様(何故ゼウスには手を出さん?)なのでボルサミーナが許されるはずも…なかったん、です、よね。市中を引きずりまわされて挙句の果てに素っ裸にされるなんて女としては屈辱なのは分かりますがなにも自殺することないんじゃない?と悲しくなりました。前世で恋人だった二人は後世で兄妹に転生することが多い言われており、その言葉通りに生まれ変わったようですが前世を再現するかのように再び殺されており暗澹たる気持ちになりました。ショックを受ける前に警察に連絡してください、美奈子さん。

 幻を殺す時…ベルトを着けることでもう一人の自分になれる話。こんなベルトがあったら何でも人に言えて好き勝手出来てスカッとするでしょうけど、自分がしたことを全く覚えていない分後が大変なアイテムです。美奈子さんもスカートめくられて怒るのは分かりますがよりによってあんな場所で元に戻すことないでしょうに、とツッコミを入れてしまいました。(無事に帰れたのは奇跡ですね。)どうやら店にあった鏡も同じ悪魔的効果を持っていたこともあり自分で自分を殺す結末になってしまいましたが、この話、美奈子が余計な事をしなければ少なくとももう少しは生きられたのでは?と美奈子の行動に疑問符を持ってしまった私でした。

 恋風土記…嫁さんが殺されたと見せかけて実は殺されたのは姑で老婆に化けていただけという話。姑が「都で女ができたから息子は帰ってこないんじゃ!」と嫁に言いがかりをつけていましたが実はその推測は見事に当たっていたという皮肉な結末には悲しさを通り越して嫌悪感を感じました。それにしても生みの母親の顔くらい一目で見破って下さいよ(いくら白髪に染めて皺を描いたにしても顔が違うのだから一目で分かるだろ!)と鈍~い息子にツッコミを入れてしまいました。どうやらこの死に様より、嫁さんは誰彼構わず髪を引っ張って井戸に引き込む悪霊となり果ててしまったようです。神族のデイモスまで引き込める所に力強さを感じました…ゲフッ!

 盗まれた時間…天使「私はあなたの事をよく知ってますわ。同じビルで働いてるんですもの。」
谷「そうか、あの時のストーカーか。」

殺された理由が透けて見える会話のやりとりです。靴紐が切れなければバスに乗れたはずで、踏切で10分も待たされなければ(どんな踏切だよ!)渋滞に巻き込まれることも無く、飛行機に乗れた…こういう風に因果応報的に運命が変わる話はわりかし好きです。最後は天使に殺されてしまった技師さんでしたが、その時他の客やマスターがまるで騒がず天使とデイモスが冷静に話している状況に異常さを感じました。(何故、誰も騒がないんだ!?)取りあえず警察が来る前に天使のように飛んで逃げて下さい、デイモス。(「私もいつか同じ事をしなければ…。」と感傷に浸ってる場合じゃありませんよ!)

 命の終章…ヴォードー教(ブードゥー教じゃないのね。)の呪い人形で呪いをかけられたのは美奈子なのか病気の明子なのか…同じ柄のリボンが引っかかって激流に飲まれた辺りどうやら明子の方らしいです。助けてくれた船頭さんが実は菩薩様の化身だった(つまり普通の生きた人間は誰も助けに来てくれなかったということに…ゴフッ!)というオチには救われましたが、あんな元気に動き回れながら数カ月しかもたない病気とは一体何でしょう?と謎が一つ残ってしまった話です。

 幽霊への贈り物…美奈子が幽霊の写真に足をプレゼント(紙に描いた。)してしまった為に復讐が果たせてしまったという話です。以前にもありましたが本人がまるで知らない所で惨劇が起こっているパターンです。(意識があっても無くても迷惑ばかりかけてる女だな、美奈子は。)珍しくデイモスが問題解決に力を貸してくれている話でその彼の変化が気に食わなかったものでした。(美奈子が祟られるなり病気ななるなりして死期が早まった方がヴィーナス派としては得なのですが…とうとう本格的に恋に落ちてしまわれやがりましたか、デイモス。)結局新しくプリマになったマキは両足切断の憂き目に会ってますが電車に轢かれた事故にしては軽い怪我で済んだな(普通は死にます。)と彼女の運の良さに感心したものでした。でもベラベラ過去の真実をしゃべってしまったせいで、これで結婚はおじゃんでしょうね。

 寒牡丹夜話…皇后さまの顔が大黒様のようで笑えた話です。牢番、徐黄は香妃を裏切った直後に斬り殺したり自分の出世(得)の為なら平気で悪行を積む男なのに、そんな男がせっかく手に入れた将軍職を辞して出家までするだろうか?と話の展開に疑問を覚えてしまったものでした。(そういう罪悪感を感じる心があれば斬る時や裏切る時にに躊躇するものでは?)わざわざ日本に渡るのもなんででしょう?(唐では皇帝の目があるから…にしても普通は新羅や高句麗辺りで妥協しそうなものですが。危険な海を越えてまで日本を選ぶ理由は何ですか?)等々話の美しさでは収まりのつかない強引な展開には笑うしかありませんでした。最後はハッピーエンド(?)で終わっていましたが、羽で作られた貴重な絵を勝手に燃やされて、きっとあの後寺では大変な騒ぎになったでしょうね。のんびり空を眺めていないでとっとと逃げて下さい、デイモス。
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